メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

どう防ぐ?若者の過労自殺 "会社と社員"のつきあい方@週刊ニュース深読み

2016-12-03 14:50:06 | テレビ・動画配信
どう防ぐ?若者の過労自殺 "会社と社員"のつきあい方@週刊ニュース深読み



専門家:
川人 博さん(弁護士)


渥美 由喜さん(東レ経営研究所 研究部長)


常見 陽平さん(千葉商科大学 専任講師)


村田 英明(NHK 解説委員)


ゲスト:
桂 文珍さん(落語家)
千秋さん(タレント)


夜遅くまで煌々と明かりがついているビルの夜景がもうおかしい
この電気消費で自然も壊しているという悪循環


過労自殺した高橋まつりさん(24)さんは、去年、新入社員として入り、1ヶ月の残業は100時間以上
 

「いつ起きてもおかしくない状況で、起きるべくして起きているのです
 経営者は、社員の命を預かっているのです
 大切な人の命を預かっているという責任感を持って
 本気で改革に取り組んでもらいたいです」


→電通は、深夜勤務を原則禁止にした



●根本の原因とされる「長時間労働」

 




<街頭インタビュー>

20代若手社員の男性:
(上司から)“若いうちは馬車馬のように働け”と言われました
(なぜみんなこんな深刻な事態を笑って済ませられるかが、まず理解できない

Q:上司が意識を変えることはできると思いますか?
罰則とか設けない限り難しい


20代若手社員の女性:
「残業カット」とか口では言っても、現実はかなり難しい


50代管理職の男性A:
仕事なので結果を出さないといけない
期限があると無理して夜遅くまでやらないといけない

今は中間管理職も働きすぎで倒れる時代


50代管理職の男性B:
(仕事が)辛くてとか、今起きている事件って分かるんですよ
でも当たり前だと思うんですね、僕らは
お金を稼ぐって簡単なことじゃないと思うので
でもそれを(部下に)伝えるのはすごく難しい



小野アナ:ちょっと世代間ギャップも感じるニュースですね



●過労自殺として認定された高橋さんの経緯



ウェブを見るとよく出てくる広告部分を担当していた高橋さん
入社したばかりの頃は家族こう言っていた



見習い期間を経て、半年後、本採用後、残業時間が増加
この頃からツイッター上でのつぶやきに辛さを書き込むようになった

11月には残業時間が105時間に
過労死の基準は、残業時間80時間/月というラインがある

上司からはこう言われていた



(「女子力」て・・・この上司に刑事責任は問われないんだろうか?
「過労死」て、会社になにか刑罰は下らないのか? これは殺人と同じだと思う


2015年12月25日 社員寮から投身自殺

2016年9月 遺族の訴えで労災認定
「残業時間の急増でうつ病を発症したための過労自殺」と認定された

母「過労死、過労自殺は、偶然起きるのではありません」

「労災」も相当分かりやすい事例でない限りおりない 認定されるのは氷山の一角
 私は、健康を扱う通販での入力で腱鞘炎になり、労災という言葉を出しただけで
 会社中がモメまくり、クビになったことがある



●当時の社長が作った「鬼十則」 今も社員の手帳に書かれている





●後を絶たない事例の多さ

昨年度の若者だけの数字



●職場の環境は実際どうなっているのか? 多いケースを模型でプレゼン



例:正社員として採用されて3年目の読菜さん(25) 深夜2時まで働いている

<残業が増加する要因として考えられるポイント>

「グローバル化」
メーカー、商社は、国内だけではなく、海外企業もライバル関係となり
戦うためには、次々と他社より新しいことを先に仕掛けなければならない


「IT化」
猛スピードで変化している状況の中、次々と顧客ニーズに応えなければならない


「コスト削減のため人件費を減らす」
ここ10年で、非正規社員は約40%
25歳の読菜さんは、責任の重い仕事を任されている状況
昔ならまだ1つ1つ学び、経験を積む年齢だったが、大きな仕事を大量にこなさければならない
(昔から、女性がパートの低賃金で働いて下支えしてきた背景もあるしね



と、上司に相談すると・・・

「甘いこと言うな」と言われる



小野:会社を辞めたほうがいいのでは?


