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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『神との対話2 宇宙を生きる 自分を生きる』(その2

2013-08-22 13:31:56 | 
『神との対話2 宇宙を生きる 自分を生きる』(サンマーク文庫)
ニール・ドナルド・ウォルシュ/著 吉田利子/訳

「その1」はこちら。
今回は、わたし的に一番気になる問題の「教育」、それからきっと最も抵抗が大きいんじゃないかと思われる「政治」の話題を取り上げていて、
どちらも理想形はとってもシンプルなのに、なぜこれまで何千年も実現できないままでいるのかフシギなくらい。

著者がアメリカ人てことも、この本づくりに深く関係してるのかもしれないと思った。
たしかに、さまざまな考え方をもつ人種の坩堝と言われるこの広大な国が、
なんだかんだで1つの合衆国としてまとまって機能しているということは、
地球上のあらゆる考えをもつ国々が「県」や「州」のようになって、
1つの国となったら戦争、飢餓、あらゆる問題がシンプルになるんじゃないかってこと。

それにはまず、なにより個人の意識を変えなきゃならないんだ。
「自分さえよければ」が自分の家族、自分の国へと広がって対立を生み、戦争を生む。
「足りない」「もっと必要だ」という意識をみんな一人ひとりが変えること。

飢餓、不平等をなくすために世界征服を企んでる「鷹の爪団」は、そういう意味では素晴らしい偉業を達成しようとしてるんじゃん!


■9 あなたはどう考えるか? いつも鍵になるのはこの問いかけだ。

Q:アメリカが話題になったので、そのことについて、もう少しうかがいたいのですが?
A:
「子どもたちの教育」ほど大きな問題はないね。
人類のほとんどは、教育の意味、目的、機能を、「知識を伝えることだ」と考えてきた。
だが、教育は「知識」とはほとんど関係ないのだよ。

智恵とは、応用された知識だ。

Q:わたしたちは、知識を大事にして、智恵を無視しているんですか? どんな風に?
A:
子どもたちに、「どう考えるか」ではなく、「何を考えるか」を教えている。
子どもたちに知識を与えるとは、あなたが理解させたがっていることが真実だと教えることだ。
一方、子どもたちに智恵を与える場合は、何を知るべきか、何が真実かも指示せず、
子どもたちが「自分の真実を見つけるにはどうすればいいか」を教える。


Q:では、学校で教えることはできるだけ少なくすべきなんですか?
A:
学校では今までとは逆のことを重視すべきだ。今は知識偏重で、批判的な考え方を追放したがる。
批判的な考え方を身につけた子どもたちは、親のモラルや基準、暮らし方を「捨てる」可能性が多いから。
いまの教育は、世界を無知へと追い立てている。

歴史のほとんどは、いわゆる白人、アングロサクソン、プロテスタント、つまりWASPの視点から書かれている。
女性や黒人、少数派が「大事な部分が抜け落ちている」と声をあげると「修正主義者」が教科書を変えようとしていると叫ぶ。

アメリカでは、日本の2つの都市に原爆を落とし、おびただしい人間を殺傷する結果となった決断について、子どもたちにすべてを教えてはいない。

政治は実際に起こったこととまったく関係がない。つねに、起こったことについての誰かの「視点」だ。
歴史は明らかにし、政治は正当化する。歴史はすべてを語る。政治は隠し、真実が書かれた歴史を嫌う。


Q:学校で「性教育」なんかしないで、家庭に任せておいたら、10代で親になったり、未婚の母が福祉の世話になったりすると思います。
  わたしたちは、戦争を終わらせたんですよ。何千人もの生命を救ったんです。そうするしかなかったんです。
  誰でも古い価値観のほうが良かったとおもっています。ナショナリズムに返れと、世界中で声があがっています。
A:
日本帝国は原爆投下以前に、戦争を終わらせたいとひそかにアメリカに打診していた。
あなたがたの教育システムは、こうした問題について批判的な考え方を許さないという点、それが問題なのだ。
子どもたちが自分なりの結論を出すことを嫌う。あなたがたと同じ結論を出させたがる。

高度に発達した社会では、すべての出産が祝われ、すべての母子が幸せになるように気を配られる(素敵だな
自己破壊的な行動は一度起これば充分だ。

若者たちは、つねに「もっと良い方法があるはずだ!」と叫んできた。だが、あなたがたはその声を聞きたがらない。
「わたしたちは正しかった。おとなしくそう思え」あなたがたは、そんな風に子どもを教育している。それを教育と呼んでいる。

若者たちはあなたがたの暮らし方を破壊している。若者とはつねにそういうものだ。
あなたがたは彼らを抑えるのではなく、励まさなければいけない。
死ぬほどの税金をとって、その金を戦争や武器に使うのは若者ではない。彼らは「そういうことはやめてくれ」と言っている。

若者が暴力的なら、それはあなたがたが暴力的だからだ。
彼らが物質主義者なら、あなたがたが物質主義者だからだ。
年長者と若者の違いは1つ。若者はおおっぴらに行動することだけだ。
年長者は隠れて行動する。若者には見られていないと思っているが、若者はすべてを見ている。


Q:どんなふうに若者を教育すべきなんですか?
A:
第一に、子どもたちを霊的な存在として扱いなさい。

肉体に慣れるのも易しいことではない。とても窮屈で、狭苦しいものだ。
だから子どもたちは息苦しくてふいに泣き出す。その泣き声を聞いて理解してあげなさい。
子どもたちは、経験したことをすべて記憶する。
どうして、子宮から出た途端に赤ん坊を叩くのか? そうしないとエンジンが動き出さないと思っているのか?

どうして、幼いころの最初のイメージを暴力的なものにするのか?
どうして、子どもたちに音楽、芸術の喜び、おとぎ話の神秘、生命の驚異を教えないのか?
どうして、すでに破綻しているのになお継続されているルール、社会のシステム、結論を記憶させるのか?
ものではなく、「概念」を教えなさい。

3つの基本概念を中心にした、新しいカリキュラムを考えなさい。
「認識」「誠実」「責任」
書くことも同じく、このコアとなる概念が中心になる。

算数と数学は抽象ではなく、生きるための宇宙で最も基本的な道具だ。
「派生物」だ。事実を基本にした今のカリキュラムに代わって、この派生物を基本に教育モデルを築けばいい。

ヒトの気持ちを認識し、ヒトの生き方を尊重するとはどういうことか。親は自分が教えられたことを伝えるだけだ。


Q:そのどこがいけないんですか?
A:
あなたがたがすべてに責任を負うまでは、何も変えられない。


Q:私たちは何百年も同じ過ちを繰り返してきたんですね・・・
A:
何千年もだ。いちばん基本的なところで原始時代からあまり進歩していない。
学校が、親たちの思い込みや偏見から切り離された場所だからこそ、教えるべきだ。
親から子へ価値観が伝えられてきた結果がどうなったか、よく知っているだろう。

希望は次の世代に、そしてさらに次の世代にある!
だが、子どもたちに過去のやり方を押しつけるのは、止めなくてはいけない。うまくいかなかったじゃないか。

ほかにもこんな教科があってもいい。
・力の理解
・紛争の平和的な解決
・愛情ある関係の要素
・個性と自己創造
・身体と精神と魂 これらはどう機能するか
・創造性の発揮
・自己への誇りと喜び、他者の尊重
・喜ばしい性的表現
・公平
・寛容
・多様性と類似性
・倫理経済学
・創造的な意識と精神力
・認識と目覚め
・誠実と責任
・可視性と透視力
・科学と霊性
(うん、どれも一から学んでみたい教科だ

学校のカリキュラムを根底から見直しなさい。
子どもたちにはできるだけコアとなる概念を理解させなさい。
日付、事実、統計数字を中心にするのではなく。

あなたがたの教育システムは答えを出すことを主にしている。
だが、「問いかけること」を主眼にしたほうが、ずっと役に立つ。
自分で答えを見つけなさいと励ます。

Q:それじゃ収拾がつかなくなります!
A:
データはありのまま、見せてやるべきなんだ、データとしてね。

過去のデータを現在の真実の基礎にしてはいけない。
前の体験のデータは、つねに新しい問いかけの基礎で、それ以上のものではない。
あなたはどう考えるか? いつも鍵になるのはこの問いかけだ。

子どもたちに価値観を問われたくないという親は、子どもを愛していない親だ。
子どもを愛しているのではなく、子どもを通じて自分を愛している親だ。

ルドルフ・シュタイナーというひとが書いたものを読んでごらん。彼が創設したウォルドルフ・スクールという方式を勉強してごらん。
そこでは、先生も幼稚園から小学校まで一緒に進級していく。教師は、生涯に4つか5つのグループの子どもしか教えないだろう。

