メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

三谷幸喜@あさイチプレミアムトーク

2018-12-27 14:33:11 | テレビ・動画配信
三谷幸喜@あさイチプレミアムトーク

VTRゲスト:
大石静さん(脚本家)、中井貴一さん(俳優)、川平慈英さん(俳優)、シルビア・グラブさん(俳優)、荻野清子さん(作・編曲家)

いきなりどアップ/爆




三谷:
今日、朝ドラ初めて観たんですけど
本当に申し訳ないんですけど、朝ドラを見る習慣がないので かなり重い話だなと思って

皆さんご存知ないかもしれないんですけど
僕は皆さんがこの番組を始める前から
この番組には長く出演させていただいているので

大吉:そうらしいですね 早速、視聴者の方からそういう FAX が来てまして





三谷:まあ、前のほうが良かった

大吉:そりゃそうですよ 僕らもうっすらそう思いながらやってるんですから

華丸:反対意見はないです 新しい番組として受け入れていただくしかない


VTR 古畑任三郎 第2シリーズ(1996) 脚本:三谷幸喜

近江:
古畑任三郎シリーズなどでおなじみ
エンターテイメント界の最前線を走り続ける三谷幸喜さん

2004年 大河ドラマ『新撰組』

2016年 大河ドラマ『真田丸』 2度も大河ドラマを執筆
華丸さんも出てたんだ/驚




2006年 大河ドラマ『功名が辻』 大石静さん脚本の時は、将軍足利義昭役で自ら出演も果たしています




そんな歴史大好き三谷さんが次の舞台に選んだのは「日本の歴史」
1700年間の日本の歴史を2時間半のミュージカルにする





一体どんな内容なのか キャストの皆さんに取材した


川平慈英さん



川平:
本番中になんとなく僕の右側から圧を感じたんですね
パッと見たら、ちょうどセットの隙間から三谷さんが覗いてるんです
びっくりして「えっ!?」て言ったら「頑張れ!」て
演出家が本番中に役者に対して隙間から「頑張れ! エンジョイ!」


中井貴一さん



中井:
袋の中にリンゴが入っていて、画家がそれを描くシーンで
ある日、袋開けたらバナナが出てきた

そこにリンゴだっていう台詞があって
皮ごとりんごを食べるという設定の人もいるんです
その人は皮ごとバナナを食べました

そんな割と大事なシーンでそういうことする
今回そんなことをされたら舞台全体が壊れるぐらい大変なんです
絶対にイタズラしないで


三谷:
イタズラっていうかですね
公演って長いじゃないですか
1か月ぐらいやるので、途中ダレる瞬間がある
そのカンフル剤と言うか 僕なりのエールと言うか

大吉:でも、そのまま皮ごと食べる役の方は食べなきゃいけない

三谷:バナナもかじってました よくやるなと思ってました

大吉:どなたですか?

三谷:寺脇さん


三谷:
歴史大好き、大河ドラマ大好きなので
シルビアさんが舞台でラップしているのを観て、織田信長役をやってほしいと思って書いた

大吉:
僕は、映画『12人の優しい日本人』をみて、この世界に入ろうと思った 相方にもゆってない
(ちょうど観たいなって検索してた後で、リンクした


小さい頃から演出?!

三谷:
20代から構成作家 「お笑いマンガ道場」の問題を作ったりとか
その前は「欽ドン!」のはがきのリライト ものすごいたくさん来るので
それを選んで、ちょっと直すみたいな
そっから始まって舞台とか脚本を書くようになった

もう小学校の頃からです
クラスで劇をやったりとかするのが大好きで、自分で本を書いて演出してました

もっと言うと4歳、5歳ぐらいの時、一人っ子だったんで、一人遊びが好きで
自分で人形を使って話を作ってみたいなことして遊んでました

(以前見た長塚圭史さんと同じこと言ってる

長塚圭史×舟越圭@SWITCH インタビュー 達人達 アンコール


キャスティングが一番好き

三谷:色んな人形に名前をつけたり、キャラクターをつけたりとかして


【その頃の映像】

祖父と叔父と遊んだりする映像
ガメラと飛行機が戦う円谷風特撮映像は自分で撮った!