会社を辞めようと思わない若い世代
今年の新入社員に聞いたアンケート結果で、「今の会社に一生勤めたい」約56%
15年前にとった同じアンケートでは、20%だった

文珍:会社にいたほうが安定するんじゃないかという「安定志向」があるのでは?


●今の若者のたどった時代
 

1990年 バブル崩壊 生まれた頃からずーーーっと景気が悪い 景気のいい日本を知らない

2010年 就職氷河期をなんとか乗り越えて、狭き門の正社員になれた世代

もし辞めて、今よりいい条件の会社に再就職できる保障はない、という考え方がほとんど


小野:でも命と引き換えにしなくても・・・


一方、上司が就職したのは「バブル時代真っ只中」
バリバリ働いて、ガッツリ稼ぐ、働いた分「ボーナス」「昇給」等で見返りのある成功体験を感じている世代

この上司を指導した先輩は、高度経済成長期の「モーレツ社員」


そのDNAを今の若い人にも求めがち


この30年で激変した社会
昔はパソコン、スマホなどない時代
→今や24時間、「メール」「電話」がつながるため、家でも持ち帰って仕事して「スピード」「量」が求められている

千秋:
昔の人を擁護するわけじゃないけれども、昔のほうが貧しくて、モノがない時代だった
今の人たちは耐えられなくて、戦後の人たちは耐えられたということなんですか?

文珍:
目標が目の前に見えやすかった(海外に追いつけ追い越せでね
テレビを買いたいとかハッキリしていたから楽しみだった(今はもうモノがあふれてるしね むしろ断捨離

川人:
昔はご褒美、自分の未来のために働いた
今は「生き残る」ため 後ろ向きなモチベーションでしか働けない これは大きな違い

昔は人口がどんどん増えたから部下も増えた
今は少子化で1人あたりの仕事量がどんどん増えている 業務量がハンパじゃない 休むヒマがない


小野:電通だけじゃなく、一般的に起きている?

常見:
「鬼十則」は昭和の象徴みたいに批難しているが、今のベンチャー企業はこれをリスペクトしていた
似たようなビジョンやミッションが今も提示されている

「食べるための労働」から「社会的地位を確保するための労働」のリスク型になっている


文珍:
入った時に研修期間が必要なのに、周りに非正規でもバリバリできる人がいっぱいいるから
同じ扱いをされて、そのギャップでも圧力になっているのでは?

川人:
1年目から「即戦力」として目標を与えられて仕事をする
研修はせいぜい1ヶ月くらい その後すぐ「ノルマ」が課せられるプレッシャーはすごい

(幼稚園からすでに「お受験」で戦って、社会人になった時点でもうすでに相当疲弊してるもんね


村田:
高橋さんのケースでの要点は、背景に過労自殺の場合、うつ病を発症していることがほとんどだということ
10月以降にこの部署では、人が半分くらい減らされている
本採用になるやいなや、仕事量がいきなり増やされて倍以上になり、
上司からの叱責もあり、残業+睡眠不足+労働量+パワハラ、うつ病を発症するリスクが一気に襲いかかった
こういうケースは、どこでも起こりうる


アンケート1:

(ほら、通じてない この世代には、いくら論理で説明しても実感できないんだよね

アンケート2:
過労を実際に体験すると分かりますが、壊れてゆくのは肉体よりも
この状況がいつ終わるか分からない恐怖、つまり精神的に追い込まれていくことだった


小野:辞める選択肢も思いつけない状況になっていく

常見:
昔、会社員の時、私もうつ病になりました 友人も同時期、うつ病で自殺している
自分がうつ病だとまず思わない 忙しい、ストレスで酒の量が増えていく
朝起きられない タクシーに乗る つまり、電車に乗れない状況、時間管理も不可能

「あの時、なぜ辞めなかったんだろう?」と思った 結局、倒れて辞めた
自分の椅子を失いたくない いくら修羅場でも、やっと手に入れた居場所だから
転職しても給料が下がる 希望の職種につけるか分からない
同じような仕事しかない、と分かった時に僕は絶望しました