(いままでの退屈な学校で競争ばかりして過ごして、履歴書や面接では、
 どれほど学校生活が有意義だったか語らなきゃならないんだから辛いよねえ
 それも金や効率重視で人を大事にしない企業のために


****************************政治


■10 世界を変えたいなら、他者の利害を自分のものとして考えること

A:
どこの政府でも、国民を間違った方向に導こうとしない政府はほとんどない。
国民のための政治だと思いこませるのは容易ではない。みんな政府はなんと愚かだろうと思っている。
つなぎとめておくために嘘をつかなければならない。大きな嘘を長い間つきつづければ「真実」になるという言葉がある。
政府ほど、あの言葉の正しさを示しているものはない。

政治は現実的な技術だ。真実と政治は両立しえない。
ヒトはだいたい利己的に行動するということを露骨に見抜いている。
政治とは、権力者が「自分の利益」は「国民の利益」だと納得させようとする方法だ。

ヒトは自分の面倒は自分でみれると気づく。


Q:でも、問題は自分の面倒を自分でみられないヒトが多いということです。
  金持ちだけが「予防医学」の恩恵をこうむり、その他たくさんの差別や不平等が存在しているんですから。
A:
ヒトに呼吸するチャンスを与えようとする法律でかえって窒息させないよう気をつけなければいけない。
倫理は法律では決められない。平等も義務付けられない。必要なのは、「集合意識の変革」で、集団的良心の押しつけではない。
あなたがたの法律は、国民はこうあるべきなのに、そうではない、という権力者の考えを表している。

Q:「少数のエリート」が法律を通じて「無知な大衆」を動かしている。
A:
「多数者」にとって一番良いのは、自分で自分を統治させることだ。

Q:無政府主義ですか。うまくいくはずがありませんよ。
A:
偉大な社会には、あんまり法律は必要じゃない。
ほんとうの法律は、実は、一番力がある者が、すでにどんな権利をもっているかを記している。
「どんな社会にしたいか」を反映しているのではなく、「どこに権力があるか」を反映している。
法律をできるだけ少なくすること、


「大麻」が禁止され、タバコが許されているほんとうの理由は、健康とは関係ない。問題は経済だ。つまり、権力だよ。
実は大麻はタバコやアルコール以上に習慣性や健康上の危険があるわけではない。

では、なぜ大麻は許されないのか?
もし大麻が栽培されると、世界中の綿花栽培業者、ナイロン、レーヨン生産者、木材生産者の半数がたちゆかなくなるからだよ。
大麻は地球上で一番強くて、丈夫で、長持ちして、役に立つ材料のひとつだ(すげえ発言だな
こんなに優れた繊維はないし、栽培も収穫も簡単だ。
新聞の日曜版の紙のために毎年何十万本の木が切り倒されている。

大麻は薬品にもなる。それを実現すると、誰かが損をする。だからアメリカではマリファナが違法なんだよ。
みんなの利益になることが実現するのを嫌がって、わめいたり暴れたりして邪魔をしている。
自分の利益ではなく、人類の利益、共通の利害を基準にできるか? どんな方法があるか?ということだ。
あなたがたの社会を動かしているのは「利益」だからね。これも惨めな失敗例にすぎない。

アメリカでは、老いて退職した者の85%は貧しい暮らしをしている。

国民総生産に対する比率から言えば、アメリカの対外援助は、もっと小さな国より少ない。
あなたがたは、浪費と退廃の社会に住んでいる。

自動車のコストは3倍、耐久性は3/1。衣服は10回着たらボロボロになる。
食品には化学物質を添加して、店の棚に長く置けるように、それでヒトの寿命が縮まることになっても意に介さない。

スポーツチームには馬鹿げた努力の代償として腹立たしいほどの金を支払っても
教師、聖職者、病気の治療法を発見しようと闘っている研究者には金を乞い求めさせておく。

スーパーやレストラン、家庭では毎日、地球の全人口の半分を養なえるほどの食べ物が捨てられている
「指導者」たちは、政治的腐敗につかり、寄附された食べ物は飢えた大衆の手には届かない。
他人の苦難を自分の苦難と考えないかぎり、いつまでもこのままだろう。


Q:どうしてわたしたちは放置しておくんでしょう?
A:
あなたがたが気にかけないからだ。
自分の家族は愛していても、自分を人類という家族の一員と見ていない。


Q:どうすれば、苦しみや悲惨な事態をなくせますか?
A:
現在の世界観は、それぞれが自治権をもった別々の独立した国民国家の集まりだと考えている。
毎年、何千人が飢え死にしようと、あれは「内政問題」だという。
だが、あなたがたの利益が脅かされれば、国家をあげ、世界を仲間に入れて天使でも二の足を踏むような場所へ駆けつける。

そこで、あなたがたは大嘘をつく。
これは「人道的な行動だ」ところが実際は、自分の利益を守っているだけだ。利害関係がないところには関心を持たない。
世界を変えたいなら、他者の利害を自分のものとして考えることだ。


■11 必要なのは、環境を変化させることではなく、意識を変化させること

Q:世界政府のことをおっしゃっているのですか?
A:
そのとおり。
世界はそろそろ、人類の唯一の問題は愛の欠落だと気づいたほうがいい。
全人類を自分の家族と考えることだ。
「国際連合」は無力で無能だ。まったく創りなおさなければならないが、そうとう難しいし、面倒だろう。

それぞれの国民国家が世界の問題について平等な発言権をもち、世界の資源を平等に分かち合う新しい政治的コミュニティをつくればいい。

毎週何十万ドルかのおびただしい金額がシステムに吸収されて戻っていくとするなら、
それを飢えた者に与えれば、犯罪原因は永遠に失われるのではないか?
政府の仕事が減って、小さな政府さえ実現するかもしれないだろう?

新しい世界コミュニティは新税を徴収する必要はない。
防衛システムや、攻撃兵器生産の費用を節約する


Q:わたしたちに軍備を撤廃しろと!
A:
アメリカだけじゃない、世界中だ。撤廃じゃなくても、大胆に縮小すればいい。
世界中の政府は毎年1兆ドルを軍備に費やしている。1分に100万ドルだよ。
自分たちが持っているモノを欲しがっている国に攻撃されると恐れているからだ。

「アメリカ合衆国」は、壮大な実験だ。
「民主主義は最悪の制度だ。だが、他の全てに比べればまだマシだ」とウィンストン・チャーチルが言った。
個々の州がゆるやかに連携しあい、まとまりのあるグループを結成して、中央の権威に従うことにした初めての事例だ。

13州の半分は独自の紙幣を発行していた。
時が経つと、小数の進歩的な指導者が「新しい連合体をつくれば失うものより得るもののほうが多い」と市民たちを説得した。
個々の州は進んで合意に達した。シンプルな「自発的な合意」だ。
問題は裁判所にもちこまれ、紛争を解決する権限が認められている。

日常的な体験を変えるためには、現実的な暮らしの中で霊的な真実を生きられなければならない。


Q:なぜこれまで試みがなかったんでしょうか?
A:
あったよ。昔の国際連盟、今の国際連合もそうだ。
だが、ひとつは失敗し、ひとつはほんのわずかな効果をあげているだけ。
「権力者」はすべての人々の暮らしを向上させるより、自分が力を維持することに関心をもつ。

他者が有り余る豊かさを捨てなければならないわけではない。
軍事費1兆ドルを、人道的な目的に振り向けさえすればいい。

戦争と兵器で儲けている国際的なコングロマリットは、敗者になるだろうと言える。

コングロマリット【conglomerate】
相互に関連のない異業種部門の企業を次々と買収・合併し、多角的経営を営む巨大企業。複合企業。

あなたがたは、幸福になるために積み上げたモノをひとかけらたりとも手放すまいいとするだろう。
そして「もたざる者」も自分の不幸を物質的な欠乏のせいにしていたら、
常にあなたが持っているモノを欲しがり、あなたは常に分かち合うことを拒み続けるだろう。

地球上に戦争が起こるのは、誰かがもっているものを、もっていない者が欲しがるからだ。
紛争は間違った欲望から生じる。世界中で持続しうる唯一の平和は、内的な平和だ。

内心の平和を見出せば、「外部世界」のモノを「必要としなくなる」。それは偉大な自由だ。
「特定のモノがなければ幸せになれない」という不安から自由になれる。

「必要としない」と怒りからも自由になれる。怒りとは、不安の表現だ。

あなたは、誰かが不親切でも怒りはしない。なぜなら、親切にされる必要性を感じないからだ。
誰かに冷たくされても怒りはしない。なぜなら、愛される必要性を感じないから。
誰かがあなたを傷つけようとしても、相手に別のふるまいをさせる必要性を感じないし、自分が傷つけられはしないことを知っている。

