■『フランクリン・メソッド 首のリラックス、肩の解放 緊張を解き、なめらかに動く究極のエクササイズ』(スキージャーナル)
エリック フランクリン/著 ディスマーゆかり/訳
緊張性からか、姿勢の悪さか、母系の肩凝り性の遺伝もあってか、
とにかく、気づくと首、頭、こめかみ、耳のうしろなどを無意識にマッサージしているほど
つねに凝っていて、つねに重しをどーーーんと乗せているような不快感がある
図書館巡りの際に本書を見つけて、なにやら新しい解釈で効果がありそうだと思って
相互貸し出しによって借りて、読んでみたけど、正直なにをゆってるのかほとんど分からなかった
ほんと、笑ってしまうほど分からないんだよねw
著者はダンサーでもあり、トップアスリートにも彼の方法を実践して効果を上げている選手がいるとか書いてあるから
もっと本気な人たち用に書いたのかもしれないが、それにしても体のすべての骨名、筋肉名、その仕組みをすべて頭に入れた上で
その動き、関連性をイメージしながら、日常生活を送るのがポイント・・・みたいな?→「イメジェリー」と言うらしい。
体とココロと病には密接な関係があって、たとえ肩凝りひとつとっても、エクササイズだけじゃなく、
滝が頭上から流れ落ちているイメージを思い描くことで、実際、血流などにも影響が出るくらいの影響力が出るってゆってる(たぶん)のには大変興味深かった。
それなら、もっと素人にも分かるように写真や、部位のイラストをふんだんに入れて説明してほしいなあ!
ワークをほとんど言葉だけで説明しているから、読んでいるほうは、これで合ってるのか?て限界がある。
途中、彼が生み出したゴムバンド?やボールなどが必要だったり、パートナーと2人でやるワークもあるから、
そのワークは飛ばして、本を片手に勝手な解釈で動きながら読んでいたんだけど、
「ぜってーコレ違ってるよな」とつねに半笑い状態
それでも、セオリーには勉強になることがたくさんあったから、いつも通りメモ、メモ
【内容抜粋メモ】
肩が凝っていない日本人はほとんどいないとか、40代、50代の肩の症状に特別な名前がついていると聞いて驚いた。
自身の身体の状態をつくるのは自分自身なのだという自覚は、非常にポジティブな精神的影響を及ぼすものだ。p9
本書は「イデオキネシス」に基づいて書かれている。身体の意識を目覚めさせるために「イメジェリー」を用いることを基礎としている。p10
『考える身体』を書いたメイベル・トッドが創始者。
事故で全身麻痺し、医者から「回復の見込みがない」と言われたが、事故前より自由に動けるようになった。
フランクリンメソッドは、身体に隠されている強さを「コーディネーション(協調性)」のとれたかたちで用い、
効率的で伸びやかな動きの基盤を創るものである。p11
人は他人に指図されたとおりに歩んでいけるほど単純ではなく、各人が個性を持つ複雑な存在である。
エクササイズは教える私自身ががリラックスし、コーディネーションがとれ、「センタリング」していることが必要。
生徒は自然に自己修正システムを自分のものにしてゆく。p12
それぞれの身体の系統が持つ特有の知覚と心理状態の間に関連があることを実感できる。
身体の調和がとれると、思考に柔軟性が増し、自分が物事をどう見ているかを直感的に捉えられ、イメージできるようになる。
クスリを飲むようにエクササイズをやみくもに自分にあてはめる代わりに、心理的な側面と肉体的な側面が平等に会話でき、
慢性の腰痛、頭痛、関節炎などに根本的に対処できる。
肩や首の痛みは生体力学的、感情的、あるいはその両方に原因がある。p15
自分の状態は自分で責任を持とうという意識と、身体の気づきを高めること。
身体の気づきは、問題が乗り越えられないほど大きくなる前に知らせてくれる知覚として、問題の早期発見と解決の助けになる。p17
動くべきところが動いていないと、身体は緊張する。
緊張とは、身体システムが動くようにできているにも関わらず、それがなされていないときに発生する。p20
解決法
