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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『12人の優しい日本人』(1991年)

2019-03-03 14:31:25 | 映画
監督:中原俊
脚本:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ

出演:
塩見三省
相島一之
上田耕一
二瓶鮫一
中村まり子
大河内浩
梶原善
山下容莉枝
村松克己
林美智子
豊川悦司
加藤善博


trailer


三谷幸喜作品が好きで、前から気になっていたので観てみた
まだ日本に陪審員制度が入る前の映画

観てみたら、いろいろ考えさせられ、所々笑えて
結局、見どころはこの予告にすべて入っていた感じ

でも、二転三転、何度もひっくり返って、結末は最後まで分からない


【内容抜粋メモ】




喫茶店からドリンクの出前が出来ると言われる12人の陪審員
アルコールはなし
ヤクルトあるんだ/驚

陪審員番号順に座ろうと言う「陪審員長」
先入観を排除するため一般紙の持込禁止 東スポのみ

「そんな大騒ぎな事件じゃない」

「でも被告人は美人だった」

お菓子を回す男
タバコはいいのか(今は禁煙かもね

「陪審員ハンドブック」を読み上げる

「みんな読んできてるんだからいいんじゃない?」

「有罪か無罪か決を先に取ろう」

無罪だと思う人は全員でもう決まった
みんな帰ろうとする

「だけど、本音は彼女殺してるんですよね」




「僕、話し合いたいんです
 ほんとはみんな無罪だと思ってないのでは?
 僕は有罪に1票入れます

とにかく帰りたい男は怒る
「早ければいいというものじゃない」と守衛に怒られる

「有罪の理由が聞きたい」

ポケベルが鳴る男 外部との連絡は取れないと止められる

被告は21歳 離婚歴あり 5歳の男の子を育てている ホステス
トラックに夫を突き飛ばした トラック運転手とおばさんが証言 被告は否定


「彼女はトラックが来るのを知って、別れた男を突き飛ばした
 同情で無罪にするのは間違ってる」

「端から意見を述べたら?」

気の弱いおばさん:理由がないとダメですか? なんとなくそんな気がする

男に問い詰められて鼻血が出て、首トントンはいけないと上を向いてソファで休む
(12人中、女性が3人てフェアじゃなくない?

仕切りたがる男が進行する

次の男「パス」

次の男:
フィーリング
酒癖悪い、女グセ悪い
そんな男に「寄りを戻して欲しい」と言われて悩んだのでは
人を殺すような悪い人には見えなかったから

話が長くなり矛盾していて、みんな飽きる

女性:
論理的に考えた(分厚いノートに詳細にメモっているのを読む 事件内容を話す役目か
夫に襲いかかられ、殺されそうに思った トラックに当たり即死

正当防衛かどうかがポイントでは?」

「寄りを戻さないと殺す、とまで言われた」

目撃者は「女のほうが主導権を握っていた」「死んじゃえ!」と叫んだのを聞いたと証言

どっちの話を信じるかが焦点

論理派女性:経験でウソかホントか分かる

「じゃあ、僕の考えていることを当ててください 私の職業は歯医者だ」
本当は銀行員でハズレる

被告に「殺意」があったかどうかがポイント
でも、証明できなかった

銀行員:
「死んでしまえ」なんて私もよく言ってる
うまいことやったんだよ、彼女は

うるさい男:
30過ぎた男がヒモみたいで死んで当たり前
私は有罪でも無罪だな!

ポケベルの男:銀行員と同じ

優柔不断な女性:
人が人を裁くのはやってはいけない
正当防衛 立証出来ないかぎり無罪

いろんな意見をくっつけただけとバレる




トヨエツ:
「執行猶予」がつく
どうせ刑にならないなら無罪でいいんじゃないですか?