あなたは直感的に「自分が創り出したものはすべて再び創り出せること」を知っているし、
実はそれがどうでもいいことも知っている。

肉体的なことへの関わりは自発的なものであって、強制ではなくなる。
それを「選択」したからで、「必要だから」とか、悲しみを正当化するのに必要だからではない。

世界平和は個人的なことがらだ。必要なのは、環境を変化させることではなく、意識を変化させることだ。


Q:飢えている時に、どうして内心の平和を見出せますか?
  ギャングに8回もレイプされた女性に、あなたの詩は何と言ってやるんですか?
A:
大きな悲劇に遭った時の課題は、どうやって心を鎮め、魂の奥深くへ入っていくかだ。
もうコントロールできない、という時、あなたがたは自動的にそうなる。


■12 生きるだけのために苦労しなければならないのだろうか

Q:貧しいヒトたちにもっと与えるために、金持ちに課税するのは、一生懸命に働いて「頑張った」ことを事実上罰するのと同じです。
  自分たちに頑張れたのだから、誰にでもできるはず。そうしないのは「当人が悪い」んだと言います。
A:
あなたはすべてを選んでいる。
両親、祖国、環境のすべてを、ほんとうの自分を知るのにぴったりな完璧なチャンスが得られるよう、出来事やヒトを創造しつづけている。
魂が達成したいことを考えれば、誰も「不利」な立場にはいない。

あなたの質問は、「ここでわたしは何を望むか」であって、決して「相手は何を望んでいるか」ではない。
何を望むか、必要とするかではなくて、あなたが成長し、ほんとうの自分になるためには、何を必要とし、何を望むのかを知ることだ。

この取引ゲームでは、あなたは非常に微妙なバランスをとる。
「あなたがわたしのニーズを満たしてくれれば、わたしもあなたのニーズを満たしてあげましょう」
相手に対して望むものがあれば、自己保存本能が働いて、相手が望むものを与えようという気になる。
人間関係がめちゃくちゃになるのは、いつも自分がほんとうに何を望んでいるかではなく、
相手が何を望んでいるかを知ろうとするせいだよ。

だからわたしは、あなたがたに次のことを与えた。
1.相対性:他者との関係の中であなたが存在しうるシステム
2.忘却:このプロセスで、相対性は単なるトリックにすぎず、あなたはすべてであるということが分からなくなる。
3.意識:あなたが完全な認識に達するまでの状態。際限なく広げつつ、現実を変化させ、再創造していく。
このパラダイムでは、意識こそすべてだ。

知っていることと体験することとは、まったく違う。
わたしは常に体験を選ぶ。あなたを通じて、選んでいるのだ。

第一に、その人たちの関係で自分は何者であるかを決定しなさい。
第二に、救護者でありたいと決意したら、最大の援助は、相手が自分の足で立てるようにすること。
最善の方法は、相手を放っておくという場合がある。
あなたが不運なヒトだという眼で見れば、当人もそう思うだろう。

イエスがもっていた最大の資質は、万人のほんとうの姿を見ていたことだった。
ヒトによっては、自分ではない自分を生きるのがほんとうの自分への近道だと、彼は知っていた。
彼は自身を手本として差し出した。
今でもイエスは、彼の名を呼ぶヒトたちを助けている。
彼が考える完璧な愛とは、どんな助けが得られるか教えた上で、求めるとおりの援助を与えることだった。


Q:相手の成長を促すどころか、邪魔になるのは、どんな時ですか?
A:
あなたの助けが「自立」ではなく「ヒトをあてにする気持ち」を助長する時だ。

「相手を助けようと尽くしている」と本気で思う。だがほんとうは「自尊心を満たしているだけではないか」と常に自分を振り返りなさい。
相手に対する責任を引き受けるほど、あなたは相手に対して権力をもつことになる。
政府に支えられるヒトは、政府を支えている。
政府は支援することで弱者に力を与えるのはなく、ますます弱くしてしまうことが多い。


Q:しかし、実際は、ロシアの農民がいくら待っても、貴族は富を分かり合おうとはしなかった。
  フランスで飢えた群衆が押し寄せた時、マリー・アントワネットは「パンがないなら、お菓子を食べればいい」と言ったとか。
  メキシコでは20~30の家族が文字どおり、メキシコを動かしていると言われています。

  人民の政府の大半は、人間性に怒った大衆によって創られたのではないですか?
  鉱山所有者は、危険な坑道で大勢の貧乏人が死のうと平気だったんです。なぜなら儲けが減るからですよ!
  女性だから就職できないのはおかしいと言えば、過激なフェミニストだと言われます。
  それが一番ハッキリと現れているのが、“医療保険制度”です。
  企業はどうして、とうの昔に解決策を提案しなかったのか。私企業は「利潤」に動かされているからです。
A:
なかなか雄弁だった。トインビーからジェファーソン、マルクス、大勢のヒトが何百年もその問題を解決しようとしてきたね。

世界はまだ全面的な解決ができる政府のシステムを見出していない。
善や公正さは政治問題ではなく、倫理上の問題だ。
モラルを法にすることはできない。


Q:何が「善悪」か、みんなが合意したことを「法制化」したのではありませんか?
A:
原始的な社会では、ある種の市民法は必要とされている。
非原始的な社会では法律は必要ない。各々が自分を律しているからだ。
神の法は「無法」だ。私には、何ひとつ必要ない。

放っておかれると、ヒトは「正しい」ことをしない場合が多いね。
あなたがたが成長して自然に正しいことをするようになるまでは、ある程度の統治は必要だろう。


Q:わたしが他者のすべてに対して責任があるとすれば「共産党宣言」が正しいことになりますよ。
A:
それはとても高貴な考え方だ。だが、冷酷に強制されると、高貴さが失われる。そこが共産主義の難しいところだ。
概念ではなく、実行が難しい。

変える必要があるのは、基本的な人間性だ。
生きるための闘いをせずにすめば、人類がもっと高貴な目標を追求する道が開けるのではないかな?

恵まれたヒトたちが、相手の力を弱めることになるから、飢えた人やホームレスをつくるのはイヤだと言うなら、その人たちは偽善者だ。
社会の進歩の度合いは、最も貧しいヒトたちをどう扱っているかではかられる。

どちらか疑わしい時には、間違ってもいいから「同情心」「憐れみ」の側に立ちなさい。
助けた結果、相手は拡大するだろうか、縮小するだろうか?

最低水準以上のことを望むなら(もっと多くの食べ物、大きな住まい、素晴らしい衣服)目的を達成しようと自分で努力すればいい。
だが、生きるだけのために苦労しなければならないのだろうか。
すべての人にゆきわたるだけの充分なものがある地球の上でだよ?
それが人類が直面している問題の核心だ。


Q:チャンスを与えても生かさない者がいる、と言う人もいますね。
A:
同情心に限度はない。愛に終わりはなく、神の世界の忍耐は決して尽きない。
ヒトの世界でだけ、善に限りがある。


Q:本質的に悪だというヒトもいますよ。もし誰かが攻撃してきたら、それは悪ではないんですか?
A:
すべての攻撃は助けを求める叫びだ。誰も、ほんとうに他者を傷つけたいとは思っていない。
傷つけるものは、欲しいものを獲得するただひとつの手段だと誤解しているから、そうするんだ。
何も欲しがるな。好みで選ぶのはいいが、必要としてはいけない。

あなたがたは、いまだに原始的な「誰もが自分のためにある」という精神状態でいる。
反対するヒトたちの公民権を組織的に剥奪して「過激派」と呼んでいる。

あなたがたの心には「シンプルに生きよう。そうすれば、ほかのひともシンプルに生きるかもしれない」ということが思い浮かばない。
あなたがたは、苦労して働いて、今持っているモノを手に入れた。だから、何も手放そうとしない!

