メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

図書館で借りたCDシリーズ~スカパラ、デヴィッド・ボウイ

2016-01-29 15:43:29 | 音楽&ライブ
図書館で借りたCDシリーズ~東京スカパラダイスオーケストラ vol2.

MOOD FOR TOKYO SKA. WE DON'T KNOW WHAT SKA IS!(1997)/東京スカパラダイスオーケストラ
なんといっても、これまでのメンバが揃ったイラストジャケが感動的。

 



[新旧のメンバー自身による曲の解説付き]
とくにひやむの♪MONSTER ROCK の解説は、曲が生まれる何気ない情景を熱く描いていて、全部コピりたいくらい!

“スカパラ初のシングルカット曲。俺が曲頭で必ず高くジャンプする曲。”
スタジオでマークとひやむがジャンプしている足音も入っている。

“俺にはこんな事がよくある。夜中にバカデカいヘッドホンをして、大好きな曲を大音量で聴くと、
 誰もいないのに盛り上がって踊り狂ってしまう。君たちにこんな経験があるだろうか?
 きっと俺たちの血が逆流するようなテンションの高さを感じるはずだ”

♪ワールドフェイマス by ASA-CHANG
“世田谷の駒沢公園にて、野外に生楽器を持ち出して、ステレオマイクでDAT一発録音されたテイク。”

♪The Look of Love by 大森はじめ
映画『007/カジノロワイヤル』(1967)(ピーター・セラーズ、ウディ・アレンが出ているコメディのサントラ、バート・バカラックの作品。

♪Skadon by 川上つよし
Don Drummondの♪Ringo(りんご追分のスカver.)にインパイアされ、日本的なムードのスカを作りたいという欲求によるもの。
ギムラと僕はさらに日本古代史上でも希有なキャラクターで、最古のアンチヒーローとも言うべき
須佐之男命(スサノオノミコト)(!)をイメージに付加した。

♪HURRY UP!! by 沖祐一(この曲好きだなあ
これを作った頃、僕らはしばしば竹中直人氏と共演していた。大の加山雄三フリークとしても有名で、
「ランチャーズ」のナンバーを演奏するようになった。

【名村武(EPIC/SONY RECORDS)内容抜粋メモ】
アートディレクションはデザインチーム「groovisions」にお願いしました。


SKA ME FOREVER(2014)/東京スカパラダイスオーケストラ

“東京スカパラダイスオーケストラのデビュー25周年(2014年時)記念アルバム。
 亀田誠治をプロデューサーに迎え、10-FEET、MONGOL800、ASIAN KUNG-FU GENERATIONと挑んだ"バンド・コラボ3部作"を完全収録。”









 

私の大好きな♪Can't Take My Eyes Off Of You -君の瞳に恋してる- まである
全然、別の曲みたいになってるけど


スチャダラ外伝/スチャダラパー
 

『ポンキッキーズ』で使われてた♪GET UP AND DANCE が大好き

 

懐かしいはずの あの夏の声で
今も変わらず また囁いてきた
冬の歌声を 聴かせてくれだって
いや、春の声を 吹きかけてあげる



 


今でもスチャダラがライヴで披露することのある♪今夜はブギー・バック ほか、一切捨て曲なしv

 

スカパラのother worksの中で、これが一番好きかも。





デヴィッド・ボウイの新作を以前まとめて借りたこともあったけど、その後のアルバムも全部聴いてみたくなった。

OUTSIDE(1995)/デヴィッド・ボウイ

猟奇殺人ミステリー小説を読んでいるような、そこからイメージする映画を観ているような、
次章にうつるように聴いていくと、前作が、私の好きなアルバムの中ではこれまで最新だった
『Black Tie White Noise』だったとは思えない距離を感じる/驚

ライナーにもあるように、私の大好きな映画『羊たちの沈黙』や、ドラマ『ツインピークス』に似た、
私の惹かれる「狂気」と「倒錯」の世界。そのどのフレーズにも現代の闇を嘆くボウイの警告がある。

油絵を描いたり、コンピューターで絵を描いたりもしてたんだ(このライナーの中のもそう?
私の知らないボウイがまだまだ多すぎる。過去にも現在にも、その間にも、そして未来にも。

CDを部屋に流すのでなく、夜中にイヤホンで集中して聴いた。
久々、原詩と和訳の歌詞カードを見ながら、ボウイの詩に浸る。彼の謎の言葉の綾を味わう。
ボウイの声は変わらず唯一無二

【ライナー抜粋メモ~善意よ、狂乱の時代を生き抜け。北沢杏里】

1999年12月31日。ベイビー・グレース(14歳)の異常な死体発見現場から物語は始まる。

 

緻密に死体を描写するのは、ボウイ扮する「ロンドン芸術犯罪特捜部」の探偵ネーサン・アドラーだ。
彼の日記には、「白人自殺センター」の司祭ラモーナ、死体置き場で撮影することを夢見る写真家ガイ
血糊の儀式愛好家ダミエン、性倒錯者アコライトらが挙げられていく。

 

 

『Black Tie White Noise』で“何が正しく、何が悪徳すらも私にはもう分からない”と嘆いたボウイは、
このアルバムで時代の錯乱をさらに突き詰めていく。