(そう、「ほかに探せばいい」と簡単にいわれるけれども、「残業○○時間 隔週土曜出勤」など同じ条件しかないんだ


川人:
あまりに疲れ過ぎると、もう合理的な判断ができなくなる
傍から見れば「退職すればいいじゃないか」と言うが、
本人にとっては、今の苦しさから逃れるためには、命を絶つしかしかないと追い詰められる


常見:
心療内科から診断書をもらい、担当医と面談すると
「死なないために、仕事を減らして、クスリを飲んで、24時より前に寝なさい」と言われて
「働かせてくれよ」と言っていた自分を今思い出す
でも、仕事がすごい好きかというと、好きではない


アンケート3:
逃げ道がない 辞めたら「経済難民」だからな、この国は


村田:
最近の学生は「奨学金」がないと勉強できない 大学では2人に1人以上
しかも、利息がついた奨学金 大学を出る時に多い人は500万円以上の「借金」を抱えて入社する
毎日、返済するために辞めるに辞められない


渥美:
今の会社の管理職はマネージメントをまったく教えてもらっていない
どう1人1人の人力を活かせるかより「オレに合わせろ」と精神論で鍛えようとする
本当は、1人1人の「やる気」を引き出して「チーム力」を最大化させるマネージメントを学ばなければいけない


川人:
30~40代の中間管理職でもすでにストレスで疲れきって参っている
「この人も危ないのでは」と思うことがよくある


メール:
「残業をなくす」っていう問題じゃない 「作業量」を減らさないと、「サービス残業」や仕事がキツクなるだけ

常見:
これがとても大事な論点

この短期間で仕事の絶対量は減るわけない
「働き方改革」などと言うけれども、仕事の範囲が限定されず、仕事の絶対量が多い状況を
「気合いと根性で時間を減らせ」と言われてもムリ

だから、「一生懸命働かない社会」を作るために、仕事量を制限するという発想を持たないかぎり直らない


千秋:会社側からすると、利益が減るとわかっていることを率先してやってくれるのか?

文珍:消灯して早く帰っても、朝早くから来てやっていれば同じことだよね

常見:
朝日新聞が電通社員に聞いたところ、「結局、家でノートパソコンで仕事することが増えただけだ」と言っています


川人:
業界全体で取り組まなければならない
「電通が時間を減らすなら、ほかの広告代理店に頼む」という雰囲気になってはいけない

1ついい例として、最近ある公共工事の下水道工事で過労死があり、労災認定された
ここでは、下水道関係の業界で発注業界に「あまりムリな発注をしないでくれ みなさん協力してください」と申し入れをした

企業を責めるだけでなく、もっと周囲の環境を変えるのが大事


常見:
「ブラック企業」で働いている人たちが、逆に「モンスター消費者」になっているという連鎖
働く人と取引先でイジメ合っている状況なんです


小野:
遅くまで働く人は、遅くまで開いている店に行く
すると、その店の人がまた長時間労働しなきゃならないってことですね

村田:
すべてが24時間化してしまっている

文珍:
仕事がコンビニ化してる


常見:
国は「テレワーク推進(在宅勤務)」なんて言っていますが、逆に労働時間は増えている



***********プレゼン2:命を守るために知っておこう「ワークルール」(川人さんの提案




1.仕事を選ぶ時~求人票にある「落とし穴」


初任給は高いが「役割手当含」=「残業代含む」の意味(いくら働いても25万円!

「ワークルール」
労働条件は書面でチェックできる
企業は、よい人材が欲しい、求人票はスペースも限られるため、キャッチーでいいことばかりを書き、詳細を省く
契約書には詳細があるため、紙でもらいチェックする


川人:
初任給が1つのポイント 「基本給」は12万円で、1ヶ月80~100時間の残業を前提としているところが実際にあって裁判になった

小野:
そんなの「見せてくれ」と言ったら落とされるのでは?
それを見せてくれない会社には入らないでという意味?
不利益があったら訴えたら勝てますよという意味?