「意識の変革」だ。
人類を苦しめている問題は、政府の活動や、政治的な手段によっては解決できない。
それは、もう何千年も試みてきたことではないか。


Q:全員が一度にそれをしなければ、実現できませんよね。
A:
誰かが始めなくてはならない。そのチャンスが今ここにある。


■13 わたしがあなたのもとへ送るのは天使だけ

Q:どう始めたらいいんですか?
A:
すべてを与え、何も求めないこと。
世俗を避けること。
受け入れがたいものは、受け入れないこと。

自分について謙虚に語りなさい。あなたの最高の真実が「自慢」と間違われないように。

穏やかに語りなさい。注意をひきたいだけだと思われないように。

堂々と語りなさい。何かを隠していると思われないように。

あなたが「贈り物」だと忘れないように。
あなたの人生に関わるすべてのヒトに、あなたが関わりをもつすべての相手にとって贈り物でありなさい。

あなたのとろこへやってくるヒトはみんな、贈り物を受け取りにくるんだ。
わたしがあなたのもとへ送るのは天使だけ、それ以外はない。


■14 

A:
まず、あなたは何が与えられるか、すべてを相手に知らせなさい。
相手が欲しがっている助けを与えなさい。
言葉、行動で、放っておいてほしいと言っていることだって多い


■15

Q:わたしはあなたを愛しています。ご存じですか?
A:
知っている。そして、わたしもあなたを愛している。

つづく。。。


『学習漫画 世界の伝記27 アインシュタイン』(集英社)

2013-08-22 10:26:57 | マンガ&アニメ
『学習漫画 世界の伝記27 アインシュタイン』(集英社)
監修/竹内均

【内容抜粋メモ】
1879年 ドイツのウルムでアルベルト・アインシュタイン誕生。
父は電気工事店を営むユダヤ人で小さい頃、数学者になりたかった夢を息子にたくす。
アルベルトは、3歳になっても言葉がうまく話せなかった。妹マヤが産まれる。
磁気コンパスの針がなぜいつも北をさすのかという疑問がきっかけで自然科学に興味を持つ。

自然科学=物理学、化学、生物学、地学など自然のさまざまなことを研究する学問。

小学校では、とくに歴史や語学など暗記が苦手だった
家族や、父方の叔父にいろんな質問をして困らせるが、叔父のおかげで才能をのばしてゆく。

ギムナジウムに入学。叔父がくれたユークリッドの『幾何学言論』を読み、幾何学にのめりこむ。
ユダヤ人家庭では週に2度、貧しい学生らを夕食に招く習慣があり、その学生の一人マックス・タルメイからも教わって
プトレマイオス、コペルニクス、ニュートンなどを学ぶ。

天文学=太陽などの天体、宇宙について研究する学問。
物理学=音、光、電気、熱などの性質、作用、物体の運動、力について研究する学問。

父の工場がたちゆかなくなり、1894年一家はアルベルトを残してイタリアのミラノに引っ越す。
1895年、孤独で神経が参ってしまったアルベルトは、学校をやめてミラノに行き、
スイス連邦工科大学の試験を受けて落ちるが、物理と数学が最高点だったため、スイスのアーラウのギムナジウムに入る。

ある日の昼休み、学校裏の丘で眠り込み、光の速さで光を追いかける夢を見る
早速「思考実験」を試み、のちの相対性理論のもとになった。

思考実験=仮にある実験が行われたと想像して、結果や、理由について考え出す。オーストリアの哲学者マッハが名付けた。

1896年。ギムナジウムを卒業し、スイス連邦工科大学に入学。ここでのちの妻ミレーバ、友人マルセルと会う。
マクスウェル、ボルツマン、ヘルムホルツなどの本を読みふける。

1900年に卒業するもユダヤ人のために就職先が決まらない。
マルセルの父のつてで、スイスのベルンの特許局技官の職につく。
給料も悪くなく、なにより時間がたくさんあって、研究に没頭できた。

父が急死。
アルベルト(24歳)とミレーバは結婚する。1904年長男ハンス誕生。

1905年。「光の発生と変換に関する発見的な見方について」という論文を発表。
これは量子力学のさきがけとなり、のちにノーベル賞を受ける。

量子力学=物質を構成している原子、原子核、素粒子などについて研究する物理学。

花粉の動きから「ブラウン運動」に関する論文を書いて博士号をとる。
「同時刻の相対性」=光の速さはつねに一定だが、時間は相対的だと考えた。
「特殊相対性理論」空間も相対的であると考えた。
「E=mc2」質量とエネルギーは等価だと考えた。
26歳で物理学の歴史を塗り替える論文を次々と発表し、のちに「アインシュタインの奇跡の年」と呼ばれた。

チューリッヒ大学から学位を得た論文
「光電効果」(光電管、光電池に使われている)
「ブラウン運動」、「相対性理論」に関するもの。

これらの理論をすべて自分の頭の中だけで編み出していった。一般の常識をはるかに超えていたため、
理解できた人は世界に数人だけだったと言われる。

ガリレイ=地動説を支持し、相対性原理、慣性の法則を発見。

1907年。「一般相対性理論」のきっかけをつかむ。
ポアンカレ博士、キュリー夫人が論文を高く評価する。

1908年。30歳でチューリッヒ大学助教授にまねかれる。
1911年。プラハ大学物理学教授にまねかれる。キュリー夫人、ポアンカレ、ネルンストなどと会う。
「光の伝わり方に対する重力の影響」という論文を発表。光は重力で曲げられる説をたてる。
一方、チェコ人は独立を勝ち取ろうとドイツ人と対立。
戦争を嫌ったアルベルトは、スイス連邦工科大学の正教授にまねかれ一家で帰る。
友人マルセル・グロスマンの助けを借りて、「一般相対性理論」は完成に近づく。「等価原理」

1913年。プランク、ネルンストからプロシア科学アカデミー会員にまねかれ、一家でベルリンに越す。
ドイツがオーストリア、イタリアと組んで軍隊を強化するのを見て、科学を戦争に利用されるのでは?と危惧するアルベルト。
ドイツになじめないミレーバは子どもを連れてチューリッヒに帰っていった。

1914年。第一次世界大戦はじまる
アルベルトは、「ヨーロッパ人への宣言」に署名し、戦争反対を訴えた。

1915年。ロマン・ロランと会い、平和運動について話し合う。
1916年ごろ「一般相対性理論」が完成する。実験には1919年の皆既日食がいいと決める。

1917年。胃潰瘍で入院。看病してくれた従妹のエルザとのちに結婚することになる。
1918年。終戦。
1919年。日食観測隊によって太陽の影で隠れて見えない星の光を写真に撮り、理論は証明され、世界の科学者から認められた。
エルザと結婚する。世界中から注目され、アルベルトと赤ちゃんに名付ける親が増えたw

日本の出版社「改造社」は、長岡半太郎、石原純、桑木雄(くわきあやお)ら物理学者らの協力を得て、日本にまねく計画をたてる。
1922年。アルベルトとエルザは来日。船上で1921年度のノーベル物理学賞の受賞を知る。賞金の全額をミレーバに渡した。

日本各地を講演して回り、どこでも大歓迎を受け「アインシュタイン・ブーム」が起こる。
日本を去る時、アルベルトの目に涙が浮かんでいたと伝えられている(のちの運命を感じとったのかも?
帰り道、ユダヤ人の祖国パレスチナとスペインを訪問して、1923年ベルリンに戻る。

第一次大戦に負けたドイツは国民経済がいきづまり、ヒトラー率いるナチス党が「ベルサイユ条約」を破り捨てようと宣伝する。

1928年。心臓肥大症と診断され休養する間も研究を続けた。
1929年。ポツダム市近くに別荘を建てて過ごした
1930年。アメリカのカリフォルニア工科大学の客員教授に3年間の約束でまねかれる。

「平和のための科学は辛い労働から人間を解放します。科学が兵器に使われれば人間を傷つけ、殺したりします」と平和を訴えた。

1933年。ナチス党員は100万人を超え、ヒトラーは首相に任命される。
アルベルトの別荘に大量の武器が隠されているという疑いでナチスの兵が踏み込み、銀行預金など財産のほとんどを没収された
身の危険を感じてベルギーに滞在する。ナチスに味方するプロシア科学アカデミーを去る。
ベルリンではユダヤ人の書いた本が焼き捨てられ、アルベルトの本も焼かれた。
ドイツ国内の大学では相対性理論を教えることを禁じられた。アルベルトの暗殺計画まで囁かれ、
アルベルトはイギリスからアメリカに旅立ち、二度とヨーロッパに戻らなかった。

ニュージャージー州のプリンストンにある高級科学研究所(「知的ホテル」と呼ばれた)に終身会員としてむかえられる。
1934年。エルザの連れ子イルゼが亡くなる。アルベルトはドイツ国籍を奪われた。
1935年。ムッソリーニがエチオピアに攻め込む。
1936年。エルザが病死。

1939年。ドイツがウラン原子を核分裂させる実験に成功する。わずか1gで地球上の都市をほぼ吹き飛ばす爆弾が作れる
物理学者のシラード、テラーから「アメリカに原子爆弾を作ってほしい」と大統領に手紙を書いてくれと頼まれ、
世界をナチスから守るためにサインした。
第二次世界大戦がはじまる。ルーズベルト大統領にアルベルトの手紙が届き、開発計画を進めることになる。

