メランコリア

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『世界がもし100人の村だったら 2』(マガジンハウス)

2016-10-21 13:00:31 | 
『世界がもし100人の村だったら 2』(マガジンハウス)
原題 If the world were a village of 100 people
池田香代子&マガジンハウス編 初版2002年 1143円

※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


【内容抜粋メモ】

できたてホヤホヤの話題作
事の成り行きもイマイチよく分からんが『STATE OF THE VILLAGE REPORT』ドネラ・H.メドウズ(1990)が元ネタの第2弾らしい
メールで広まった、今のメディアから生まれたベストセラーで、その波は全世界へ急速に広まりつつある

クレヨンの絵本という形をとったのも親しみやすく、文章もストレートで平易
その数字の世界は厳密でないにせよ、客観的な現実をシンプルに伝えることで
そこから広がるメッセージは尽きない

私は、最初読んだ時、ビンボーだと嘆いていた自分が愚かだと思った
つまり日本人は、経済的に豊かな暮らしをしていると

次に、読むうちに、発展、経済成長=しあわせとは限らない となる
むしろ、途上国は先進国に搾取され、利用されているために途上のままにされている
アメリカ中心の高圧的な“助けてやろう”という気持ちも複雑な背景があることを知った

さらに1つ1つの文章を詳しい統計で見ることで、女子の多い国が望ましい社会状況
つまり、女性の社会的地位向上(教育)も含め、
出生率を抑えることで、人口爆発と、それにともなう子どもの早死にを抑えることが可能なこと


最終章では、『成長の限界』ドネラ・メドウズ著(1972)という衝撃的予想が語られる

“このままのペースで人口増加、資源消費を続ければ、70年間で破滅する”
・・・といってから、すでに30年も過ぎてしまった

それを止める方法が“踊りなさい”

「仕事中毒」と「消費中毒」で成り立つ今の社会
主な満足は「出世すること」「他人よりぬきんでること」「新しいものを買うこと」である生活は、実は貧しい

たとえ物質的には質素でも、踊りや歌、音楽、芸術、愛、友情、
その他の形の自己表現に注げるたっぷりの余暇と時間がある生活は豊かだ
という文章に感動&納得!!


まず「愛国心」(特定の国、国家、政府ではなく、生まれた土地、自然、人々に対する愛情)から始めると良いという
それも“非欧米出身の先進国”という日本の立場で途上国を考えることが必要

“think global, act local”(地球全体のことを考えて、身近なところでなにかをしよう)


“まず あなたが
 愛してください

 あなた自身と、人が
 この村に生きているということを”



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