メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』(2007)

2011-08-31 22:35:39 | 映画
『カラヴァッジョ 天才画家の光と影』(2007)
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
出演:アレッシオ・ボーニ、エレナ・ソフィア・リッチ、ジョルディ・モリャ、パオロ・ブリグリア、ベンヤミン・サドラー、クレール・ケーム、マリア・エレナ・ヴァンドーネ、マウリツィオ・ドナドーニ、シモーネ・コロンバリ、セイラ・フェルバーバウム、ルベン・リジーロ ほか

ウィキに「イタリアで放送された全2話のテレビ・ミニシリーズ、日本では2010年に、1本の映画作品として公開」とある。
昔、デレク・ジャーマン『カラヴァッジョ』も観たけどすっかり忘れた(もっとアーティスティックだった気がする。
とにかく、1枚の絵が何百年も後世に残るってことが、どんなに奇跡的な所業かってのが分かる。
主義主張は別にして、その日に食べるために、権力者をより美化して描かなければならなかった時代なんだな。

story
父をペストで亡くし、その後母も亡くして、絵のうまいカラヴァッジョは、工房で働き始める。
美しく権力もある伯爵夫人のバックもあり、また剣術にも自信があったため、
短気を起こしてトラブルになるたびに周囲に助けられる。

ローマで伯爵夫人のつてでメディチ家に雇われ、名声を得るが、
そこでも決闘をしては投獄されることの繰り返し。

聖母マリアのモデルに町の娼婦を使うなど、芸術の面でもモメ事がつづく。
愛するレナを傷ものにされた怒りで、チンピラを決闘で殺してしまい、マルタ島に逃げる
そこで権力者の肖像画を描いて気に入られ、昔剣をくれた恩人との再会もあって、
マルタ騎士団の一員に昇格する。

またまたトラブルを起こして島も追われ、シチリアの友人にかくまわれる。
ついに恩赦が下り、ローマに戻るが騙され、マラリアで弱った体で船からも棄てられて、名もない島で病死する。


両親の死の強烈な体験が黒騎士、黒馬の姿となって追いかけてくるイメージは印象的。
それにしても、なんで画家ってこんなに短気で、激情型の人が多いんだろうね
みんな貧乏で、体が弱い。カラヴァッジョもしょっちゅうマラリアで死にそうになってるし。
そもそも剣と絵筆ってまったく違った道具を両方得意だったってのがトラブルの元だな

昔のテニスって、両手に皮手袋みたいのをはめて打つ競技だったんだ/驚×300
火あぶり、首切り、昔の処刑は残酷すぎる。これが同じ人間かと思うくらい。
中世の外科治療も、麻酔もなく、ザックリ切れた傷口を直接針でさくさく縫ってて、信じられない
こんな時代に生まれなくて、ほんとラッキーだった。
てか、今の治療だって切ったり貼ったりで充分野蛮だと思うけど。。涙



コメント    この記事についてブログを書く
« 『わたしの愛する孤独』 | トップ | ラスト3日間 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。