読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

大門剛明著「テミスの求刑」

2014-11-18 | た行
テミスとは、ギリシア神話の法・掟の女神、手に秤を持つ。
検事宛に冤罪を訴える電話を取ってしまった事務官の平川星利菜。
その電話が第2の事件へ繋がっていくとは・・・。殺人現場付近で撮られた防犯カメラに映った敏腕検事の衝撃の姿、
その手には大型ナイフ、血まみれの着衣。無実を訴えたきり口を閉ざした犯人と目されたのは上司の田島検事。
この事件の背後には、殺された父も絡む何年も前の不適切だった不起訴処分に由来する殺人事件とそれに関する
当事者の悔恨の念に端を発する,冤罪がからむ因果の連鎖があったのだ。派手などんでん返しはないが感動のミステリードラマです。
「本当に優れた検事や弁護士とは、勝つとか負けるとかではない。事件関係者を少しでも幸せにする者ではないだろうか。」(P307)
2014年8月中央公論新社刊



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1 コメント

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Unknown (けん)
2014-11-19 02:16:13
俺もP307の言葉は印象に残りました。
現実にはどこまでって思ってしまうけど・・・。
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