1.クッションを叩いたりする
2.不快な状況にでくわす度に緊張しないようにする。理不尽に責められても穏やかに。臍の下にある中心に意識を集中すると穏やかさを保ちやすい。
3.不快になると自分はどう反応するか、どこの筋肉や関節が緊張するか分かっておく。
ストレスがたまっている時は、他人の緊張を吸収しやすい。p21
私は人の痛みを吸収するスポンジと化していたのである
リラックス方法
1.いつも緊張している人はできるだけ避け、避けたことに罪悪感を抱かないこと。
2.周囲の状況に振り回されずにいれるくらい、心身ともに深くリラックスしていること。
人生は辛いものだと人は言う。そのような目で見れば辛くなるだろう。
「頭で考えて物事を捉えようと決めたわけではない。ただ単純にこれは起こったのだ」p24
「時間」という言葉には、何かしらネガティブな含みがある。
ものごとは素早くこなさなくてはいけない、そうじゃなきゃ少しのことしかできないか、
時間が足りなくなるという思い込みそのものが、豊かで楽しい時間を奪うのであるp25
時間には終わりがなく、尽きることのない源から魔法のようにとめどなく湧き出ていることを思い起こそう。
センタリング
内側に向けるフォーカス。(両手の間にエネルギーの球をつくる)
とくに腎臓は、身体全体のリラクゼーションのための鍵になる内臓で、毎日意識して管理すべき。
腎臓は血中の老廃物を取り除くフィルターという大切な役割を担っている。
集中力やエネルギーは徐々に高まっていく。大切なのは知覚の質で、量をこなすことではない。
実際のところ、身体は常に自らを癒し続けている。
何百万もの免疫細胞は絶え間なく働き、脳下垂体は完璧な恒常性を保つために働き続けている。p31
身体の不調にばかり目を向ける代わりに、こう考える。
「私の身体は常に自分を癒し続けてくれています。
すべての細胞は絶え間なく新しくなり、栄養がいきわたっています。
私の身体は再生され、常に新しくなっています。私はこの働きを完全に信頼しています」
肩が楽な状態だと、いちいち緊張せずに日常の出来事をこなすことができる。
人類の進化において、四足から二足歩行への変化にともなって進化したのは手や脳というよりは、喉と喉頭の発声器官だったのである。
言語を使うためには直立姿勢は必須である。
緊張は筋肉だけではない。血液、リンパ管、人体、骨など、すべてが緊張しうる。
人体は、細胞内のミトコンドリアにおいて驚異的な量の水を生産している。
肩も3/2は水分なわけだが、どうやったら水が凝りえるだろうか?
身体の各部位の“識別”ができるほど、柔軟性は増す。p39
横隔膜は身体の中でおそらく最も重要な筋肉だと言えよう。
横隔膜なしに、人は3分も生きられない。
鎖骨の周囲には血管、リンパ管、神経、筋肉が集中している。
ここをゆるめることは、呼吸や肩の状態にとてもよい。p43
足が活動的であるほど、肩は力を入れたり抜いたりしやすくなる。
基盤がしっかりしていないために肩がリラックスできず、緊張することで不安定さを補おうとしている状態がよくある。p46
身体の緊張を、問題のもとに気づく手助けになるよう何かを示してくれるような友達であると捉えることができると、
緊張している部位とあなたの間で会話が始まる。
筋肉が多くある部位ほど、緊張する可能性も高くなる。
ほとんどの人の肩甲骨の位置は高すぎ、前に来すぎている。
フィットネスのトレーニングはウエイトを使った強化トレーニングが必須だと思われている。
動きの軽やかさの基本的条件
1.ボディアウェアネス(身体の状態に意識が向いていること)
2.コーディネーション(協調性)
3.イメージ(想像する能力)
4.動きの視覚化ができること。
「それぞれの構造が本来の機能へどう戻るかが分かった時に、構造的な健全性が生まれる」M.トッド
肩凝りは僧帽筋からきている。
僧帽筋はリラックスするための鍵で、ストレスがかかるとまっさきに緊張する筋肉の1つだが、ここがゆったりしていると心理状態にとても良い影響を及ぼす。