1940年。アルベルトはアメリカの市民権を与えられる。
ウラン利用のための委員会から誘われても断ったため、「マンハッタン計画」(原子爆弾開発計画)から外された。

1945年。ニューメキシコ州のアラモゴード砂漠でアメリカは原子爆弾実験に成功
しかし、イタリアもドイツも無条件降伏した後で、敵国は日本しかなかった。
広島と長崎に原爆が落とされ、十数万人が亡くなり、放射能による後遺症でいまだに苦しむ人がいる。
アルベルトは生涯責任を感じ、原爆が二度と使われないよう残りの生涯を捧げようと誓う。

1949年。アルベルト(70歳)は大動脈瘤の手術を受ける。体力が次第に衰える。
イスラエルの大統領になって欲しいという要請を断り、死後の著作権をヘブライ大学におくった。

1955年。入院中のベッドで「ラッセル・アインシュタイン宣言」にサインした。

「いろいろな政治的な対立はあるが、人類という生物の種が絶えるような事態をまねく核兵器を持っているということ、
 このことはすべてに優先して止めなければならない」

それから1週間後、アルベルトは76歳で生涯を閉じる。亡骸は遺書に従いデラウェア川に遺灰が撒かれた。


光の秒速は30万km。地球の赤道部分を一回りした長さは4万km。
相対性理論は、現在の原子炉や、原爆の基礎原理となった。
日常的な速度の世界では、これまでの「ニュートン力学」が役立つ。



『100の知識 消えゆく動物たち』(文研出版)

2013-08-21 20:25:54 | 
『100の知識 消えゆく動物たち』(文研出版)
スティーブ・パーカー/著 渡辺政隆/日本語版監修

渡辺政隆さんはサイエンスライター。
大型本いっぱいに、たくさんの動物たちの写真、イラストが満載で、とても美しい上、
絶滅の危機にある動物の種類、その理由、保護活動内容が具体的に短い文章で書かれていて分かり易い。


【内容抜粋メモ】
地球上に現れた動物のうち99%が絶滅したと言われる/驚
ヒトが現れてから動物が絶滅する速さが増している。


国際自然保護連合(IUCN)は「レッドリスト」という絶滅危惧動物、植物のリストを作っている。
NT=準絶滅危惧 リーフィーシードラゴンなど
VU=危急絶滅危惧 キタオットセイ(毛皮のため大量に殺された)など
EN=絶滅危機 チーターなど
CR=絶滅寸前 コガネシラネズミイルカ(漁の網にからまったり、海の汚染が原因)など
EW=野生絶滅(野生では絶滅している) ハワイガラスなど


【絶滅危惧動物】
ジャガー
家畜、ペット、ヒトを襲うという理由で罠にかけられ、銃で撃たれている。

ステラーカイギュウ
肉、脂肪、皮が狙われ、短期間に多くが殺され、1768年、発見されてから30年もたたないうちに絶滅。

マウンテンゴリラ
CRに分類される最も大きな動物。生息地を奪われ、食用、記念品にされ、ヒトの病気にかかったりして数百頭のみ。

スマトラサイ
角を狙われる。

コープレイ(ハイイロヤギュウ)
生息地を奪われ、家畜の病気に感染、食用。250頭ほど。

バタゲールガメ
ヒトが卵をとって王様への貢物にした。

ハミルトンムカシガエル
最も原始的なカエルで、水かきがなく、鳴かない。卵ではなくカエルの姿で生まれる!

デビルズホールパプフィッシュ
2006年には50匹以下に。


【数が減る原因】

生息地を失うこと
開発されると野生動物・植物は生き残れない。
絶滅危惧動物のほとんどが熱帯雨林に住んでいる。
チークやマホガニーなどの値段の高い樹木が木材取引のために伐採され、その後、森を焼いて農地にされる。
「ヤシ油」は、マーガリン、インスタント食品、車のバイオディーゼル燃料などに使われる。

人口増加
世界の人口は、150人/分ずつ増えている。
ヒトには家、農地、工場、道路などが必要。ヒトが増えるほど野生動物の生息地は減る。
川や海沿いに観光地ができ、アザラシが子育てや休憩する場所がなくなる
漁師がアザラシを殺して600頭のみ。オグロヅルは農業用殺虫剤で死ぬ。
ジャイアントパンダは、竹林が減って、レッサーパンダは毛皮目当ての密猟で減る。
オオチョウザメの卵は「キャビア」と呼ばれ高く売れるため、成長する前に殺される。

環境汚染



ニベという魚は、海中の化学物質で目が見えない。
カスピカイアザラシは、工場が汚染した湖の水で皮膚がただれ、毛が抜ける。
ヨウスコウカワイルカは、川河にある工場が出す汚水、畑から川に出る農薬で減る。
漁の網、ダム、船に衝突する危険もある。

気候の変化



ホッキョクグマは、北極の流氷が減って、泳ぎ疲れて溺れる。
ペンギンは、岸や氷山で休む必要がある。
ヨーロッパは以前より早く春になるため、昆虫は1~2週間早く繁殖を始める。
いつもどおりにマダラヒタキがアフリカから渡ってくると昆虫が食べられなくなる。

密猟と記念品
ワシントン条約(絶滅危惧の野生動植物の種の国際取引に関する条約)によって取り締まられているが、いまだに密猟は続いている。

象牙は装飾品として取引される。ウミガメの生の血を飲んだり、
トラは骨を薬にされ、オオシャコガイは土産物、サイの角は剣の柄に使われる。


ケニアでは1989年、象牙の取引をなくそうと、牙を集めて焼いたが密猟は続いている。

殺すか、殺されるか



ヒトに害があると思われて殺される。
ジャガーを撃ち殺すハンターを雇う牧場主もいる。その毛皮や体の一部は取引される。


ホオジロザメは餌につられて殺される。泳いでいるヒトを襲うといいけないという理由だけ。

「人食いトラ」になる恐れがあるとして、トラは殺され、漢方薬にされる。

食べ尽くされる
野生動物の肉(ブッシュミート)の取引がある。


サル1匹を売れば、家族の1週間分の食糧が買える。


西アフリカでは、森から出る車は肉の取引のための野生動物を隠していないかチェックされる。

ペットにされる



希少動物の売買は法律で禁止されている。長旅で死んでしまうものも多い。
ゴライアスガエルは世界最大のカエル。食用のために取引される。
「水族館」と取引するため。絶滅危惧種は禁じられているが、違法業者がいる。

島をおそう危険
この400年間に700種類の動物が絶滅。そのうちのおよそ半分は島に住んでいた。
ポリネシアマイマイは食用に持ち込まれたヤマヒタチオビというカタツムリに食べられてしまう。



【保護活動】
動物保護活動はここ50年くらいのこと。
1980年代に毛皮のコートのために動物を殺すことに反対する運動が起きた。
オセロット、マーゲイなどのネコ科の危険が減ったが、違法な取引は続いている。

「ボーンフリー財団」は野生動物保護で活動。
「世界自然保護基金(WWF)」はジャイアントパンダのシンボルで有名だが、
白黒の体毛はコピーする時にカラーにしなくてもいいから選ばれたんだって/驚



シロナガスクジラ
大型のクジラは、妊娠から出産までに時間がかかり、1頭しか産まないので、なかなか数が増えない。



レンジャー(監視員)は、数のとても少ないマウンテンゴリラを保護している。

ライオンのような動物には、麻酔薬をふくませた吹き矢を使って眠らせ、血液をとって病気がないか調べる。
その他、年齢、食べ物、移動なども調べる。

大型動物は、空から飛行機、ヘリ、気球などを利用して群れを数えたりする。
電波発信機をつけ、人工衛星からクジラ、ウミガメ、アザラシなどの海洋動物を追跡する。

「糞」には、その動物の食べ物、健康かどうかなど多くの情報が含まれている。



アホウドリのように数が少ない鳥には、あしに小さなリングをはめる。
サイの耳にはタグをつける。


【生息地】
絶滅危惧種を救う最善の方法は、生息地を壊すのを止めて、もとどおりにしてあげること。
国立公園、自然保護区、野生生物保護区にすれば自然を守れる。

例:
イエローストーン国立公園(アメリカ)
ウッドバッファロー国立公園(カナダ)
グレート・バリア・リーフ海洋公園

世界遺産として登録する。

例:
シミエン国立公園(エチオピア)


【野生動物の飼育】
繁殖センターでは、子どもを産み、育てる手助けをして数を増やして、野生に返そうとしている。
飼育されたトラを野生に返すのは難しい。自分で獲物をとれず、飢えて死ぬこともある。

さまざまな活動を考えた総合的な計画が必要。
中東のオマーン保護区には、アメリカから10頭のオリックスが戻され、一時は400頭に増えたが、保護区が狭められ、70頭以下となった。