大吉:こんな映像どうしてあるんですか?

三谷:本当に自慢になるのでこんなこと言いたくないんですけど 結構裕福な
大吉:じゃないと残らないですよね

近江:どうやって子育てすれば、三谷さんみたいな天才が生まれるんですかね?
三谷:母に聞いてみないと

大吉:芸能一家ってわけではないですよね?

三谷:
違います 裕福だったんで
これでいいのか? このままじゃ駄目になっちゃうんじゃないかと思ってました


ミュージカルは好きじゃなかった

三谷:急に歌いだしたり、1分で済むセリフを3分歌ったりとかして
大吉:以前、三谷さんが関わった2003年の『オケピ!』でも歌っていますよね?






三谷:
とことん嫌いだミュージカル
何で急に踊り出すのか 普通に歩けば30秒でたどり着く距離じゃないか
何でオッサンが綺麗に踊れるわけ? なんで猫が立って歩けるわけ?

ここだけ取るとすごくミュージカルを否定しているように見えますが
ミュージカルはいいよっていう結末なんです

大吉:
中井貴一さんも「自分は歌が下手だから本当はやりたくない
でも新しいことに挑戦しなければいけないから」とおっしゃってましたけど

三谷:
歌が下手だっていうのは謙遜です ものすごく上手い レコードも沢山出してるし
踊りは、あまり踊ってるイメージがない

大吉:たまに着ぐるみと一緒に押し洗いしてるぐらいですよね(w

三谷:
今回すごいですよ!
それこそ共演が香取慎吾さんとか、皆さん踊れる中で
中井さん、すごく一生懸命頑張ってます それだけで見てて笑える 泣けると言うか


メールで『ザ・マジックアワー』の佐藤浩市さんが印象的な役だったと来た

『ザ・マジックアワー』(ネタばれ注意)
これは本当に爆笑して腹がよじれた! ナイフを執拗に舐めまわしてたシーン/爆×∞

三谷:
俳優さんがギャングのフリをしなきゃいけない
あれは佐藤さんがご自分で撮影の前の日に家で色々考えて鏡を見て考えた
撮影の時に僕の前でやってくださって、何パターンか
「どれがいい?」みたいに 「じゃあ3番目にしましょう」みたいな

大吉:幻のA案、B案も見てみたかったですね


メール:
三谷作品といえば大泉洋さんでしょう
お二人の掛け合い 三谷さんに振り回される洋ちゃんがとても面白いです

三谷:あんまり好きじゃないんですよ 面倒くさい(w


三谷さんにとっての良い役者とそうでない役者

三谷:
優しい人 目が綺麗な人 いい匂いがする人
一緒に作っていく上でやりにくい人って怖い感じで苦手なんですよ
友だちになれそうだなっていう匂いを出してくれてる人がいいです


大吉:
じゃあこのミュージカルのキャストの皆さんはいい匂いがする 誰が一番いい匂いがします?

三谷:中井さんですね

近江:華丸・大吉さんはいい匂いがしますか?

三谷:正直大吉さんはあんまり好きじゃなかったんですけど
大吉:何でですか?

三谷:
前に番組一緒に出させていただいた時に
なんか酷いことを言われたのがトラウマになってて

大吉:十何年も前にクイズ番組で それ僕じゃないんですよ

三谷:
絶対そうなんですよ
あれからずっとあなたがテレビに出ると消してたんです
でもさっき『12人~』の話をされたので、ちょっといい匂いがするぞ

華丸:13年ぐらい前ですよ


華丸・大吉さんのキャスティング もし芝居にするなら?




三谷:
その前にちょっと言いたいことがあったんですけど ずっと思ってたこと
もしかしたらもう語り尽くされていることかもしれないですけれども
華丸・大吉さんて名前が逆のような気がするんですよ 言われません?