私たちは背骨から頭を前に突き出しすぎている。頭を前に落とさないために、僧帽筋が余計に働く必要がでる。
乳様突起
耳の後ろにある出っ張った乳様突起のすぐ下に頚椎の横突起がある。
ここには多くの筋肉の層があり、この周辺は凝りや痛みがよくある。
肩が前に丸まると、重心が骨盤の上にかからずにズレて、背中の筋肉に過剰な負荷がかかる。
同時に、前に落ちていく肩のつりあいおもりになろうと、首の筋肉まで緊張する。
大胸筋
大胸筋は、感情を保護するための、ハート(心臓)の前にある。胸骨が前に突き出されると、むき出しにされた感じがすることがある。
エクササイズ終了後に、すぐ前のパターンに舞い戻ってしまうことが多いのは、
多くの人にとってここは不安が満載された場所だからである。p90
内臓のリラクゼーション
通常の筋肉は10分の継続運動で疲労し、その後30分の休息が必要である。
心臓に同様の能力しかなかったら、人の寿命は長くはないだろう。
脾臓はスポンジのように2倍の大きさになれる。
身体の中で一番強い筋肉は子宮にある。
内臓をよく感じることができると、空間に対する知覚が広がり、本来の自分に立ち返ったような深いリラクゼーションがもたらされる。
内臓がリラックスしていると、毎日の些事から距離をおくことができるようになる。
人生のおける重要なステップである、「明け渡し」の感覚である。p99
肺と心臓は、上体の姿勢や首と肩の状態とも深く関係する。
上体がだらりと折れ曲がっていると、心臓は物理的にも心理的にも窮屈になる。
腹脳
解剖学的に「腹脳」もしくは「内臓脳」と呼ばれる腸壁にある脳は、最近になって科学の世界からも注目を浴びている。
腸壁には2層になった神経叢が広く発達し、それを実質的な脳と見なすことができる。
内臓のエクササイズをして、腹脳、ハート、頭=脳のバランスをとる。
毎日の生活で、多くの判断は“腹”でしている。
何かをする理由はそれが正しいと“感じられる”からで、あとで頭の脳がその行動を正当化する理由を見つけ出す。
腹脳を原始脳と言うこともできる/驚×5000 原生動物には腹脳しかない。
腸に張りがないと、首が緊張してその埋め合わせをする必要がでてくる。
自分の首が固いと思ったら、首には筋肉と関節だけでなく、この弾力に富んだ筋肉のチューブもあると思い起こすといいだろう。
内臓の重みは膀胱で支えられている。
タッチを使ったワーク
やわらかいタッチは千の言葉に勝り、とてもリラックスするものだ。
タッチを含むエクササイズの最も良いことは、両者のためになることである。
触られる人はもちろん、触れる人も深くリラックスすることができる。
心地よくないタッチを我慢することは、どんな状況下であってもしてはならない
「そこをもう少し。もっと強く。ちょっと痛いよ!」といった風に会話を続けよう。
身体をよく感じることができず、身体の経験が最小限しかない時、神経系統にある地図もまたぼやけていて、身体の動きも制限される。
ある地域が地図に載っていなければ、意識的にそれを見ることはない。
手首の関節
手首と肩、背中の上部の状態には密接な関係がある。
ほとんど自覚されていないが、手首の骨に緊張があると、対応する肩や背中が固くなる。
明け渡すこと
リラックスしていればずっと多くのエネルギーが得られることを意識できるが、日常の速いペースに巻き込まれたら最後、
この状態は持続しないのではという疑いがわいてくる。
私たちは、物事はすべてコントロールしなくてはいけないと思いがちで、対象が“緊張”であっても、
それを手放すという不慣れな感覚を信頼できないのである。
机に向かってくつろぐ
パソコンに向かっている仕事は向かないという人がいる。運動が足りないと、幸福を感じるホルモンの分泌が顕著に低下する。
オフィスでは、指先が動くのに必要なだけの酸素を取り込んでいれば事足りており、
他の筋肉は、一体自分は何のために存在しているのだろうといぶかっている。
動きの欠如は疲労感を生み、いやいや仕事に向かうことにつながっていく。
