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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ソウル・パワー』(2008)

2019-06-23 14:00:04 | 映画
監督:ジェフリー・レヴィ=ヒント

出演:
モハメド・アリ
ジョージ・フォアマン

ジェームズ・ブラウン
B・B・キング
ビル・ウィザース
ザ・スピナーズ
セリア・クルース
ミリアム・マケバ
ドン・キング
ほか


“『モハメド・アリ かけがえのない日々』のお蔵入り映像を編集したライブ&ドキュメント。
 アフリカにルーツを持つミュージシャンたちのパワフルなステージは圧巻。”

“1974年、ザイール。モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの世紀の一戦
「キンシャサの奇跡」に先駆けて、ジェームス・ブラウン、
 B.Bキングらが集った歴史的なコンサートが開催された。
 熱気あふれるライブシーンに加え、その裏側にも迫った貴重映像。”


【内容抜粋メモ】

J:もう止められない!
いきなり熱いステージから この衣装もすごい

アフリカとアメリカの黒人を共通の祖国のステージで競演させる夢
アリvsフォアマンのマッチとの同時開催をプロモーターのドンに申し入れた
ドンはザイールの大統領から承諾を得たが資金提供は断られた
3日間に渡る音楽祭の撮影が実現




ドンのプレスへの挨拶に同席するアリ
アリ:奪還? 違うね 王座を狙うんだ

その豪華メンバーの名前に驚き、ノリノリなアリ





あなたは子どもたちを育ててきた
だけど彼らは母のことを忘れてしまう
彼らは母の歌を歌わない
なぜ彼らは母のしてくれたことを忘れてしまうのだろう




4日前
ステージの設営に集まる男たち 4日前でまだこれ?






縦横無尽に走るクルマとヒト このほうが意外と事故は起きにくいかもね
カラフルな生地売り場で賑わう女たち




ホテルでコーディネータが無線で支払いについて連絡をとる


Fが怪我で突然、試合延期の話 音楽祭はキャンセルしないと決断
プレスパーティ、リムジン、予防接種などの手配
「ボクサーがケガをしても音楽祭は続行だ 予定が詰まっている」


ライヴ開始まで36時間
投資家代表キースと食べながら慌しく報告(山師だな




パスポートの数もハンパない




インタビューを受けるJ
白人女性からサインを求められる




BBらが集まるパーティには盛りだくさんの料理
スピーチをする男

投資家代表キースは航空の手配ばかり気にしている
無線はなかなか繋がらない

「開催日が間違って伝えられている 大統領が変更したらしい」

K:支払いの追加分はどうする? 経験上 彼らは契約以外のことはしない

大きなイベントになるほどざっくりしてくるね ウッドストックもそうだけど


パーティでJがステージに呼ばれて恥ずかしがる
スピナーズ、BBらも呼んでステージに上げる

J:長い間待たされた 地獄に耐えてきた 取り返す時だ


まだ工事中みたいなステージ 大丈夫か?
まあ、装飾より、出るアーティストが本物ならそれでいい

地元の楽器を演奏して踊る人々







アリ:
アメリカのハエはレイジー 食べ過ぎなんだな
ここは狂暴な野蛮人ばかりと思われていたがホテル、クラブもある

NYのほうが殺人は日常茶飯事
レイプ、強盗、屋上からの無差別乱射事件

アメリカはひどい ここは平和だ

オレは世界を旅して回った
アフリカ人の操縦士が上手に飛行機を着陸させてみせたよ

(アリの言動には常にピリピリした憎悪がみなぎっている
 それだけさまざまな経験をしてきたんだろう


飛行機の中でも大音楽祭
「ザイールの人々がJの歌を英語で歌うんだ 生涯最大のイベントになる」



機内で本気で踊って落ちない?
「30万人の迎えがあるんだ」


帰るというキース
「シンププと会う ケーブルのトラブルだ 話をさせよう」
ジャーナリストの同名別人と分かるw


飛行機からおりると「お帰りなさい」と迎えられる

全員のバンドマンとハイタッチしてから、最後に美女とおりてくるJ
アリとハグ 「踊りたくてムズムズするよ」

主催者側はトラブルにつぐトラブル

ようやくライトを設置


飛行場でもライヴして観客を踊らせる
ステージも要らないのでは?