大吉:よく言われます

三谷:
やっぱり だってどう見ても(華丸さんに)大吉さんじゃないですか
だって顔も大吉さんだし 腕まくりもそうだし 褌一丁で頑張ってるみたいな

で、なんかこっちはシュっとして 都会的で
なんでこんなことになっちゃったんですか?

大吉:
この名前は会社が決めたんですけど、その時に華丸が「僕が華丸がいい」って
こいつが先に言って、会社の人が「じゃあそれで」って自動的にそうなっちゃった

三谷:変えたほうがいいですよ 本当に 僕の周りの人間も分かんなくなっちゃって
大吉:まとめて「博多さん」って呼ばれたりもします 「大丸さん」とか

三谷:華丸さんにやってほしい役が1つ 前々から思ってたんですけど アライグマ(爆




華丸:どう受け止めていいかわからないですけど 何でですか?

三谷:
見た目というか 雰囲気というか
アライグマ知ってますか?
こう見えて結構熱いものを持っている 人ではないけど動物なんです
この中に秘めた熱いものを隠しつつ、りんごを洗うみたいな

大吉:じゃあ、アライグマのドラマがある時は
三谷:是非w

華丸:絶対メインじゃないですよね 分かんないですけど
三谷:そういう人にこそドラマがあるので
華丸:分かりました 頑張らさせていただきます


三谷:
大吉さんは木の精霊(爆
森の中に行くと、こういう精霊がいるじゃないですか 木のイメージがあります




大吉:
キャスティングってそういうことですか? ほぼシルエットクイズみたいな
見た目が大事なんですね

三谷:すごい木彫りの感じが
大吉:確かに、はい いつか僕も年を取ってクリスさんみたいになる夢はあるので

三谷:クリスさんと一緒に木の精霊を
大吉:役作りの仕方が分からないんですけど

三谷:役作りいらないです 立ってるだけで

大吉:
せめて『ロード・オブ・ザ・リング』でも見直したいと思います
だってこれ一晩考えてくれてくれたんですよね?

三谷:
思ったのは、今のこの落ち着きがいいなという理由の一つとして
『オズの魔法使い』ってあるじゃないですか あれもうまくフィットする

ドロシーさんがいらっしゃって(近江)、かかしがいらっしゃって(華丸)
ブリキがいて(大吉)、ライオンは後で青木さやかさんが出てくると思いますけど
すごくいい感じだなと思って

大吉:
そう例えてもらうと新生「あさイチ」もいいスタートを切れそうです
もうスタートして半年以上経つんですけれども 今日から

近江:『オズの魔法使い』はどこかで・・・
大吉:やんないよ 忘年会でも滑るパターン

三谷:これもちょっと危なかったですけどね
大吉:全然 滑る滑らない関係ないですから

近江:
逆に 三谷さんをキャスティングした大石静さんにもお話を伺っております
現在民放で放送中の『大恋愛』や『セカンド・バージン』など
数々のヒット作を手がけてきました

ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』 (2018 全10話) 1~5話


脚本家の大石静さん



大石静さん:
三谷さんは特別な才能で、手の届かない人だと思います
なんかあの人は本当に選ばれた者として
そういう星の元に生まれてきた
私とは全然違うなって思います
別に謙遜をしている訳じゃなくて そういう実感ですね

私が30代で三谷さんが20代で、お互いにマイナーな演劇人だったんですね
超マイナーなその頃に 下北沢の「駅前劇場」っていうのがあって
その廊下で紹介されたんです
なんか無愛想で、感じ悪いなみたいな感じでしたw

初めて会ったか、2回目ぐらいの時に三谷さんのお父さんが早くに亡くなって
お父さんの遺品の白いスーツの中から拳銃が出てきて
お父さんはその筋の人だと理解したんだけど

それから長い時間が経って、日大の芸術学部のキャンパスを歩いていたら
ある日強面のおじさんが3、4人来て、いきなり僕の周りで土下座して
「若に帰ってきてもらわないと組は潰れてしまう」みたいな話を