「今度決をとってまた11:1なら有罪にしよう」

結論が出ないと陪審員をかえてやり直しになる

再度決をとる 無記名投票にする

反対する男:なぜ我々がここにいるのか考えてください と説得して回る

紙を集めて開票 有罪2票以上なら話し合い続行 1票有罪が増えた
足して13になる 誰が書いたか問題になる

有罪の紙の文字が同じで反対する男とバレる 「話し合いたいだけです!」

銀行員は有罪に撤回する
「ほだされたんです 話し合いが嫌いじゃないんでね」




<休憩>






ドリンクがきて休憩にする
フルーツパフェまでくる!
「ありました、そんなもの?!」ww

トイレはいつでも行っていいのか?
相撲が誰が勝ったかまでメモってる女性

ヤクルトにストローさしてるし
ボタンが取れかかってるから縫うという気の弱いおばさん

銀行員:
正当防衛が成り立つ時は、被告に生命の危険があった時
被害者は酔っていた 泥酔した男を突き飛ばして正当防衛か?
2kmを10分 1秒約4m そんなに走った男を突き飛ばした
被告は学生の時、陸上の選手だった

休憩時間に意見が揺れる

帰りたい2人




<議論再開>

銀行員:「殺すぞ!」は威嚇 「死んじゃえ!」は具体的な意志 殺意はあった

優柔不断な女性:私は主人によく言いますよ

わざと追いつかれたとしたら?
「計画殺人」だと執行猶予はつかない


事件の町の地図を描く




有罪を主張する男:
人気のないバイパス 長距離トラックの通る場所に誘導した
居酒屋でもう計画していた
店を出て、夫は追ってくる そして道に導いた
最短距離じゃなく、えらい回り道してる

キレる仕切り屋

「やめてくださーい!」と叫ぶパフェの男

銀行員:これは計画的だ

トヨエツ:そういう考え方も出来る

論理派女性は有罪にかえる

気の弱いおばさん:
ひどい話・・・そんな人がいるなんて
あなたの心が歪んでるからそう見えるんです 有罪にしたい男を責める

話の長い男:自販機でジュースを買って夫にあげた心の優しい人だ

有罪3人になったら、銀行員は無罪にかえる
「議論を続けるために無罪にかえた どのみち机上の空論だ

話の長い男:
計画的にやる人には見えない
あの人は家を出る時、ピザの出前を頼んだ 子どものために

銀行員:
帰りが遅くなるのを予測していた
現に警察に行き遅くなってる また有罪にかえる

調子のいい男もトヨエツも賛成

今度は挙手
無罪が6 有罪6


<無罪の人集合 表で作戦会議>




「こういう時はだんまり作戦
 論理で攻めてくる奴に理屈をいってもダメ
 あとは別の陪審員に頼む
 悔いのない人生を! 解散」

席を分けて話し合う

優柔不断の女性:殺意は認めても有罪は可哀相 みなさん心が優しいんですよ

反対する男:
彼女は同情に値しない
若いのに不幸な女性はたくさんいる
でも人は殺さない 一番ラクな方法を選んでしまった
被害者の家族はどうです? 彼にも親がいる

うるさい男:
自業自得だ クズに産んだ親も悪い
オレは独り身だ あのクズはオレと同い年だ
奴は若い女とくっつきやがって
共通点が多いのに、この差はなんだ?!
裁判中ずっとそれを考えていた

「被告に恨みでもあるんですか?」

事件の関係者は陪審員になれない

反対する男は妻と別居中 「個人的な問題は終わりにしましょう」

ベルが鳴る これをいつまでやるの? 徹夜?
当の被告らは裁判所にいない状態でやってるの???

パフェの男:
私は用があるので帰ります
怒ったりわめいたり息が詰まる 呼吸出来ない
私は向いてないんです 議論とか
なぜ私が陪審員に・・・自前の酒を飲んで泣く
理由がないから断れなかった
ひと言も喋りませんよと係の人に言ったんだ