エクササイズには木の椅子が適している。座り心地のよすぎる椅子は猫背になりやすい。
脇の下にボールを挟むワーク
このエクササイズは、ある筋肉群が活性化すると、その反対のはたらきをする筋肉群がリラックスするという相反抑制の原理に基づく。p124
首、肩の凝りと目の疲れには密接な関係がある
首
首の痛みを抱える人は多い。痛みは吐き気、偏頭痛、頭痛を引き起こす。
ほとんどの首の痛みは、姿勢を正し、柔軟性と弾性にはたらきかけ、関連する心理的な要因に気づくことで軽減できるものだ。
恐れ、こだわり、頑固さ、怒り、不満などは、首に居を構えている。
5キロの重さがある頭を体の前方で支えているということは、首の筋肉を収容所送りにしているということだ。
首は背中からはじまる
多くの首の問題の元は胸椎にある。
後頭骨の後ろにある筋肉は、頭蓋骨の開口部や、脊髄に非常に近い位置にあるため、
緊張すると神経系統に深刻な影響を与える可能性がある。
わずかな圧迫でも、首や背中の痛みだけでなく、頭痛、偏頭痛、エネルギー不足という症状が発生する。
顎の筋肉をゆるませる
何かを言いたい時に口をつぐんでいることも少なくないし、ダイエットをしなくてはいけないのについ食べてしまう時は、顎が緊張する。
怒りや悲しみを感じている時は顎を食いしばるし、姿勢が悪いと喋っている時にも顎を緊張させる。
子宮を除けば、身体で一番強いのは顎を閉じる筋肉である。顎を開ける筋肉は非常に弱い。
舌をリラックスさせる
私たちは無意識に舌を緊張させている。舌は頭蓋底と顎につながっているので、首や肩の緊張に関係がある。
【あとがきメモ】
最高のクスリは「明け渡す」ことである。
追いかけっこをする子ども、踊り、歌い、声を上げる人を見ると、エネルギーと喜びに満ち溢れているように見える。
人生が確立するにつれ、時間に縛られ、生活の糧を得るためだけに仕事をするようになる。
鬼ごっこをしても給料は出ない。だからこそ、毎日の生活の中で何かに打ち込むことの大切さを思い出してもらいたい。
今、本当にやりたいことが何かあるだろうか?
今すぐできる何かを見つけよう。喜びと、人生への情熱を傾けて、一心にそれをやってほしい。
何かに自然体で没頭することは、リラクゼーションの王道を歩むことにつながる。
【訳者あとがきメモ】
身体の状態を表す言葉には、驚くほどネガティブなものが多いと気づかされる。
具合が悪くなったり、痛くなった時にしか、身体を意識しないために、身体は厄介なもの、問題の元だと思うようになっています。
本書のエクササイズを実践すると、身体は心地よさ、快適さ、充実感を感じることができるためにも存在していると実感できるかもしれません。
エリック フランクリン/著 ディスマーゆかり/訳
緊張性からか、姿勢の悪さか、母系の肩凝り性の遺伝もあってか、
とにかく、気づくと首、頭、こめかみ、耳のうしろなどを無意識にマッサージしているほど
つねに凝っていて、つねに重しをどーーーんと乗せているような不快感がある
図書館巡りの際に本書を見つけて、なにやら新しい解釈で効果がありそうだと思って
相互貸し出しによって借りて、読んでみたけど、正直なにをゆってるのかほとんど分からなかった
ほんと、笑ってしまうほど分からないんだよねw
著者はダンサーでもあり、トップアスリートにも彼の方法を実践して効果を上げている選手がいるとか書いてあるから
もっと本気な人たち用に書いたのかもしれないが、それにしても体のすべての骨名、筋肉名、その仕組みをすべて頭に入れた上で
その動き、関連性をイメージしながら、日常生活を送るのがポイント・・・みたいな?→「イメジェリー」と言うらしい。
体とココロと病には密接な関係があって、たとえ肩凝りひとつとっても、エクササイズだけじゃなく、
滝が頭上から流れ落ちているイメージを思い描くことで、実際、血流などにも影響が出るくらいの影響力が出るってゆってる(たぶん)のには大変興味深かった。
それなら、もっと素人にも分かるように写真や、部位のイラストをふんだんに入れて説明してほしいなあ!