私が喋ると面白くないけど、すごい面白おかしく話してくれたんですよね(『セーラー服と機関銃』?w
私はそれを本当に信じて、20年後に大河に出て頂いた時に対談したら
全く覚えてないんですよ 「そんな話はしたはずがない」

私は20年間も信じて、いろんな人に喋っちゃった
まだ信じている人もいるかもしれないんですけど


三谷:100%嘘ではないですけれども かなり嘘は入ってます
大吉:本当だと困ります 虚言癖でもあるんですか? ちょっと話を盛るじゃないですか

三谷:
嘘はつきますけれども、自分が得になるような嘘はついたことがない
僕のプライドとして 信じるほうがおかしいですよ

大吉:白いスーツは本当ですか?
三谷:いや嘘ですね
大吉:1個目から嘘じゃないですか

三谷:
大石さんはもうテレビを書かれていて、僕が初めてお話を頂いた時に
「振り返れば奴がいる」を書かないかとテレビ局に言われた時に相談したんです
「どうしましょう?」 大石さんが「やったらいいわよ」って言ってくださったんで
僕は初めて連ドラを書かせていただくことになったんです
それが今までずっと続いているわけですが
本当に大石さんがあっての僕っていう感じです

大吉:すごい大役じゃないですか

三谷:
医学のこととか何も知らないで、準備期間もなく始めてしまったんで
『ブラックジャック』しか読んでなかった それであれを書いた

初めてテレビ局のドラマの打ち上げにも出たんですけど
商品を出してみんなでくじ引きするみたいなのがあって 海外旅行があったりとか
僕は自分が選んだ『ブラックジャック』を出したら、ものすごい引かれました

「駅前劇場」って小さいんです 150人くらいしか入らない
とにかく1000人を超えるっていうのは1つのステイタスだったんで
お客さん1000人超えるまで頑張ろう そういう世界です


メール:
三谷さんは眼鏡との付き合いが長いと思うんですが
メガネのこだわりエピソード、執着などありましたらぜひ聞かせて欲しいです

三谷:
今日かけたメガネが、息子がまだちっちゃいんですけど
僕が知らない間に多分いたずらしたみたいで、すごい開いてるんです
だから落ちてきて落ちてきてしょうがない

メガネをかけた芝居をする俳優さんがいるじゃないですか
そういう方って必ずこんな風にする




あれ、絶対メガネかけてる人はしない 直す時はたぶん両手で直します(そうかなあ?
なんか気取った感じで あれはやめてほしい

大吉:コンタクトにはされないんですか?
三谷:もうずっと眼鏡ですからね 今更コンタクトって

大吉:僕はコンタクトです 華丸も近江も 唯一の眼鏡派です
三谷:ちょっと腹が立つ メガネから逃げやがって 俺は踏ん張ってるんだ、これで

近江:いくつくらい持ってますか、メガネ?
三谷:そんなに持ってない 年が変わると今年の眼鏡って決めて買ったりしますけど

華丸:勝負メガネとかありますか?
三谷:勝負コンタクトはあるんですか?

華丸:いや使い捨てなんで、ないです
近江:私はキャスターになってからちょっと高いコンタクトにしました


スーツへのこだわりは?

三谷:
僕自身はあまり洋服にこだわらない人間なので、妻が「これを着て行きなさい」
「ネクタイをして行きなさい」「ダブルにしなさい」みたいに言われます

大吉:スタイリストではなくて?
三谷:スタイリストさんの時もありますけれども 今日は奥様が


どこでも自転車で

大吉:今日は自転車で来られたんですよね ?

三谷:
僕はだいたい自転車でどこにでも行きます
今日は駐輪場が表の有料のとこにとめなくてはいけなくて

近江:
私も時々お散歩している三谷さんをお見かけします
髭を生やしていらした時期がありませんでした?

