広島の乱読ジジイ

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足場組

2007年12月08日 | 構造の事
今から3階建て住宅の建てお越しが始まる現場の「足場」の写真です。
敷地の面積は約56㎡(17坪)の工事現場です。

昔は構造体が組み上がった後に「足場」を組んでいましたが、現在では組み立て工事が始まる前に「足場」を組んでいます。
これは現場での作業の安全性を確保するためと、作業性を良くすることで工事の正確性を増すという意味も有るんです。

この現場の場合隣地との空間が狭いため、足場が境界いっぱいになっています。
隣地境界から建物の壁芯まで60センチで外壁の仕上げ面までは50センチ弱となります。

建物の工事をするためには、こういう空間も必要だということです。

土地が狭い場合、境界ぎりぎりまで建物を配置しようと考えてしまうこともあるでしょうけど、将来のメンテナンスのことも考え計画を進めることが肝心です。

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ベタ基礎2重配筋(軟弱地盤に適応)

2007年11月23日 | 構造の事
現在家を建てる前に、まずすることは敷地の「地盤調査」です。

「地盤調査」は地盤の強度を調べ将来的に家が不動沈下を起こして壊れてしまわないようにするため、地盤(土地)がどの位の重みに耐えられるかと言うことを、調査することです。
(地盤については別途書こうと思います)

この、写真の二重配筋の基礎はベース部分の厚みも通常150ミリのところ250ミリとし、写真のように鉄筋も2重に施工してあります。
これは、地盤が均等に支持できないような、軟弱地盤の時に施工した例です。
地盤の強度が不均等な場合には杭を打つという方法があるのですが、均等に支持層がない場合には、土地の上に船を浮かべた要領で基礎を作ります。

通常のベタ基礎だと、軟弱地盤の上に通常のベタ基礎(シングル配筋)を施工すれば基礎が割れて壊れてしまうことが考えられますので、鉄筋を二重にしてコンクリートも厚くすることで、より強い基礎にします。

実際に地盤の支持層がなかった場所(支持層は地下35メートル)に、16年前に建てた住宅が数年前の芸予地震も経験しましたが、不動沈下も他の被害も受けませんでした。

家づくりは色々な実績と、過去の経験が非常に大切だと感じました。

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プレカット(構造木材の加工)

2006年08月29日 | 構造の事
現在木造住宅の殆どは、その構造材を工場で機械加工されています。

木材は何処に使う部材でどのように加工するのか1本ずつ、コンピューター制御の機械で、完成されて行きます。

この予め工場内の機械で加工する事を「プレカット」と言います。
当初は
コンピューター制御ではなく人間の目による加工だったため、あるいは融通が利かない機械だったので、大工さんの手作業による加工よりも、非常に劣った物でしたが現在では精度が高く、現場での作業も問題が無くなりました。

構造材の加工は材料自体が大きく重いため、職人さんにとってはかなりの負担で腰を痛めたりする原因にもなっていました。
当初の精度が悪い時期はあえて手加工で作業していた大工さんも現在は納得出来るようです。

このプレカットで加工出来るのは、角材のみですから、丸太を使う場合は手加工での作業となります。

私の父は大工だったので、いつも作業を見て大変だと思っていました。
子供の頃(当然コンピューターも無い)工場での一括加工が出来れば父も楽になるのにと思ったものです。

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在来木造とツーバイフォーの構造

2006年08月27日 | 構造の事
木材を使った工法の内、代表的な物を二つ

在来木造(軸組構造)
柱(垂直の荷重に耐える構造材料)
梁(水辺面の加重を支える構造材料
筋交(横揺れの力に抵抗する構造材)
で、主に構成されています。

いわゆる日本に昔から有る構造で風土には1番適していると言えます。
自由度の多い空間と壁の中の空気が移動出来る点が良いところです。


ツーバイフォー(木質壁構造)
Two-by-four

断面が2インチ×4インチの構造材を壁材の基本材料とし構成される。
床面は床の加重に応じてツーバイシックス、ツーバイテン等の色々な大きさの材料で組み立てられます。

基本的にその材料と9ミリ厚の構造用合板でパネルを構成し横揺れや垂直、水平の加重に耐えます。
パネルで床、壁、天井と麺で構成するのでひねりに対して強いと言われます。
上記の通り面で構成するので、建物の機密性は何もしなくても、非常に高くなりますので、高気密住宅にはもっと適していると言えます。
木を使った建物の特徴としては、構造材自体が断熱性能と湿気の吸湿作用を持っている事です。

建物内外の気温差を断熱材で防ぐ訳ですが、構造部材が鉄だと480倍、コンクリートで約10倍の熱を伝えてしまうのです。
単純にその差があり、鉄や、コンクリートの構造材が熱を伝えてしまうと壁内結露の原因にも成ってしまうのです。

このあたりの木の性能が、自分の家造りへの思いに通じているのだと感じています。

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ホールダウンアンカー

2006年07月26日 | 構造の事
「ホールダウンアンカー」は基礎と柱を緊結するボルトです。
地震時の縦揺れに対して、あるいは筋交いの引き抜き力に対して効果があります。

従来から有る、基礎と土台を緊結するアンカーボルトも重要ですが。特に神戸の大きな震災以来ホールダウンアンカーの重要性が注目されました。

建物は部分的な物以上に構造全体のバランスが非常に大切なのです。そしてそのバランスを部分部分で支える事も大切なのです。

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