昨日放送されたTBS系列のCBC制作のドラマ「三つの月」は、一昨年放送の「月に祈るピエロ」、昨年の「月に行く舟」と
北川悦吏子の月シリーズ三部作だとか。
昨年の和久井映見主演の「月に行く舟」に感動して今年のこの作品も録画して見た。
世界遺産白川の合掌造りの風景や自然の趣ある景色と
上手く重なり「結婚をしているのに、別の人に恋したことはありますか?」とのテーマが興味あるノスタルジックスな物語になっていた。
主演の原田知世の昔と変わらぬ若さにびっくりしたが、3部作ともに出演した谷原章介さんの柔らかい演技にも感心した。
「三つの月とは」
『中国のことわざ、『一月三舟』から発想とか。同じ月を見ていても、乗っている舟が違えば全く別の様相を呈す、という意味。
このドラマでは「月」を「恋」ととらえある一つの恋。
それが、今、そのさなかにいる時と、それから、ずーっと月日がたって、何年もたったあとではまるで違った意味を持つ。
まるで違ったものに、見えるのではないか・・・
それが、不倫の恋ならなおさら。そこに走るか走らないかで、人生はまるで変わってしまうだろうから。』
義母役の八千草薫のもう一つの恋なども絡まり考えさせてくれるドラマでした。
『今まで迷いながらいろんな道を選んで来た。選んだ道が良かったか選ばなかった道が良かったかは生きて来た道以外は解らない。
選ばなかった道の方が良かったなどとは解からないものなのよ』(癌に侵された義母が迷う繭に言うのセリフ)
あらすじ
ヒロイン、小坂繭(まゆ)<原田知世>は、妻であり母であり嫁である。
夫の面倒をみ、息子の世話をし、長患いをする姑の看病をする日々の中、
「お母さん」という脇役に息苦しい孤独と静かな絶望を抱えていた。
そんな中、東京からその地方にやって来た男・秋風蒼太<谷原章介>と
ひょんなことから知り合い繭は、恋をした。道ならぬ恋。
ふたりの心は通じ合っている。そのことは、ふたりだけの秘密だ。・・・