三谷:大河を書いてる頃、ゲン担ぎてやってました
近江:「大河が面白いです」って話しかけようかなって思って話しかけられずに
三谷:なんか覚えてる気がする


子どもの時の「将来の夢」

三谷:
ずっとこの仕事をしたいと思っていました
こういう仕事があるのは分からなかったですけど
こういうことをやりながら大人になっていきたいなと思ってました

夢が叶った 本当にラッキーな人生だなと思います
仕事っていう意識があまりないので 趣味というか、楽しみでやってるみたいな

大吉:演出もなさってご自身も出演されると
三谷:出るのはちょっと遊びみたいな部分ですけれども 基本は脚本家だと思っています

華丸:幕が開いた時が一番ですか?

三谷:
書き上がった瞬間 今回すごいの書いたぞ!っていうときめきがあって
それを役者さんに渡して、本読みした瞬間に
うわーなんて酷いの書いちゃったんだろうって1回落ち込む 客観的になって

稽古していくうちにだんだん面白くなって、今回はすごい作品が出来たと思って
幕を開けた瞬間に、うわ、しまった 変なの作っちゃったって、また落ち込む
繰り返しですね なんでもっと前に気づかなかったんだろうって

初めてお客さんの前でやった時に、お客さんの気持ちで見ますから
そしたら見えてくるんです ここは分かりづらかったんじゃないかとか
これじゃ笑えないなみたいな もっと早く気づくべきだったといつも思います

大吉:執筆が遅いって言われますけど、書き直してらっしゃるんですか?

三谷:
つまらないものでよければ早く出しますけれども
そんなの渡されても困ると思うし
だったらどんなに遅くても、面白いものと思いませんか?
でも僕は満足しても、役者さんは困ってしまう


最近ハマっている マイブーム

三谷:
息子が生まれて、その影響を受けて「ダンゴムシ」を子どもが飼ってるんですけれども
かなりデカくなって、ピスタチオぐらいになって(

餌はほとんどいらなくて 新鮮な枯葉と、コンクリートの塊を置いておくと
下に潜って食べる 彼らに限界はないです

息子は独楽が好きで、いろんな独楽を自分で作ったりもするし、
買ってあげたりもするんだけれども、結構面白いと気づいて、今持ってきてます

ものすごい精密な独楽 日本の町工場は本当にすごい技を持ってる
止まっているように見えて、まだ回ってるんです

(ポケットから出して、台の上で回す




次のはどういう独楽かと言うと、人生もうだめだ!と思ってからが勝負だと
この独楽から教えてもらいました 日本の独楽です

(ゆらゆらして倒れてからも回って花模様に見える




弱点は何?

三谷:
感情が激昂することがあまりないので
逆に腹が立った時に怒り方に慣れてないというか
嫌な感じになってくんです 自分でも嫌なんですけど

怒った後に「じゃあ、みんなで飲みに行こう」みたいな
そういうことができないんです 恥ずかしくて
みんなで河原に行って石投げたりとか(w

華丸:言われたほうは結構引きずりますけどね

三谷:
よく言われます 「こういう風に言われた」とか
僕はあんまり覚えてないんですけれども


もし、また大河ドラマを手掛けるとしたらどんな題材を選ぶ?

三谷:
歴史大好きなんで 大河も大好きなんで 本当にやらせてもらえるなら毎年やりたいぐらい
結構「会議」が好きで 『清洲会議』って映画もやりましたけど(観た気がしてたけどまだだった
今年の『西郷どん』でも「征韓論」とか先にやられちゃいましたけれども
西郷さんやりたいかな 2年連続

華丸:来年もう「いだてん」に決まってますからw
三谷:数年おきに西郷さんw

華丸:鹿児島の人は喜ばれると思います
三谷:あと源頼朝も好きなんです


今までの作品でこの人物のキャスティングが一番ハマったのは誰の何の役?

三谷:
『真田丸』の朝日姫というのやった清水ミチコさん(スタッフから笑いが起きる
素晴らしかったですね!

大吉:数々のキャスティングを押さえて!

三谷:
お願いしたんですけれども、条件として
「大河に出てやってもいいけれどもセリフはひと言も言いたくない」
それは飲みました それで一切セリフを言わない役を作ったんですけれども

大吉:すごく話題になりましたよね



特選エンタ 映画

青木さやか:
三谷さん、一つ映画のエピソードでちょっと話してもいいですか?