カリフォルニアコンドル
電線に衝突したりして減り続けたが、生き残った22羽を飼育し、100羽以上が自然に戻された。


【共に生きる】
生息地を守っても、そこに住むヒトは、とても貧しくて飢餓に苦しんでいるかもしれない。
自然環境を壊さず、観光をすすめれば、環境を守るお金を集める手助けとなる。





海外ドラマ『ヘイヴン シーズン2』4~6巻(全13話)

2013-08-21 20:11:13 | ドラマ
海外ドラマ『ヘイヴン シーズン2』4~6巻(全13話)

2~3巻はこちら。

▼あらすじ(ネタバレ注意

【Episode 8 Friend or Faux】
コーネルは、自分の複製を何度も殺して、誰も来ない廃墟に隠していたが、
それを見てしまったヘイリーというバイトの少年を追ってきて、デュークに知れる。
コピーは殺すとまた新たにつくられる仕組みで、オードリーは
「自分も他人の記憶を持つってゆうトラブルを抱えている。気持ちは分かるわ」とコピーを説得する。

署長の座を奪われたネイサンは、泥酔してヘタなダンスを披露。
デューク「あれはネイサンのコピーだな」
オードリー「ダンスがヘタなのはオリジナルと同じね」て笑える。
デュークはエヴィのケータイに牧師とのやりとりがあるのを見つけてしまう。


【Episode 9 Lockdown】
警官が手先から真っ黒になって死んだ。
メリル署長に代わったために捜査は思わぬ方向に走り、やりづらくなるネイサンとオードリー。
クリスが1ヶ月ぶりにロンドンから戻って、ソワソワするオードリー。、
エヴィも手先が黒くなって伝染していることに気づき、署長が警察署を完全封鎖。
外には脱出者のための狙撃班まで置く。
エヴィはデュークのために動いていたことを証明しようとして、狙撃され亡くなる。
ドワイトは、銃弾を引き寄せるトラブルの持ち主だと分かる。

クリス「君が必要だ」
オードリー「君が君だから惹かれたと言ってくれた。惹かれるのと“必要”は違う。
      “あなたらしく”させるのは私じゃなくてあなた自身。そういう甘えは人を不愉快にするわ」
オードリーはいつでも強くて、筋が通ってるなあ・・・


【Episode 10 Who, What, Where, Wendigo】
オードリー「これからは2人のやり方でやるのよ。ネイサンと私だけで」
森には人を食う聖霊ウィンディエゴがいるという。てか、森広いなあ!驚 これって完全に『LOST』じゃんw
ウィンディエゴの姉妹が飢えていて、昔、娘リジーを亡くしたドワイトが助ける。
デュークは父親が町を救おうとしていたことを聞く。
そして、受難者の少女を殺そうとした牧師を、オードリーは射殺してしまう。
自衛と、正当防衛なら、人殺しも簡単に正当化される銃社会のルールにはついていけない


【Episode 11 Business As Usual】
レジーはマラソン中に完全に干からびてしまう。もう1人被害者が出て、
受難者の会合に関係するステュを探す。ステュは火事の中からオードリーに救われる。

エヴィの遺品から例の小箱が出てきて、クロッカーの文字を見つけるデューク。
ドワイトが記者兄弟の弟デイヴに頼まれて盗みにくるが、「一緒に組もう」と持ちかけるデューク。
記者兄弟に聞くと、小箱は大箱と対になっていて、鍵で開けられるらしい。
父親が最後に買った船は、デュークが27歳の時にもらった船で、そこから大箱が出てきた。
ふたたび盗もうとしたドワイトをものすごい力で吹き飛ばす。これがデュークのトラブルか

ネイサンは、ルーシー・リプリーの実家を調べて、オードリーに教える。
ついにリプリー本人に会うと、27年前にソックリな女性が来て、男に追われていると言って消えたという。
彼女を殺そうとしたのは、サイモン・クロッカー。デュークの父。
サイモンは、ルーシーに殺され、ルーシーもまた死んだのか?

やっとネイサンがオードリーに告白


【Episode 12 Sins of the Fathers】
元夫アルロの亡霊が現れて、浮気相手だった男はアルロの元妻を射殺してしまう。
霊が次々蘇って復讐を果たしてゆく(みんなそんなに人を恨んで死んだのか?
デュークの父親もハンサムだねえ。彼は受難者を殺すことが宿命と信じている。牧師も協力していた。
署長も蘇って「オードリーを愛するのをやめろ。彼女は生き延びなければならない」



牧師はマークを書いていって、受難者を山小屋に集めて皆殺しにしようとする。
デューク「2人(牧師と父)で旧交を温めて、高齢者センターでも襲えばいいじゃないか」てw
ルーシーはサイモンを殺し、その前サラだった頃には祖父を殺した。じゃあデュークとは因縁の仲?
オードリーはタイムトラベラー? 輪廻転生してるのか?

でも、デイヴは「She's different this time」と言っている。
オードリーは誰かに電気ショックを与えられて連れ去られた!
ネイサンはデュークの仕業だと思って2人は対決。ネイサンの腕に例のタトゥーが現れる
口あんぐりな1シーズンの終わり方。シーズン2を今すぐ観たいけど、まだDVD化されてないよね?

オードリー「パンケーキを焼くわ」
ネイサン「それは夕食?朝食?」てセリフもイイ。


【Episode 13 Silent Night】
これはスピンオフ的なエピソードか? 放送した時がxmasだったとか?
7月だというのに、町中がクリスマス・イヴだと浮かれている。オードリーだけが「違う」と言い張る。
デュークがサンタになり、ビックリさせるトリックだと思ったら、長年の同僚スタンが消えて、誰も知らないという。
ヘイヴンの人口は2万人だが、記者兄弟に聞くと3101人だという。どんどん消える人々。
デュークも、ネイサンも消え、一人で新聞社にいるデイヴは「なにか大切なものを失った気がするんだ」てセリフがじぃーんとする。
事件解決後、オードリーはパーティを主催し、「友だちのありがたさが分かったわ」と言う。



シーズン3の感想を書いてる人もいるけど、どこで見たんだろ?



ドラマスペシャル『白洲次郎』

2013-08-21 09:55:16 | ドラマ
ドラマスペシャル『白洲次郎』
出演:伊勢谷友介、中谷美紀、奥田瑛二、原田美枝子、高良健吾、塩見三省、石丸幹二、岸部一徳、原田芳雄  ほか

こないだ本で白洲さんのエピソードを読んだ縁もあるけど、
なんだか急に田中啓司さんてカッコいいなと思って、出演作を調べて、
今までけっこう見てきたことに気づいたw 最近よく見るなあとは思ってたけど、それ以上!
今作にも白洲の友人役でチラッと出演しているから見てみた。

原田美枝子さん×奥田瑛二さんの共演は豪華。
ずっと昔に見た「遠めがねの女」ってドラマが強烈な印象に残ってる。
故・原田芳雄さんが吉田茂役を演じているのにも注目。

白洲さんのダンディズムは、単に欧米化した生活習慣だけじゃなく、
日本人の誇りを持ちつつ、グローバルに考えて、常に先見の眼を持って、行動に表していたことだな。

やたらと音楽が凝ってると思っていたら、「あまちゃん」の大友良英さんだった


第二回 1945年のクリスマス



次郎の父は、「白洲将軍」と言われるほど傲慢な貿易実業家だった。
家に大工を住まわせて、家を建て増しするのが道楽。不倫相手が子どもを連れて金を要求してくることもあった。
次郎は、小さい頃とても体が弱く何度も死にかけた。母は懸命に介護したという。
♪浮世いうたかて 怖いことあらへん わてのイエスはん て大阪弁の聖歌が面白い。




次郎が17歳の頃は、ケンカ三昧の不良。英語の家庭教師がついていたため、英語力を買われて父にイギリス留学を言い渡される。
1923年、ケンブリッジに入って9年間勉強する。そこで教授から
「私の言うことを繰り返すだけではダメだ。自分で考えなければ。それが学問だ」
「まず否定しなさい。そして再考するのです」と言われて目が開かれる。

