底辺から頂点を目指す、型破りの格闘小説。
黒木為朝、顔もボクシングも地味な冴えないボクサーに、ある日、「PRマンとして雇ってほしい」という男・ロビイストの沖島啓一が現れる。契約料はなんと百円。
うさんくささを感じたものの、任せてくれたらライバル高倉との世界タイトル戦を組むという言葉に思わず契約を結ぶ。
しかし、その作戦は“悪役ボクサー”になること。沖島に操られて上手くマスコミを利用して、TV中継される試合までこぎつけるのだが・・・。スピード感ある展開で一気に読まされました。
沖島の会社の唯一の社員東原弥生のキャラがいい。
沖島に関する私生活の記述がなく触れられていないのがちぃーと不満。
『他人の感情を操り、自分の思う方向に誘導する。ある意味仕掛けの根本にあるのは全てそれだととも言える。』(P205)
2012年3月 双葉社刊
黒木為朝、顔もボクシングも地味な冴えないボクサーに、ある日、「PRマンとして雇ってほしい」という男・ロビイストの沖島啓一が現れる。契約料はなんと百円。
うさんくささを感じたものの、任せてくれたらライバル高倉との世界タイトル戦を組むという言葉に思わず契約を結ぶ。
しかし、その作戦は“悪役ボクサー”になること。沖島に操られて上手くマスコミを利用して、TV中継される試合までこぎつけるのだが・・・。スピード感ある展開で一気に読まされました。
沖島の会社の唯一の社員東原弥生のキャラがいい。
沖島に関する私生活の記述がなく触れられていないのがちぃーと不満。
『他人の感情を操り、自分の思う方向に誘導する。ある意味仕掛けの根本にあるのは全てそれだととも言える。』(P205)
2012年3月 双葉社刊