私も舞台に立たせて頂いたことがあるんですけれども
その時、三谷さんが映画がすごく好きで
「この映画の、このキャラクターを参考にするといいですよ」ってよく言ってくださるんです

私の時は「『カッコーの巣の上で』の看護師さんの役を見るといいですよ」って言って
やらせていただいたんですけれども

三谷:
どの俳優さんにも言うわけじゃなくて
この人にはどう言っても伝わらないと思った時は
分かりやすく「これを見てください」と




青木:
三谷さんって凄くて いろんな人にいろんな演出をするんです いろんな言い方で
音で伝える時もあるし 全然違うんですよね、それぞれ

三谷:
それは演出家の仕事の一つだと思うんです 分かりやすく伝える それぞれ違いますから
「音を2度ぐらいあげて喋ってもらえませんか」とか
「あの作品を見て」っていうのは最終手段です

青木:一番好きな映画って何ですか?
三谷:日によって違ったりするんです 今日のベストは『大脱走』

華丸:逃げ出したいんですか?w
三谷:そういうことじゃなくてw むしろずっといたい 一番繰り返し見たのは『大脱走』

大吉:僕は『12人の優しい日本人』です
三谷:本当にありがとう
大吉:次が『ラピュタ』です(w


『search/サーチ』




『いろとりどりの親子』

24カ国で翻訳された世界的ベストセラーのノンフィクションを映画化したドキュメンタリー作品

原作者のアンドリュー・ソロモンさんはゲイで
母親に受け入れてもらえなかったという経験があります

彼はそれをきっかけにダウン症や自閉症など様々な困難を抱える子どもと
その親との関係に迫っていきます

<内容を紹介>



母親:
「そういう子どもは、愛情が湧く前に施設にやるのが通例です」と言われました
でも夫のチャールズと決めたの ダウン症を理由に息子を見捨てるまいと
彼は学べるはずだと




自閉症の息子の母親:
ある日ジャンボ機が飛んでいた 教えても息子は反応なし




自閉症の息子の父親:
モーツァルトによる音楽療法や理学療法 言語療法士のもとにも何年も通った
息子のストレスは頂点に達した 全て効果なしだ






自閉症の息子の母親:
私は全てを責めた 妊娠中に飲んでいた薬、使っていた寝具
もっと健康的な妊娠生活を送るべきだったと




アンドリュー・ソロモン:
過去40年ほどで起こった社会の変化は想像を遥かに超える大きなものだった
僕はその変化のプロセスに興味を抱いた 我々はいかにここまで来たのか
私はリサーチを始めました




“欠陥”という考え自体、曖昧なものだと気づきました
みんなが視点を変えただけで、同性愛は「病気」から「個性」になった
似た例は他にもあるはずです

治療すべきものと、祝福すべきものの境目とは?



(同意 今、「こころの病気」と言われている人は、「これが現実だ」「常識だ」という多数派に対する少数派に過ぎない
 多数派のほうがよほど歪んでいないか?
 ヒトは群れる習性があるから、少しでも違った要素があると
 レッテルを貼って「隔離」「排除」してきた長い歴史がある


青木:いかがでしたか?

三谷:
息子がまだ4歳なんですけど 「親子」って字を見ただけでグッとくる感じです
観たらどうなっちゃいますか? 自分がどうなってしまうのか

アナ:
6組の親子を通して、親の葛藤や、子どもの自立を描いていて
僕はまだ親ではないので子どもの目線で見てたんですけど
お子さんがいる親の世代だと見方がまた違ってくるのかなと

青木:
中には子どもが殺人を犯してしまった家族も取り上げている
その殺人を犯してしまった男の子の兄弟は、
「自分は子どもを持ちたくない」と 親の苦労を見ているから
でもその母親は「どうしても息子を愛している」という言葉がとても印象に残りました

私は親目線として観たんですけど、自分のことでいうと
自分の子どもがよその子とちょっと違ったりすると
それだけで自分を責めたりとか、なんでだろうと悩んだりする
それを「個性」として受け入れるということは難しいなと思ったんですけど

