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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

有川浩著「キャロリング」

2016-08-04 | 有川浩
東京月島・横浜を舞台に繰り広げられる離れ離れになった恋人や家族へのクリスマスにもたらされるささやかな奇跡の連鎖。
表題の「キャロリング」の意味はクリスマス・イブにキリストの生誕を讃美歌を歌って告げ知らせること。大和俊介と折原柊子は働いている子供服のメーカー「エンジェル・メーカー」がクリスマスに倒産することが決まっていた。
関連事業だった学童保育も終了することに。ある日そこに通う小六の田所航平は別居中の両親を仲直りさせようと柊子に助けを求めるが・・・。
「不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょう」両親の不和に傷つく子供と、それを見守る大人たち。
自分では選択できない人生を歩みサラ金の取り立てをしている男、赤木。
登場人物それぞれが、心に重い部分を抱えていて切ないが物事をまっすぐに受け止める純粋さや他人を思いやる繊細さ、
厳しさを洒落気で和らげるユーモアなど登場人物たちがそれぞれ魅力的でリアル感に欠けるが感動して読まされた感の物語でした。
2014年10月幻冬舎刊

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