読書備忘録

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幸田真音著「財務省の階段」

2012-02-04 | 幸田真音
著者初めての書いたという経済ホラー短編が6つ収録。
財務省で自殺を図った官僚が遺したノートには昭和初期の経済政策が綴られていた。
メモの謎を解こうと地下室へ向かった上司が見たものは、検証が許されなかったこの国の暗部だった表題作「財務省の階段」他。
代議士の秘書が見つけた「議事堂の穴」、日銀本店内の「日本銀行の壁」、メガバンク資金証券部の「金融市場の窓」、民放の女性キャスターの体験「ニュースの枠」、国会内政権与党の「幹事長室の扉」。
経済財政政策、マスコミに対する痛烈な皮肉を込めた小説。
財務省のほか、国会議事堂、日本銀行、マスコミ、金融市場を舞台に、日本経済の裏側に巣喰う魑魅魍魎の正体に迫る。
そんなに怖くないホラー小説というより都市伝説に近いかなぁ。

2011年11月角川書店刊

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