この映画を観て思ったんですが、「自己肯定感」てすごく大事だなと思って
子どもに自己肯定感を持たせるということが大事で

その子どもの個性も一緒に愛するってことは
自分に自己肯定感がないとやっぱり子どもを愛することは難しいだろうなと
この映画を通して改めて感じました

でも、私が今まで知り合った人の中で
一番、自己肯定感があるなと思ってるのは三谷さんです

三谷:肯定しまくってますからね

青木:
自己肯定感を持ってるから、色んな役者さんに自信を待たせてくれるんですよね
それはすごいことだなと思って

三谷:
ちゃんと母の顔になってますね
ここで描かれた親子の葛藤とは比較にならないかもしれないですけど
この間うちの息子が初めて立っておしっこしたんです もうそれだけで感動じゃないですか

ドアが開いてたんで「立っておしっこしてるね」って言ったら
振り返っちゃってびしょびしょです

青木:
でもこれはハッピーで 愛に溢れた 障害があるとかないとかそういうことじゃなくて
重い話じゃないです 明るい気分になる映画です
親が見ても、子どもが観ても 普遍的な物語なので



<FAX コーナー>



三谷:
これは嘘ですね 私ではない 上海撮影所には行きました
僕の映画をたくさん上映してくださって 1回行っただけです
上海蟹は、その時食べましたけど1回だけです
そういう感じで映画は撮ってないですw




三谷:
見て欲しいのはやっぱり平清盛
後ろでバックダンサーが踊るんですけど
それを中井貴一さんとか、香取慎吾さんが一生懸命後ろで盛り上げて踊るっていう
平清盛のソロっていうのも珍しいと思うんですけど

苦労したのは、日本の歴史ってエピソードが山ほどあるから
そこからどこをチョイスするかは結構苦労しました
ここも面白いのに、ちょっとはまらないからやめておこうっていうのはありました





三谷:
最終回といっても僕は脚本なので、僕が書き上げたのは多分夏の終わりぐらい
今回も多分そうだと思うんですけれども

その時は最終回を書くのが辛くて
自分が手塩にかけて育てた登場人物が最後死んでしまうシーンを書くのは
結構辛いものがありました

華丸:それをご覧にはなるんですよね?

三谷:
もちろん その時は客観的に見てますから それで泣くっていうのはあんまりないですけど
2年半ぐらいかけて書きますから しかもそこに華丸さんを最後に入れなくちゃいけないw

漫才師の方って、どっちか一人はすごく役者さんとして秀でてる
もう一人の方はそうじゃない 例えばバラエティとか司会とかってパターンが多いですよね

だから本当にいいお二人だなと

華丸:見なきゃいけない映画はないですか?
三谷:とりあえず僕の作品・・・ もういいですw
華丸:置いてかないでください、先生!(爆






三谷:
本当に僕、大学の時に自転車に乗ってたんです
古畑が持っていたシェリール(?)っていう自転車なんですけど
ちょっとオシャレだし、変わってるし
これはぜひ古畑にも乗ってもらおうと思って あんまりない自転車だったんです

大吉:長セリフで現場も大変だったんじゃないですか?

三谷:
僕は現場にはいなかったんで
僕は田村さんにやらないようなことをやらせようと台本で書いてましたから
ストッキングかぶるとか

田村さんは何でもやってくださるんですよ
台本に書いてあればやってくれる
これは面白いぞと思って 色々遊ばせていただきました

華丸:結構無理させるのも好きなんですか?
三谷:そうですね だって田村さんがストッキングかぶるの見てみたいじゃないですか

華丸:今後、誰かをこんなものにしたいとかは?
三谷:どうですかね (華丸さんをみて) ないなw

近江:新生「あさイチ」ここまでいかがだったでしょうか?
三谷:本当に楽しかったです でもやっぱり前がいいな(w



コメント    この記事についてブログを書く
« 中山うりライヴ@十条シネソ... | トップ | topics~国際捕鯨委員から日... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。