発表は携帯小説とか。
冬終りかけの酔っ払って帰ってきた休日前夜「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。
躾のできたよい子です。」
あの日、道ばたに落ちていた彼。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」と名乗る行き倒れ寸前のイケメン君を買い置きのカップラーメンを食べさせ一晩泊めた「干物女」の主人公、河野さやか。
その彼とさやかの1階庭付きアパートで、二人の共同生活は始まった。
やがて二人とってお互いが次第にかけがえのない存在と失いたくない生活の日々となっていく。
花を咲かせるよう、この恋を育てよう。楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる。
野に育つ草花に託して語られる大甘ラブコメ。
夢みたいな恋、「現実にはありえない」まるで少女コミックの中のお話のようなつもりで読み始めたがいつしか巻頭巻末の野草の写真を覗きながら読み終えた。
夢想物語風にしては個々のエピソードはリアルで女性の心理繊細に語られ面白い。
出てくる野草料理も美味しそうでつい食べたくなるから不思議だ。
最終章では樹の立場から経緯・何故の心境が語られてミステリーの要素も満足させてシナリオ完結。
植物の知識が付く薀蓄本としての価値も大。“道草料理レシピ”が付いているのもうれしい。
以前読んだ山本甲士著「ひなた弁当」とも通じる季節や自然を愛すエコ・ロハス生活だ。
2010年6月 角川書店刊
冬終りかけの酔っ払って帰ってきた休日前夜「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか? 咬みません。
躾のできたよい子です。」
あの日、道ばたに落ちていた彼。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」と名乗る行き倒れ寸前のイケメン君を買い置きのカップラーメンを食べさせ一晩泊めた「干物女」の主人公、河野さやか。
その彼とさやかの1階庭付きアパートで、二人の共同生活は始まった。
やがて二人とってお互いが次第にかけがえのない存在と失いたくない生活の日々となっていく。
花を咲かせるよう、この恋を育てよう。楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる。
野に育つ草花に託して語られる大甘ラブコメ。
夢みたいな恋、「現実にはありえない」まるで少女コミックの中のお話のようなつもりで読み始めたがいつしか巻頭巻末の野草の写真を覗きながら読み終えた。
夢想物語風にしては個々のエピソードはリアルで女性の心理繊細に語られ面白い。
出てくる野草料理も美味しそうでつい食べたくなるから不思議だ。
最終章では樹の立場から経緯・何故の心境が語られてミステリーの要素も満足させてシナリオ完結。
植物の知識が付く薀蓄本としての価値も大。“道草料理レシピ”が付いているのもうれしい。
以前読んだ山本甲士著「ひなた弁当」とも通じる季節や自然を愛すエコ・ロハス生活だ。
2010年6月 角川書店刊
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