初日



コーヒーに異常なほど砂糖を入れるアリ

「ブラックハウスに行ったか?」
「サミー・デイヴィスも自由だ オレは皿洗いだ」

アリ:酔っ払ってるな
「アフリカの熱い血だよww」

どこにでもついてくるカメラマン


席といっても石に番号がふってあるだけ イスも用意される
チケットなんてあるのかな?






映画監督もカメラを構える

ようやくリハ 本番さながらのバンド、ダンサー




路上ではSAXを吹き、子どもたちにクラップをさせる
楽器さえあればみんなを踊らせることが出来るってなんて素晴らしいんだろう




トラックやトラクターにすし詰めでステージに向かう人々
チケットも飛ぶように売れていく

あっという間に満員! 夜で番号なんて見えないのでは?
番号通り並ぶ国民でもない感じ




フランス語で「下手なフランス語をお許しください」と覚えるバンドマン
大統領に国歌を歌ってからショーが始まる


ザ・スピナーズ



キメた衣装で集中してステージに向かう
ダンスも歌もピッタリ メインヴォーカルはもう汗だく



♪こんな日が来るなんて 愛しているけど別れましょうって かけがえのない愛

オシャレして踊る女性観客たち


フランコ&O.K.ジャズ



これまたホーンが効いてて
情熱的に踊る女性ダンサーが官能的

「ブラックピーポーのお蔭だ 神に感謝する」


バックステージで戸惑う女性
「ザイールの出演者が連続したからもっと混ぜていいかと聞かれた
 みんなが喜んでくれるならOKだと言ったわ」


ビル・ウィザース
アコギで私の大好きなハスキーヴォイスのいい曲



♪もう会ってくれないなんて信じたくない
 長い時をともに過ごしてきたのに 彼女はもういない

みんな選りすぐり 様々な経験を積み重ねてきたアーティストばかり


ミリアム・マケバ
(さっき出番のことを言っていた女性 今作で女性ヴォーカリストは少ない
 “ニガー”の差別の下に女性差別があるってジョンは歌った



ミリアム:
あの音はどうやって出すの?と聞かれると
音ではなく私の母国語です と私は怒ります
(長い本名を言う)南アの人は発音できないから
クリック・ソングと言っています

カブトムシのことを歌った曲
クリック音が入る歌い方は「ムジカ・ピッコリーノ」でもやってなかった?



2日目
路上ライヴもやってる ムーディなメロディ WADAさんが好きそう






「出資するのは儲かるからだ ブラックネス みんな地球人なんだ」

J:機会とやる気があれば 金なくして自由はない

ダンスを練習する女の子たち 10代くらいに見える

ホテルから出てきたJを囲む大勢の人々に「兄弟たち!」


アリ:
ここが故郷だ 人類もアフリカで生まれた
スラムの人たちに勇気を与える
白人を責めているわけじゃない
黒人の士気を高めるのがオレの仕事なんだ

アリが客席に来て大騒ぎの観客


セトリを確認するBB 名曲ばかり
汗を拭くタオルに口紅がついてる 「結婚してなくてよかったよw」



B.B.キング
♪スリル・イズ・ゴーン
でも孤独な人生は続く オレは君の呪縛から解放されたんだ



かっけー! バックのメンバ数もダントツ多い 指揮者までいる/驚
歌って、ギターでも歌う


ペンベ・ダンス・トゥループ
「ライオンキング」みたいな人たちが出て来た
打楽器の音で踊る シマウマ? シッポもついてて可愛い




楽屋
BB:まずは水を飲みたい 悪くなかったろ? かなりいい線いってたよ


ザ・クルセイダーズ
どのバンドにも素晴らしいSAX奏者がいるのがイイね
オルガンも効いてる 激しいドラムス
白人と黒人の混合バンドでインスト曲




楽屋ではメイクを直したり、コーラスを練習したりしている次のバンド

セリア・クルース&ファニア・オール・スターズ



マイアミ・サウンド・マシーンみたいなノリのイイ曲
派手な衣装を揺らして情熱的に歌い踊る女性と男性ダンサー
ホーンでこれでもかと盛り上げる
「みんな踊りましょう」という歌詞を早口のスキャットみたいに繰り返す


ファニア・オール・スターズ
女性ヴォーカルがはけてバンドだけが残る 打楽器の競演
コンガ?ごと持ち上げて、それで床を叩いてる! 大歓声の会場





欧米式のハイタッチとザイール式の握手を交わすバンドマンら



3日目
子どもたちは歌いながら授業中?