父が破産。送金がムリとなり、帰国せよと母の手紙がくる




1928年(昭和3年)。アメリカ留学から帰国した伯爵令嬢・正子と、ジャパン・アドバタイザーに勤務していた白洲が出会う。
いきなり英語で話しかけるってビックリ。

次郎「あなたはとても孤独な人だ。私と似ている。自分の責任を果たしたいが、何をどうしたらいいか分からない」
正子「私の自尊心を見透かされていた」

その後、見合い写真?に「君は僕の発想の源であり、究極の理想だ」て書いてあるのも落ちない女性はいないよね



正子の父は議員で、2人の結婚に猛反対するが「それなら家を出ます!」と叫ぶ正子。
海辺で後ろから抱きしめて、指にリングをプレゼントするって映画みたい。

父と母は別居し、次郎の仕送りで神戸に残るという母。

友人つながりで自由主義者の牧野、近衛らと引き合わされる。
「政治と無関係とは言わせないぞ」とハッパをかけられ、吉田茂と牧野との連絡役を頼まれる。

広田らの組閣会議に文句をつける軍部にキレた吉田は、イギリス大使に飛ばされる。

1937年。第一次近衛内閣。



白洲は「政治の野次馬」と自らを称し、近衛のフォローをしていたが満足していなかった。

父が大分で死去。遺書は「葬式無用。戒名不用」
父は田舎でひとり米や野菜を作って暮らしていた。
「死んだら腐るだけや。生きてるうちは楽しまな」



白洲は近衛のやり方に文句を言って去る。

1939年。ロンドン。
友人が集めた有力者の晩餐で、日本は狂気に走ろうとしている中、親英米派もいることを友人に伝えてほしいと頼む白洲。
次郎「私に立場などない。絶対の根拠は良心です。戦争を避けるために協力してほしい」と訴えるも
「感情論ではどうにもならない」と断られる。

1941年。近衛内閣総辞職。
太平洋戦争がはじまる

白洲家には3人子どもが生まれる。
日本は戦争に負けると発言したことで会社をクビになり、空襲も、食糧不足も見越して、一家で鶴川村に引っ越す。
家は「武相荘」と名付け、お百姓となる。40歳。妻32歳。


第二回 1945年のクリスマス
手取り足取り農業を教えてもらって、なんとか収穫。文句なく美味しかった
子どもたちにとってもいい環境だなあ!

「自由は本来は人間の尊厳だったはずだ」
「自由には責任が伴うものです」

正子は農業も、家事も、子育てにも関心がもてなかった。
「君はどこかへ逃げ出したいと思ってる」

40歳の白洲のもとにまで赤紙が届き、世田谷経堂町の辰巳を訪ね、「徴兵免除」を頼む。
白洲「人間にはそれぞれ天から与えられた天分がある。この無謀な戦争に関わることは、僕に与えられた役割ではありません!」

白洲は大空襲で焼け出された文士親子を連れてきて、一緒に住みはじめる。



昭和20年。終戦。GHQがなだれ込んでくる。マッカサーは近衛に新しい憲法をつくるよう命令。
近衛は次郎にプレス対応の翻訳を頼む。近衛は天皇を降ろすことも発言する。
アメリカのプレスは、近衛を激しくバッシングし、その内容は日本の社説にも取り上げられる。
「早く草案を出すべき」という白洲の声も無視され、マッカーサーは近衛起用を否定する旨を発表した。
先見の目がある者にとって、古い考えの者らを説得するのは容易じゃないな

吉田から手紙が来て、終戦の処理を任される。
吉田「戦争で負けて、外交で勝ったって事例もあるんだよ」
白洲は、「誇りある日本の再生」のために日本の窓口となって活躍し、GHQから「従順でない唯一の日本人」と呼ばれた。

正子は、青山次郎の弟子となる(白洲夫婦は、なぜ大事なことは英語で言い合うんだろ???

近衛が戦犯に指定され、次郎は入院を勧めが、近衛は自殺。

クリスマスに天皇からのプレゼントを「その辺に置け」といったマッカーサーに一喝。
「われわれは戦争に負けたのであって、奴隷になったのではない!」


第三回 ラスプーチンの涙
1946年。国務大臣・松本によって作られた憲法改正案を見せると、
「容認できない」と言われ、代わりにマッカーサー草案を出してきた。
「そちらの案がエアウェイなら、日本のやり方はジープウェイなのです」と説明する白洲。
「なんでも頭を下げればいいと思っている。あんたもやはり日本人だな」とマッカーサーは失望する。

天皇の扱いについて「助言と同意」と「輔弼」でモメる。
「あんたたちに日本語まで変えろというのか?! 文化を変えるつもりはない」とキレる松本。
「翌日までに最終原案を出せ」と脅される。
日本国憲法は、他国の干渉を経て、1晩で作られたのか・・・?
「いまに見てろ」という気持ちを抑えきれず、ひとり涙する白洲。

第一次吉田内閣ができ、また総辞職すると、農業に戻る白洲。
農業のほうが人間の暮らしには重要だな

吉田「これからの日本に何が必要か?」
白洲「プリンシプル。アメリカがらみの乞食根性を改めなければならない」
吉田「第二次吉田内閣のため、多少強引でも金をつくれるブレーンが必要なんだ」と頼まれ、また政界に関わる白洲。




広畑の製鉄所を英国企業に買ってほしい」と打診する白洲。
白洲を“日本版ラスプーチン”に例え、「権力を欲しいままにしたいかがわしい祈祷師」と叩かれる。
企業のトップがまだ「腹を切る」とか「日本の武士道を見せてやる」とかゆってる時代だもんね。

「外貨を稼いで、アメリカ経済から自立するんじゃなかったんですか?」
「島国根性を捨てろ!」と広畑に殴りかかる白洲。
「日本経済を立て直すのは貿易だ!」「鉄だ!」とケンカになる。世間の白洲叩きは日に日に増す。

新聞記者を家に入れる。
「あなたの良心というのは、傲慢ということですか?」
「肥やしだ。臭ければ臭いほどいい。この日本を一人前の独立国にしなければならない。
 肥やしにできるのは、金稼ぎぐらいのものだからね」

1951年。終戦6年目。サンフランシスコ講和条約調印に一緒に来るよう命令する吉田。
演説の原稿が英語で書かれていたことに激怒し、日本語に訳し、巻物状態に直させる白洲。




日米安保条約制定。6年8ヶ月におよぶ占領下の時代がようやく終わった。
白洲は吉田に引き際を説くが、拒む吉田。白洲は農業に戻ると告げる。
白洲「あなたは似てるんです、俺の死んだおやじと」



正子は「私は時代が変わっても変わらないものを探そう」と決心し、昭和39年に西国巡礼の旅に出た。

次郎が亡くなる2年ほど前、極秘文書を庭で焼く。正子は著書の中で振り返る。

「私は西行法師に惹かれた。どこにも属さず、なにものにも囚われず、正直に矛盾に満ちた人生を力強く生きた人。
 荒い気性に気づきながら、どうしようもないことに気づいていた。
 彼は世を儚んだり、世間から逃れようとしたのでもない、ひたすら荒い魂を鎮めるために出家した。

 出家はしても、仏道に打ち込むわけではなく、稀代の色者であっても、浮気者ではない。
 強いかと思えば、女のように涙もろく、孤独を愛しながら、人恋しい想いに耐えかねているといった風で
 まったく矛盾だらけでつかみどころがない。

 西行を私たちは複雑な人間に思っているが、本人にしてみれば究めて単純なことで
 心の赴くままに自然に生き、自由に行動していたに過ぎない。

 善悪の区別もわきまえず、悟りをも求めず、ただ、世の中をあるがままに生き、あるがままに死んでいく人々を
 西行はどんなに羨ましく思ったか。

 彼はあくまでも行動の人だった。出家はしても、あくまでも武士の魂を持ち続けた。
 私は真似ることができない人物であることははじめから分かっていた」


皮膚科を受診

2013-08-20 23:55:55 | 日記
カウンセリング。
前回のつづきで、自分にとっての負荷は具体的に何か?について話してみたら、
カ「自分のやり方に合わない人にイライラしているように思う。
  それは、母と自分との関係に似ている。
  本人は押し付けているつもりはなくても、自分のやり方がよかれと思ってついやってしまう」
自分が不快に思うことを、人にもやってしまっているってフシギ。

カ「相手が自分と同じやり方でなくても、効率が悪いように見えても、
  そういう“違い”に自分が不快感を抱きやすいという事実に気づくことで、不快感は若干やわらぐのでは?」

たとえ遊びに出かけても計画通りにことを進めようとするあまり、疲れや不調に気づかないことについても
カ「もうちょっと“遊び”の部分があってもいいのでは?」
そーだね。


●大腸がん検査のキットを提出
蚊に刺された箇所にムヒを塗ったら、あっという間に両脚、腕にまで湿疹が広がってしまって、
ついでに皮膚科に診てもらおうと思ったら、クリニックの皮膚科の医者は月曜だけだと言われて
急遽、ケータイで近所の皮膚科を調べたら、駅近にあったから、そっちに行った。

医者「痒みは他の部分にも移ることがある。説明は難しいが。
   ムヒは止めて、クスリを出すのでそれを1日何度か塗ってください」とのこと。

そういえば、以前もこうゆう蒸し暑い夏に、虫刺されに市販薬を塗って、結局全身に湿疹が広がったことがあったっけ
学んでないなぁ・・・塗り薬は全身も、そこいらじゅうがベタベタになるから嫌い



「“第六感”テクノロジーの素晴らしい可能性」

2013-08-20 17:14:52 | テレビ・動画配信
スーパープレゼンテーション

毎回ものすごい科学の進歩や発想の転換が見れて、脳が活性化して、未来に希望が見えてくる番組。
今回の話もビックリ仰天だった!