(私もこんな部屋に拘束されたくない


何回決とっても同じ あとは「評決不一致」しかない
パンフにいたずら描きをしていた男を責める

「ダヨ~ンのおじさん描くと落ち着くんだよ!
 有罪にかえる 他人のことに関わってるヒマなどないんだよ」




また決をとる 今度は口頭
うるさい男「もう口をきかないと決めた」

「陪審員長がなぜ無罪か聞きたい」

陪審員長:
殺意は認める 個人的なことです

前に一度、陪審員をやったことがある
強盗殺人事件でコンビニで3人殺して現行犯

全員一致で有罪 死刑になって後味が悪かった
自分の1票が彼を殺した イヤなものだ
あいつの顔が頭から離れない
計画殺人なら極刑もある

トヨエツ:
妥協して「傷害致死罪」で有罪 殺意はなかった
これなら「執行猶予」がつく

「これは駆け引きだ」


また挙手で決をとるがまだ分かれる

「評決不一致で他の陪審員にかわったら死刑になるかも」

また決 無罪だと言う話の長い男が銀行員に呼ばれる




銀行員:私の判断で間違ったものはない

話の長い男:私は法律は分からない あとはフィーリングしかないでしょ(納得

気の弱いおばさん:何かが違っている気がする

トヨエツ:
その何かを見つけてみようじゃないですか
時間を稼ぐのでよく考えて(彼が一番法律に詳しいよね
弁護士なんだよ 任せて と2人に囁く(なるほど


<トイレ休憩>

トヨエツ:
ピザをとりませんか?
ピザ=帰るのが遅くなるになる?
被告は自分も食べるつもりだった
1枚を子ども1人で食べるのは大きすぎる
どれくらいの大きさか一番小さいのを頼みましょう

ドミソピザの番号まで書いてあるノート
「そのノート、売ってくれませんか?」ww

パフェの男は注文になるとイキイキする

ピザは証拠品として必要と守衛に言い張る


<証言は3つだけ>
トラック運転手、通り過がりのおばさん、被告自身

気の弱いおばさん:
被告とおばさんの言い分が・・・
被害者は「人がいないのを確かめて襲いかかった」が
おばさんは見ていた おかしいですよね?

「辺りは真っ暗なのにどうして見えたのか 思い込みだ なぜそう思いこんだか」

「ジンジャーエール!」を「死んじゃえ!」と聞き違えた!

「そういえば、あの証人のおばさん、よく聞き違ってました」 無罪にかえる人が増える

有罪の男:
トラック運転手は突き飛ばすのを見ている
クラクションを鳴らしたが、彼女は突き飛ばした

「被告はクルマが来るのを知らなかった」

「運転手は眠ってたのでは? 1本道だから 不利になるからウソついた」

トヨエツはトレーを投げて みんな振り向く

トヨエツ:
運転手はウソをついている
おばちゃんは事件の瞬間を見てない 実際見たのは急ブレーキの音の後
クラクションは鳴らなかった
運転手の居眠りは問題だ 殺意が立証できないかぎり無罪

銀行員:突き飛ばしたのは事実

パフェの男:
あの手の店は食べ物が美味い 被害者はそれほど酔っていない
酔っていたフリをしていた 気まづいから

しらふの男を女性がどう突き飛ばす? 突き飛ばしてない
被害者は自分から飛び込んだ

被告の証言 「一瞬悪魔の表情に見えた」のは、クルマのライトが当たったから
やってみせる映像系風の男




<自殺説 動機は人生に絶望したから>

トヨエツ:
実際は何も分からない
被告自身もよく覚えてない
可能性があるかぎり有罪には出来ない


パフェの男:ここ行ったことある この信号赤だったんだ! 回り道じゃないんだ

ピザが届く
一番小さいのがレギュラーサイズでも大きい

銀行員:無罪

決は反対する男以外みんな無罪 最初に戻る

「君は意見を押し付けたいんだろう」

反対する男:
何時間でも話し合いましょう ピザを投げる
夫を捨てる女は刑務所に行って当然だ!

トヨエツ:ここで裁かれてるのは、あなたの奥さんじゃない


<一件落着>




守衛に評決が出たと電話
陪審証を見せて出る

トヨエツ:弁護士はウソ 役者で前に弁護士役を演ったことがあった
(法律関係者はいちゃいけないかもね

銀行員は本当は歯医者 理論派女性に名刺を渡す
反対する男を励ます 「私は議論できて満足だ」

最後に陪審員長が晴れ晴れと帰る





これも立派な縁だな

私も陪審員に選ばれたくない
性犯罪、殺人事件、金絡みなんて耐えられない
いつまでも一室に閉じ込められるのも耐えられない

この事件でも、夫が自殺したかどうかも分からない
陪審員でも、裁判官でも、人が人を裁くのは不可能では?

その上で何かが決まるのなら、それはもう最初からそう決まっていたこと
天の采配によって





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