それにしても、と思う。
世界はいったいどこに向かって進んでいるんだろうか。
 


【ライナー抜粋メモ~井上貴子(rockin'on)】

グレースという少女の猟奇的殺人について、それぞれの立場から歌うという大仰なストーリー。
ブライアン・イーノとの共作によるデジタルなメロディとサイバーなサウンド。

ベストセラーとなった『FBI心理捜査官』、ベニス・ビエンナーレに展示された1.5m2の死体写真や動植物も死骸アート、
タランティーノ映画などをつないでゆけば、このアルバムが妄想ではなく現実味をもって迫ってくる。

ジギー、アラディンセイン、ホワイトデューク、ボウイが過去に作ったキャラクターは、
常に彼自身が抱いている不安や恐怖の表れだった。

 

「ネーサン・アドラーの日記~非線型ゴシック派超輪廻ドラマ 訳/カアキネン・テイヨ」

グレースの両腕には針山のように注射針が刺さっていて、そのバラバラ死体は、
オックスフォード市現代物品美術館の玄関前に、蜘蛛の巣のように編み直されていた。
同年の連続事件の中でももっとも凄まじい序曲であり、暗黒深淵への道標となった。

ロン・アシーは元ヘロイン中毒者で、HIV陽性だ(実在の人物と書いてあったような?

白人自殺センターでは、女性がイカレタ聖者を1回1ドルで切り裂き、階段から蹴り落とす。
ストーン女史を崇め、「将来は全てがそれ次第だ」とマントラのようなものが唱えられる。
「死は永遠のパーティだ」という教理を嘔吐した。

ガイは「死んだ姿でベッドに横になっているところを写せたら幸せだったのに」と言ったという。

 

 

[lyrics]

♪Hallo Spaceboy
僕は殺されてゆく この混沌に
さようなら 愛よ

 

♪Strangers When We Meet
感謝するよ 僕らが出会ってもなお他人同士であることに

 




Hours...(1999)/デヴィッド・ボウイ
 

 

『Outside』を聴いた後に聴くと温かみを感じた ボウイの声も、女性のコーラスの声も自然。
変わらずに絶望が描かれてはいるけれども、突き刺すような狂気はない。
個人的な失恋を歌っているようでいて、ボウイとファンの長い間柄のことにも思える。

 

【ライナー抜粋メモ~吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)】
少し前にジギー時代のボウイを想定したグラム映画があり、ボウイの曲を使う予定だったらしいが、断ったそう。
このアルバムを初めて聴いて、僕は子どものように声を出してワンワン泣いてしまった。

 

【ライナー抜粋メモ~井上貴子(rockin'on)】
「もう過去の曲は歌わない」と宣言してベスト選曲による「サウンド+ヴィジョンツアー」(私が観たのはコレ
どこか忌むべき存在だった過去に対して、今回は初めて温かい愛情をもって見つめている。

『THE NOMAD SOUL』というゲームソフトのサントラ用に曲を作り始めたら、いっぱいできたのでアルバムにしてしまったそう。

 

♪Thursday's Child
月曜日の子どもは 美しい子ども
火曜日の子どもは 品がある子ども
水曜日の子どもは 淋しがり屋
木曜日の子どもは 旅に出る
・・・という『マザー・グース』の童謡をモチーフにした


♪Seven(コレが一番好きだな
キリスト教や、ヨーロッパの民間伝承では「7」は神聖な数で、黙示録でも引用される。


♪We all go through(Bonus Track)
「10年近く同じパートナー(イマーン)といるなんて初めてで、自分でも驚いている。最近はとっても幸せなんだ」

チベット仏教に入信寸前までのめりこみ、リンゼイ・ケンプと出会って頽廃的なボヘミアン生活に身を投じ、
『レッツ・ダンス』では爽やかな笑顔で我々を驚かせた。

「ボウイ・ファンド」という債権を売り出すなんて、アーティストとして暴挙とも思える方法で
新しいミュージックビジネスを模索し、ハチャメチャとも思える冒険こそがロックをここまで進化させた。

今、ボウイはジギーを劇化する大きなプロジェクトに着手している。
このアイデアは1974年、ウィリアム・バロウズとの対談で語られており、構想25年にも及ぶ。
若い頃の自分そっくりな俳優もすでに見つけているそう。

「メディアというものは、人間にとって救いになるか、致命的な災害となるかのどちらか。でも僕は救いだと信じたい」

 

 


[lyrics]

♪Seven
神々は 僕をこの世に送ったことを忘れてしまう
だから僕も彼らを忘れた

神々の影の声に耳を傾ける
彼らの墓の中で遊ぶ

僕の心は傷つくことはなかった
忍耐力を試すこともなかった

僕には自分らしく生きる7日間
あるいは7通りの死に方がある



♪The Pretty Things Are Going to Hell
キレイなものは 地獄に行くんだ
キレイなものは 使い古されたが長持ちした




こうして歌詞を見ると、どれも彼の死にリンクして、暗示的に感じられるけれども、
もともと最初のデビュー時から、生と死のテーマはボウイにとってとても身近だったんだよね。


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