「他国の影響を受けて帰ってきた
 それぞれ違う場所から帰ってきたんだ
 土産物じゃない フィーリングだ」


BB:
砂漠に落とされて帰る場所がなかった
ここでの体験には違和感もある 言葉も通じない
だが絆は途絶えていない


民芸品を彫り、売る男たち



呪術的な人形の彫り物、太鼓が多いんだな
土産を買おうとして通訳を探すバンドマン
笛だけでも踊れる 地元の人たちと競演




アリ:
もうオレを支配するな ニグロがいないと不便なんだ
いろんな災害の時、オレたちなしじゃ悲惨だったろう?
賢い白人たちは知っていた

白人と黒人は兄弟じゃない!
自分の兄弟をリンチするか?

馬につないで引き裂き、火にかけたり、妊婦を殺すか?
400年も奴隷にするか?

今でもハイウェイでは警官が黒人の運転する高級車をとめて
難癖つけて怒らせた挙句に撃ち殺す
オレも世界一でなければニグロ(黒ん坊)扱いさ



グローブをはめてボクシングの真似をするバンドマンを見ているアリ
アリ:気に食わない奴だ やるか?


ダニー“ビッグ・ブラック”レイ
彼も太鼓を自由に操る ヒトにとって原始の楽器だったのかも
着ている服にはトリやヘビ、ネコみたいな動物が刺繍されていてカワイイ





この大観衆の中には彼より上手い演奏者もいるかも分からない


タブー・レイ・ロシュロー&アフリザ・アンテルナシオナル
またホーン隊 若い女の子がセクシーに踊るのをお尻から撮るカメラマン
のげぞり、ステージでうねる 男性シンガーとの息もピッタリ






主催者:
お待たせしました 揺さぶるこの男
ヒザもガクガクだ ソウルのブラザー!


ジェームス・ブラウン フレッド・ウェズリー&ザ・JBズ
登場からハンパない いつものステップ
おなかになんて書いてあるの? 「GFOS」だって
大トリ中の大トリ バンド、ダンサー全員がキマってるプロ集団





J:
次の曲はとっておきのサウンド
古い曲を聴かせろ? そんなのはない
ベストをやれ JBのベストはこうさ

コールド・スウェット
“過去はどうでもいい この愛が続けばいい”

ハマケンがJBに感化されて在日ファンクを始めて、今作を激推ししてた意味も分かった
見どころだらけ ドラムソロで踊りまくる男女ダンサー

“明かりを消せ もっとブラックネスを!”


これでフィニッシュ
Jの曲にノセてこれまでのハイライトが流れる
これは劇場で観たほうがよかったな 臨場感たっぷり

Jはハダカになり、ファンをステージに引き上げる
ボクサーのようにガウンをかけられて退場

“この後、アリは「キンシャサの奇跡」を起こす”


満面の笑みで通路を帰るJ
ファンにも気さくに握手して楽屋に戻る




自分を見失った時も 私は価値のある人間だ
 学校も出ていないが サムバディだ
 仕事がなくても サムバディだ


これはツアータオル? ずっとカメラに見せるJ



J:ありがとう 感謝してる ゴッド・ブレス・ユー
カメラマンは楽屋を去る いつまでも手を振るJ


J(別撮りインタビュー):
最後に言わせてくれ この映画を観終わったら
外へ出て、1つやってほしいことがある
通りを見渡してから自分に向かって言うんだ
“オレはれっきとした人間だ!”




長生きして活躍する人々は、こうしたメッセージを告げる
役目を背負っているんだと思う
素晴らしいドキュメンタリー映画だった





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