川人:
中学・高校で教えないため、こういう基本的なことをみんな知らないことが問題
「○○企業は安定している」などしか言わない 「ワークルール」を知っていれば後で困ることがない


2.仕事を休む時


よく聞く話だが、「ワークルール」では、届け出れば「許可」は必要ない 労働者の権利だから
わざわざ上司にお願いしなくていい 「この日に取ります」でいい

(ここを理解してない人は、本当に多いと思う
 労働者の権利はまだまだあるし、もっと言えば、生きる権利(人権)すらもう記憶から薄れてる


川人:
例外は、「業務に重大な支障をきたすような時は、日にちをズラしてくれないか」と会社が言うことは可能
単に「忙しい」ではダメ 大原則は届出を受けたら休むことができるのは法律で決められている

(条件に必ずこう言われる こういう曖昧さが、働きすぎにつながっていると思う


千秋:
実際は、自分は取れないのに「あのコ、なんだ」て会社の中で浮いちゃったりしない?

川人:
それも先ほどと同じ、みんなが権利を自覚して行使する、全体の努力が必要

千秋:
最初の勇気がいりますね


3.会社を辞める時

(よくあるケースすぎて、今さらな感じ 今のコなら嘲笑して済ませるレベル

「ワークルール」:申し出をしてから2週間で辞められる

小野:
よくドラマで退職届出したら「こんなものは!」てビリビリ破られる
→破ろうが、受け取りを拒否されようが、申し出れば辞められる

川人:
口頭で「私は辞めたい」と言えば、2週間後、自動的に辞めることができる
許可は一切必要ない これはとても重要

実際は「辞めたい」と言っていも、上司から「次の人が見つかるまで、あと半年は頑張ってくれ」などと言われるケースが多い
退職届けを突き返す、破る人もいる
でも、その半年、3ヶ月が本当に苦しくて亡くなる人が多いのでとても大事

(私は、正社員だった頃、電話で「辞めます」と言った後、「手続きがあるからとにかく一度来なさい」と言われて、
 喫茶店でこってり数時間絞られましたが・・・
 「あなたのために、どれだけお金がかかったと思ってるんですか」とかなんとか
 その後、今度は、家族から延々と責められるのがさらに追い討ちをかける


村田:
上司がこのルールを知らないケースがトラブルを生んでいる

小野:
この逃げ道を知らない管理職が、逃げ道を知らない若者を追い込む悪循環

常見:
高校のアルバイトから「マスト」にするのが大事
「居酒屋で着替えをする時間を残業で申請しなければいけない」ということがまかり通っている


村田:


3年ほど前から労働法などで始めて、管理職ほどキチンと学ぶべき
そして、一般労働者も学ぶことで双方が共通認識を持たないかぎり
なにが問題か分かり、じゃ変えていこうとはならない


千秋:
そもそも仕事が忙しいから、会社が強制的にやらないと、自主的にやる人はいないのでは?

村田:
人事の担当者にこういうことを「受けてきてください」と言ったケースもある

渥美:
電通のニュースを見て、明日は我が身と思っている有名企業はいっぱいある

ムチ打って働かせるなど、人口減少の時代はもたないので、
部下からの評価が高い上司を評価する


同じ評価するにしても時間で割って大きいほうを評価するとか
離職率の高い部署の上司は評価しないとか

多面的な評価軸を取り入れて、ワークルールの最低限学ぶべきことを学ばないと
企業が利益を大きく損なうことになる


メール:
有給休暇を取れるのは、会社を辞める時か、病院で入院するかだな お葬式と同僚の結婚式はとりやすい

メール:
なぜ残業が多いかって、お客さんの求めるサービスが青天井だから
なにもかも便利な世の中に慣れている私たちの意識改革が必要では



村田:


「36協定」
労働組合と労使の間で協定を結ぶことで残業を減らす仕組み 国の取り組みの1つ

ただ例外があり、「忙しい」「客のクレーム対処」等の理由をつけて、繁忙期に届け出れば
いくらでも働かせることができるってことで(まさに、その理由で働き過ぎなんじゃん
残業時間そのものに上限をつけようという制度の見直しを検討中

EUですでに導入している「勤務間インターバル規制」
過労死対策として有効、と言われている
しかし、日本はまだ法律で義務付けるところまでは考えていない 企業が自主性に任せている状況


