読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

篠田節子著「静かな黄昏の国」

2009-08-08 | 篠田節子
短編集。表題の「静かな黄昏の国」は50~60年後の日本。経済大国を自認したかの国もは繁栄を謳歌するアジアの国々に囲まれ貿易赤字、財政赤字、膨大な数の老人、科学物質に汚染されて草木も生えなくなった老小国の未来小説。
「リトルマーメード」は熱帯魚ブームと美食ブームを皮肉った小説、96年二月「小説すばる」に発表された東野圭吾のプラスチックを食べる観賞魚「エンジェル」に似ている。
他に「陽炎」「エレジー」「刺」「子羊」「ホワイトクリスマス」「一番抵当権」の8編のホラー風アイロニーたっぷりの短編が・・・
別れた妻が復讐する「一番抵当権」が私的には怖かった。
2002 年 角川書店 刊

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