【プラナフ・ミストリー「“第六感”テクノロジーの素晴らしい可能性」】
伊藤穰一×坂本龍一対談企画の第1弾。坂本龍一がオススメのプレゼンを2つ紹介。
TEDのオフィスに2人でお邪魔して、プレゼンについて語り合う。
てか、この伊藤穰一さんて人、どんだけ顔が広いんだ/驚

プラナフさんは、「私たちはコンピューターが好きなのではなく、情報を得ることが好きなんだ」と気づいて、
データをデバイスでどうこうするんじゃなく、逆に、データを日常の動作に取り入れ、もっと感覚的に利用することを思いついた。
「デジタルな情報を、現実世界に持ち込むという発想です」

マウスを分解して、ローラーをカラフルな指サックに代え、データを自由に操れるよう改良したのが
「ペンダント型SixthSenseデバイス」

話を聞けば聞くほど、SF映画も真っ青なアイデアばかりで、口あんぐりになった

腕に円を描けば腕時計が現れるし、てのひらに電卓や電話が現れて、電話をかけたり、
 


写真を撮るジェスチャーをするだけで撮影ができるとか!
 


「わざわざスマホで調べなくていいんですよ」すでにスマホが古い!
「この技術は人間同士のかかわり方までも変えるでしょう」

もっとビックリなのは、紙にクリップみたいのをつなぐだけで、それがパソコンに大変身



映画を観たり、ゲームをしたり、
 


本のデータを指でつまんで、紙の上で編集し、印刷したり、従来のパソに移動も可能!
 


「このように紙でやりとりしてた頃のほうが、仕事が今より直感的にできた」



「私は、身近な物にデジタルな情報を組み込むことで、デジタルと現実世界の境界をなくせると思うし、
 人間らしさを失わずに生きていけるとも思う」


「機械に向かう機械のような存在にならずに済むのです」


伊藤さんのMITメディアラボでも「流動的インターフェイス」の研究がどんどん進んでいるという。

でも龍一さんが言う通り、これが普及すれば、もうさまざまなデバイスが不要になる
→いままで作ってきたモノが売れなくなるから、普及するかどうか???

伊藤さんいわく「ネットの時も、そういう話になったよね」(そーなんだ/驚
でも、実際はネットは普及して、一般市民に超便利なツールとなり、さらに進化を生んだんだから、
これだって普及させればいいと思う。資源の大幅な節約になること間違いなし。
もう「マウス腱鞘炎」になる心配はなくなるし!


伊藤「彼が会いたいってゆってきた時、いろんな都合ですれ違いになって、結局別の企業に引き抜かれてしまった。
   今思えば、ちゃんと会っておけばよかった」ま、それも縁なんだろう

「資源のない国の人のほうが面白いアイデアを持ってる」て納得。


【アマンダ・パーマー「上手なお願いのしかた」】

2013-08-20 17:14:51 | テレビ・動画配信
スーパープレゼンテーション


【アマンダ・パーマー「上手なお願いのしかた」】



アマンダさんは、以前、路上パフォーマーとして生計を立てていた。
花嫁衣裳を着て、帽子にお金を入れてくれるお客さんに花をプレゼントした。

「もっとマシな仕事をしろ!」とやじられた時はショックで落ち込んだ。これが「仕事」なのに。
実際、毎日60ドル、90ドルという安定した収入が得られていた。

同じ頃、バンド活動もしていて、レコードデビューを果たしたが、25000枚売ったにも関わらず、
レコード会社からは「売れ行きは下がっている。失敗だ。出てけ」と言われた。



それから、ライブ後にファンから
「私は友だちにCDを無断でコピーしてしまったの、ごめんなさい!
 あなたがレコード会社を嫌っているのを知っている。だからこのお金をあなたにあげます」
と言われて、直接お金をもらうようになった。

「私はこの時から自分の曲をできるだけ無料配信すると決めた」

ライブ後に、アマンダさんはファンの家を泊まり歩いていた!
不法移民の貧しい家族にとてもよくしてもらい、良心の呵責を感じたが
その母親から「あなたの音楽が娘の心の支えになっています。ありがとう」と言われて、
「これはフェアな交換なんだ」と納得する。


そこで、ゆうちゅうぶを使って「クラウド・ファンディング」を思いついた。

「とってもいい音楽ができたの! 宣伝費が必要だから助けてください!」

集まった金額はなんと約1億円! 協力してくれた支援者の数は偶然にも約25000人

「他人を信頼するということ。通じ合った人たちは助けてくれる。
 でも、多くのアーティストは援助を求めることに抵抗がある。
 自分の弱みを見せることになるから」

 

「こっちではフェアな交換が行われていることを、彼らは知らない
 歴史的に見れば、アーティストは身近な存在であり、雲の上の存在ではなかったのに
 現代のスターは遠くから大勢に愛される。

 でも今、ネットのおかげで本来の価値観を取り戻しつつある。
 近くで応援してくれるファンが少数いれば十分という考え」

「どうやって音楽にお金を出させるかじゃなくて、
 どうしたら人々がお金を出したくなるか、なんです」


坂本龍一「本当はライブが音楽。メディアを通したのは実はコピーだった」てゆう原点回帰の話。
伊藤「ネットでコピーが簡単になったから生まれた現象だよね」
つまりは「信頼」と「交換」てことなんだ。アマンダさん、ブッ飛んでてかっけえ!




【ジェニファー・グランホルム「クリーンエネルギー大作戦 ~トップを目指せ!」】

2013-08-20 17:14:50 | テレビ・動画配信
スーパープレゼンテーション


【ジェニファー・グランホルム「クリーンエネルギー大作戦 ~トップを目指せ!」】


すげー芝居がかった喋り方は典型的な政治屋っぽい。もの凄い早口で喋ってておいつけない
心臓麻痺でも起こしそうな勢い


もとは、州ごとに教育改革案を競わせて、優れた案に助成金を出すっていうオバマさんの企画で、
それを基に、クリーンエネルギーでも競わせたらいいんじゃない?て話。
いかにも競争好きな国民性が表れてる気がした。



議会の好感度と、その他一般的に嫌われていることを比較して笑いをとってた。
ゴッキより議会のほうが好感度で負けたとか?



アメリカの不景気っぷりが語られた。



「食うか食われるか」て考えが、まさにアメリカを堕落させたのでは?
クリーンエネルギーを推進するっていうのはいいけど、金儲けのためじゃなく、純粋に自然のためにやればいいのに。


【ボノ「貧困問題の良いニュース(そう 良いニュースもあるのさ)」】

2013-08-20 17:14:49 | テレビ・動画配信
スーパープレゼンテーション


【ボノ「貧困問題の良いニュース(そう 良いニュースもあるのさ)」】

感動した! とてもシンプルで、詩的で、ストレートなメッセージが伝わった。
「ライブ・エイド」活動ほか、アフリカ支援に積極的に関わってきたボノ。
 

「1日1.25ドル未満で暮らす人々の割合が1990~2010年の間に半減した。
 このままの計算なら、2028年には貧困者はゼロになる!」
「こんな良いニュースが、あまり知られていないのが頭にくる!」

 

「情報の共有により、不平等は減らせる。
 事実が公開されれば、貧しい人にも自由が訪れる。
 事実は、諦めや無関心を打ち破るし、何を直すべきかを教えてくれる。
 今から僕は事実に基づいた活動家、“ファクティビスト”だ」


その他にも、“明るいニュース”はまだある。
 

 

「最大の病は、病気ではなく、“汚職”なんです。
 でもテクノロジーのおかげで悪事を隠しにくくなってきている」

U-report
ウガンダの若者15万人が使う携帯電話用コンテンツ。
彼らはこれを駆使して、政府の汚職を暴いたり、財政の透明化を求めたりしている。


「科学と理性、事実を武器にするべき。それから感情もだね。
 僕らは勝利する。僕らは政治が分からないが、政治家みたいな汚いことをしない。政党も関係ない。

 僕らは心から涙を流すから。僕らには夢があり、そのために立ち上がるから。
 僕らがひとつになれば勝利できる。

 権力を持つ者より、民衆の力のほうがずっと強いのだから」


 
フレディも歌ってたね、One vision, One nation って。