常見:
注意点は「36協定は良くない」と政治家やメディアが論じている
これはそもそも労使間で結ぶもの
労働者がどうして不利な条件を受け入れてしまっているかにメスを入れないといけない
電通の「36協定」は75時間 過労死ラインから5時間少ないだけだった
「勤務間インターバル規制」も、仕事の絶対量を減らさないと単なる労働境界になってしまう


川人:
過労死対策には「勤務間インターバル規制」がもっとも大事 緊急対策
夜12時に帰ったら、11時間経ってから出勤すればいいとEUでは統一している

なんといっても睡眠時間が確保できる
ほとんどの過労死は、睡眠不足が原因

政府でも議論が始まっている


渥美:
企業に規制を課すのも大事だが、逃げ道を探す企業も出てくるので
そういうところはどんどん摘発して「過重労働撲滅特別対策班(通称 かとく)」をもっと増員して
かとくの人たちも過重労働にならないようにして
企業の社名公開すると、日本は「恥」の文化だから変わると思う

(その「かとく」とやらのドラマでも作ったらどうかね



当事者はもちろん、周囲の人も受け付けている


この特集、前にもやったような?
そして、ほかの番組でもやっている

しかし現状は変わらないし、まだまだ知らない人たちが働き過ぎを自覚していないばかりか
「なぜ同じように働けないの?」と責める日本

変われるか?
変わりたいと思った人から行動することか
まず正しい知識を知って、周りに伝えることからか




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どうなの?働かせすぎ企業@あさイチ

2016-12-03 14:23:13 | テレビ・動画配信
どうなの?働かせすぎ企業@あさイチ

長時間労働でドン・キホーテ罰金@ZIP!
 

先日も親から電話がきて、どれだけ今の働き方がおかしいか説明しても、どこかズレを感じた

母親がパートで働いていた時も、時給が安く、ムリな量を任せられて、
心身を壊したらクビという状況はあったけれども、
今のほうがはるかに異常性が高いことなどが
どう話しても実感として伝わらない

それは同世代の友だちも同じで、都心と地方の違いもあるのかという気もしたり、
個人の労働に対する意識、価値観の違いもあって、本当に根が深い

これほど過労死、過労による自殺、心身を壊す人が多い国は珍しいという
感覚や問題意識が薄いのではないだろうか


<FAX>

冒頭で募集をかけて9:20~の特集では1100通もきた

 

 

 



「建設業界で働く夫は、毎日遅くまでサービス残業をしているが“これが当たり前だ”と言っている
 倒れる前に働き方の改善をして欲しい」


「私の夫は大手企業のシステムエンジニア(一番ヤバそう)ですが、1日の労働時間は12時間超え
 会社は意図的に残業をカットして帳尻を合わせている
 まだ30代ですが過労死は他人事ではなく心配
 できれば転職してほしいが“なかなかない”と言う
 幼い子どももいるが、家族との時間はほとんどない」


「私の夫は“電通ほど大きな会社だからニュースになって騒いでもらえるが、
 オレが同じことをしても消されるだけだな”と言っていた 完全なブラック企業です」



電通事件の遺族代理人も務めている川人さん


Q:私の長女が働いているところは、店長が“タイムカードを押してから残業しろ”と強制しているが、それはどうなの?

川人:
当然、労働法違反、犯罪にもなります

有働:
クビが怖くてみんな言いづらいのでは?

川人:
労働基準監督署に匿名でもいいので電話して訴えるのが大事
労働基準監督署は、労働問題の警察なので、積極的に刑事問題も含めて調査して改善してもらう

ヤナギー:
訴えたことでクビにされるとか、会社が潰れてしまうと考えると、割り切れない部分もある
日本のこれまでの社会風土だと、サービス残業は評価が高まって昇進するようなネガティヴな理屈があった

川人:
ブラック企業を変えていくという意味では、今はチャンスだと思う
日本はとても大事な段階にある
今は新しい方向を出している企業もあるので、そういうところを励ますべき


Q:
私の夫も長時間労働&残業代カットされ、この何年かでうつ病で辞めた社員も何人かいる
どこに相談すればいい? 家族は労基に相談できないと聞いたが

川人:
家族が匿名でも動く これまでもそういう例はたくさんある
今回の場合のように、内側から調査して、さまざまな資料をチェックする

この2年間ほどでずいぶんよくなった、労基の動きは
(そっちかい 労働条件は悪化の一途じゃないの?