ワークをほとんど言葉だけで説明しているから、読んでいるほうは、これで合ってるのか?て限界がある。
途中、彼が生み出したゴムバンド?やボールなどが必要だったり、パートナーと2人でやるワークもあるから、
そのワークは飛ばして、本を片手に勝手な解釈で動きながら読んでいたんだけど、
「ぜってーコレ違ってるよな」とつねに半笑い状態
それでも、セオリーには勉強になることがたくさんあったから、いつも通りメモ、メモ
【内容抜粋メモ】
肩が凝っていない日本人はほとんどいないとか、40代、50代の肩の症状に特別な名前がついていると聞いて驚いた。
自身の身体の状態をつくるのは自分自身なのだという自覚は、非常にポジティブな精神的影響を及ぼすものだ。p9
本書は「イデオキネシス」に基づいて書かれている。身体の意識を目覚めさせるために「イメジェリー」を用いることを基礎としている。p10
『考える身体』を書いたメイベル・トッドが創始者。
事故で全身麻痺し、医者から「回復の見込みがない」と言われたが、事故前より自由に動けるようになった。
フランクリンメソッドは、身体に隠されている強さを「コーディネーション(協調性)」のとれたかたちで用い、
効率的で伸びやかな動きの基盤を創るものである。p11
人は他人に指図されたとおりに歩んでいけるほど単純ではなく、各人が個性を持つ複雑な存在である。
エクササイズは教える私自身ががリラックスし、コーディネーションがとれ、「センタリング」していることが必要。
生徒は自然に自己修正システムを自分のものにしてゆく。p12
それぞれの身体の系統が持つ特有の知覚と心理状態の間に関連があることを実感できる。
身体の調和がとれると、思考に柔軟性が増し、自分が物事をどう見ているかを直感的に捉えられ、イメージできるようになる。
クスリを飲むようにエクササイズをやみくもに自分にあてはめる代わりに、心理的な側面と肉体的な側面が平等に会話でき、
慢性の腰痛、頭痛、関節炎などに根本的に対処できる。
肩や首の痛みは生体力学的、感情的、あるいはその両方に原因がある。p15
自分の状態は自分で責任を持とうという意識と、身体の気づきを高めること。
身体の気づきは、問題が乗り越えられないほど大きくなる前に知らせてくれる知覚として、問題の早期発見と解決の助けになる。p17
動くべきところが動いていないと、身体は緊張する。
緊張とは、身体システムが動くようにできているにも関わらず、それがなされていないときに発生する。p20
解決法
1.クッションを叩いたりする
2.不快な状況にでくわす度に緊張しないようにする。理不尽に責められても穏やかに。臍の下にある中心に意識を集中すると穏やかさを保ちやすい。
3.不快になると自分はどう反応するか、どこの筋肉や関節が緊張するか分かっておく。
ストレスがたまっている時は、他人の緊張を吸収しやすい。p21
私は人の痛みを吸収するスポンジと化していたのである
リラックス方法
1.いつも緊張している人はできるだけ避け、避けたことに罪悪感を抱かないこと。
2.周囲の状況に振り回されずにいれるくらい、心身ともに深くリラックスしていること。
人生は辛いものだと人は言う。そのような目で見れば辛くなるだろう。
「頭で考えて物事を捉えようと決めたわけではない。ただ単純にこれは起こったのだ」p24
「時間」という言葉には、何かしらネガティブな含みがある。
ものごとは素早くこなさなくてはいけない、そうじゃなきゃ少しのことしかできないか、
時間が足りなくなるという思い込みそのものが、豊かで楽しい時間を奪うのであるp25
時間には終わりがなく、尽きることのない源から魔法のようにとめどなく湧き出ていることを思い起こそう。
センタリング
内側に向けるフォーカス。(両手の間にエネルギーの球をつくる)
とくに腎臓は、身体全体のリラクゼーションのための鍵になる内臓で、毎日意識して管理すべき。
腎臓は血中の老廃物を取り除くフィルターという大切な役割を担っている。
集中力やエネルギーは徐々に高まっていく。大切なのは知覚の質で、量をこなすことではない。
実際のところ、身体は常に自らを癒し続けている。
何百万もの免疫細胞は絶え間なく働き、脳下垂体は完璧な恒常性を保つために働き続けている。p31
身体の不調にばかり目を向ける代わりに、こう考える。
「私の身体は常に自分を癒し続けてくれています。
すべての細胞は絶え間なく新しくなり、栄養がいきわたっています。
私の身体は再生され、常に新しくなっています。私はこの働きを完全に信頼しています」
肩が楽な状態だと、いちいち緊張せずに日常の出来事をこなすことができる。
人類の進化において、四足から二足歩行への変化にともなって進化したのは手や脳というよりは、喉と喉頭の発声器官だったのである。
言語を使うためには直立姿勢は必須である。
緊張は筋肉だけではない。血液、リンパ管、人体、骨など、すべてが緊張しうる。
人体は、細胞内のミトコンドリアにおいて驚異的な量の水を生産している。
肩も3/2は水分なわけだが、どうやったら水が凝りえるだろうか?
