読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

中山七里著「嗤う淑女二人」

2023-05-02 | な行
ダークヒロイン嗤うシリーズ第3弾。高級ホテル宴会場で17名が毒殺される事件が発生。 犠牲者の一人、国会議員・日坂浩一は〈1〉
と記された紙片を握りしめていた。防犯カメラの映像解析で、衝撃の事実が判明する。世間を震撼させた連続猟奇殺人に関与、医療刑務所を脱走し指名手配中の「有働さゆり」が映っていたのだ。さらに、走行中の大型観光バス爆破〈2〉、
深夜の中学校舎放火殺人〈3〉
経営的に成り立たないフィットネスジム爆破事件〈4〉・・・と、
新たな事件が続発。犯行現場には必ず、謎の番号札と、有働さゆりの痕跡が残されている。さゆりは「ある女」に指示された手段で凶行に及んでいたが、捜査本部はそのことを知る由もなく、死者は増え続ける一方で、犠牲者は49人を数えるのだった・・・。蒲生美智留が、綿密な計画を立てて、殺人を企てる。人を説得して、犯罪を起こさせるという頭脳犯。自分自らは、手を下さない。刑務所を脱走し指名手配中の「有働さゆり」を巧みに、行動犯として実行させる。罪なき人が巻き添えで狙われる大量殺人・個人テロが描かれている不条理な格差社会の歪さがなせる業なのか悪女2人がサラッと殺人を犯す、振り回される警察が情けない。
2021年9月実業之日本社刊


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