身体の各部位の“識別”ができるほど、柔軟性は増す。p39
横隔膜は身体の中でおそらく最も重要な筋肉だと言えよう。
横隔膜なしに、人は3分も生きられない。
鎖骨の周囲には血管、リンパ管、神経、筋肉が集中している。
ここをゆるめることは、呼吸や肩の状態にとてもよい。p43
足が活動的であるほど、肩は力を入れたり抜いたりしやすくなる。
基盤がしっかりしていないために肩がリラックスできず、緊張することで不安定さを補おうとしている状態がよくある。p46
身体の緊張を、問題のもとに気づく手助けになるよう何かを示してくれるような友達であると捉えることができると、
緊張している部位とあなたの間で会話が始まる。
筋肉が多くある部位ほど、緊張する可能性も高くなる。
ほとんどの人の肩甲骨の位置は高すぎ、前に来すぎている。
フィットネスのトレーニングはウエイトを使った強化トレーニングが必須だと思われている。
動きの軽やかさの基本的条件
1.ボディアウェアネス(身体の状態に意識が向いていること)
2.コーディネーション(協調性)
3.イメージ(想像する能力)
4.動きの視覚化ができること。
「それぞれの構造が本来の機能へどう戻るかが分かった時に、構造的な健全性が生まれる」M.トッド
肩凝りは僧帽筋からきている。
僧帽筋はリラックスするための鍵で、ストレスがかかるとまっさきに緊張する筋肉の1つだが、ここがゆったりしていると心理状態にとても良い影響を及ぼす。
私たちは背骨から頭を前に突き出しすぎている。頭を前に落とさないために、僧帽筋が余計に働く必要がでる。
乳様突起
耳の後ろにある出っ張った乳様突起のすぐ下に頚椎の横突起がある。
ここには多くの筋肉の層があり、この周辺は凝りや痛みがよくある。
肩が前に丸まると、重心が骨盤の上にかからずにズレて、背中の筋肉に過剰な負荷がかかる。
同時に、前に落ちていく肩のつりあいおもりになろうと、首の筋肉まで緊張する。
大胸筋
大胸筋は、感情を保護するための、ハート(心臓)の前にある。胸骨が前に突き出されると、むき出しにされた感じがすることがある。
エクササイズ終了後に、すぐ前のパターンに舞い戻ってしまうことが多いのは、
多くの人にとってここは不安が満載された場所だからである。p90
内臓のリラクゼーション
通常の筋肉は10分の継続運動で疲労し、その後30分の休息が必要である。
心臓に同様の能力しかなかったら、人の寿命は長くはないだろう。
脾臓はスポンジのように2倍の大きさになれる。
身体の中で一番強い筋肉は子宮にある。
内臓をよく感じることができると、空間に対する知覚が広がり、本来の自分に立ち返ったような深いリラクゼーションがもたらされる。
内臓がリラックスしていると、毎日の些事から距離をおくことができるようになる。
人生のおける重要なステップである、「明け渡し」の感覚である。p99
肺と心臓は、上体の姿勢や首と肩の状態とも深く関係する。
上体がだらりと折れ曲がっていると、心臓は物理的にも心理的にも窮屈になる。
腹脳
解剖学的に「腹脳」もしくは「内臓脳」と呼ばれる腸壁にある脳は、最近になって科学の世界からも注目を浴びている。
腸壁には2層になった神経叢が広く発達し、それを実質的な脳と見なすことができる。
内臓のエクササイズをして、腹脳、ハート、頭=脳のバランスをとる。
毎日の生活で、多くの判断は“腹”でしている。
何かをする理由はそれが正しいと“感じられる”からで、あとで頭の脳がその行動を正当化する理由を見つけ出す。
腹脳を原始脳と言うこともできる/驚×5000 原生動物には腹脳しかない。
腸に張りがないと、首が緊張してその埋め合わせをする必要がでてくる。
自分の首が固いと思ったら、首には筋肉と関節だけでなく、この弾力に富んだ筋肉のチューブもあると思い起こすといいだろう。
内臓の重みは膀胱で支えられている。
タッチを使ったワーク
やわらかいタッチは千の言葉に勝り、とてもリラックスするものだ。
タッチを含むエクササイズの最も良いことは、両者のためになることである。
触られる人はもちろん、触れる人も深くリラックスすることができる。
心地よくないタッチを我慢することは、どんな状況下であってもしてはならない
「そこをもう少し。もっと強く。ちょっと痛いよ!」といった風に会話を続けよう。
身体をよく感じることができず、身体の経験が最小限しかない時、神経系統にある地図もまたぼやけていて、身体の動きも制限される。
ある地域が地図に載っていなければ、意識的にそれを見ることはない。
手首の関節
手首と肩、背中の上部の状態には密接な関係がある。
ほとんど自覚されていないが、手首の骨に緊張があると、対応する肩や背中が固くなる。
明け渡すこと
リラックスしていればずっと多くのエネルギーが得られることを意識できるが、日常の速いペースに巻き込まれたら最後、
この状態は持続しないのではという疑いがわいてくる。
私たちは、物事はすべてコントロールしなくてはいけないと思いがちで、対象が“緊張”であっても、
それを手放すという不慣れな感覚を信頼できないのである。
机に向かってくつろぐ
パソコンに向かっている仕事は向かないという人がいる。運動が足りないと、幸福を感じるホルモンの分泌が顕著に低下する。
オフィスでは、指先が動くのに必要なだけの酸素を取り込んでいれば事足りており、
他の筋肉は、一体自分は何のために存在しているのだろうといぶかっている。
動きの欠如は疲労感を生み、いやいや仕事に向かうことにつながっていく。
エクササイズには木の椅子が適している。座り心地のよすぎる椅子は猫背になりやすい。
脇の下にボールを挟むワーク
このエクササイズは、ある筋肉群が活性化すると、その反対のはたらきをする筋肉群がリラックスするという相反抑制の原理に基づく。p124
首、肩の凝りと目の疲れには密接な関係がある
首
首の痛みを抱える人は多い。痛みは吐き気、偏頭痛、頭痛を引き起こす。
ほとんどの首の痛みは、姿勢を正し、柔軟性と弾性にはたらきかけ、関連する心理的な要因に気づくことで軽減できるものだ。
恐れ、こだわり、頑固さ、怒り、不満などは、首に居を構えている。
5キロの重さがある頭を体の前方で支えているということは、首の筋肉を収容所送りにしているということだ。
首は背中からはじまる
多くの首の問題の元は胸椎にある。
後頭骨の後ろにある筋肉は、頭蓋骨の開口部や、脊髄に非常に近い位置にあるため、
緊張すると神経系統に深刻な影響を与える可能性がある。
わずかな圧迫でも、首や背中の痛みだけでなく、頭痛、偏頭痛、エネルギー不足という症状が発生する。
顎の筋肉をゆるませる
何かを言いたい時に口をつぐんでいることも少なくないし、ダイエットをしなくてはいけないのについ食べてしまう時は、顎が緊張する。
怒りや悲しみを感じている時は顎を食いしばるし、姿勢が悪いと喋っている時にも顎を緊張させる。
子宮を除けば、身体で一番強いのは顎を閉じる筋肉である。顎を開ける筋肉は非常に弱い。
舌をリラックスさせる
私たちは無意識に舌を緊張させている。舌は頭蓋底と顎につながっているので、首や肩の緊張に関係がある。
【あとがきメモ】
最高のクスリは「明け渡す」ことである。
追いかけっこをする子ども、踊り、歌い、声を上げる人を見ると、エネルギーと喜びに満ち溢れているように見える。
人生が確立するにつれ、時間に縛られ、生活の糧を得るためだけに仕事をするようになる。
鬼ごっこをしても給料は出ない。だからこそ、毎日の生活の中で何かに打ち込むことの大切さを思い出してもらいたい。
今、本当にやりたいことが何かあるだろうか?
今すぐできる何かを見つけよう。喜びと、人生への情熱を傾けて、一心にそれをやってほしい。
何かに自然体で没頭することは、リラクゼーションの王道を歩むことにつながる。
【訳者あとがきメモ】
身体の状態を表す言葉には、驚くほどネガティブなものが多いと気づかされる。
具合が悪くなったり、痛くなった時にしか、身体を意識しないために、身体は厄介なもの、問題の元だと思うようになっています。
本書のエクササイズを実践すると、身体は心地よさ、快適さ、充実感を感じることができるためにも存在していると実感できるかもしれません。