これからの課題はもっと人員を増やすこと(どこも人手不足なのに?
ドイツなどは日本よりもっと多い

内藤:
日本はコミュニティで動いているから、なかなかそういうことをしにくい心情もある



川人:
企業内で解決するのは難しいので、外部の力が必要

ヤナギー:
どれぐらいの人数がいれば充分な対応ができる?

川人:
今は全国で2000~3000人だが、倍は必要
ドイツからも「そうすべきだ」と言われている

イノ:
急に増やせるもの?

川人:
それは予算を組んでもらいたい

イノ:
専門的な職業だから、育成に時間がかかるのでは?

川人:
一朝一夕に解決する問題ではないが、ぜひ予算をつけて増員してほしい

イノ:
普通に家に帰って、家族と過ごして、心身を休めて、また明日頑張ろうってなったほうが、一番、効率もいいよね

ヤナギー:
ヨーロッパには「インターバル規制」があって、労働と労働の間を11時間あけなければいけないと企業が義務づけられている

川人:
よく家族の方からどう励ませばいいかと相談されるが休ませることが第一

(これが伝わらない
 家族や友人は心配して、その人のためについ「頑張ってね」と言ってしまうけれども、
 以前、イノッチもゆってたけど、これまで頑張りすぎて心身を壊したのに、これ以上どう頑張るんだって話
 一番、当事者を追い込むのが、一番身近な人たちだという

川人:
もう1つは


“昔はもっとこうだった 最近の若者はだらしがない”

という意見もあるが、昔と今は違う

今は仕事をしても、なかなか成果が上がらない、プレッシャーもきつい
日曜もケータイが入って呼び出されるなんて、昔はなかったこと
年配の人は、昔以上にキツイんだということを理解する必要がある

(ウチの親にもゆったが、やっぱり理解できないんだな

イノ:
コンピューターとか普及しているのに、なんで仕事はこんなにキツくなってるんだろうって思いますよね

ヤナギー:
ほんとはもっとラクになってもいいような気がするのにね



<FAX>



川人:
企業名を伝えないと労基は動けないので、企業名は匿名にはできないが、ご本人が匿名でも労基は動ける
もし動けないと言われた場合は抗議してください さらに上の厚労省に訴えてください

イノ:
ふと思ったけれども、会社全体がそういう状態ならば、相談もできるけれども、
先輩とか、身近な人に強いられている場合もあるから、匿名性も難しいのでは

有働:
「コンプライアンス窓口」みたいなものが会社にあるならできるかもしれないけれども

ヤナギー:
でもそれが自分に不利に跳ね返るのではという危惧があると思う
安心して訴えられる、全体の環境整備が必要

イノ:
今回の事件だけじゃなく、ずっとみんなが言い続けることで世の中が変わることにつながるのでは

有働:
また番組で検討したいと思っています






過労死、自殺、うつ、サービス残業、ブラック企業やらがなくなるまで、
さまざまな角度から検証して、いろんな番組で言い続けて、本当に変わって欲しい

それでなくても、超高齢化、介護や、年金も、環境問題もすべて
これからの少ない子どもたちの世代に「じゃ、あとよろしくね」背負わせるのは到底ムリな話だ

まずは1人1人が、現状を正しく知って、変える意識をもつこと
世の中はかつてないスピードを加速して変化しているのだから



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topics~M7.4の地震で津波情報の混乱 ほか

2016-12-03 14:22:13 | 日記
朝ドラで、大型百貨店への出品を決意した4人
でも、取材された新聞に載ったのは3人
独身のアケミさんが除かれてしまったことに心を痛める仲間


「知らぬ間に、誰かを傷つけてしまうことがあります
 でも、そのことに気がつくことができれば
 人は優しくなれるのです」




高齢者ドライバー 事故増加の背景


どう減らす? 高齢者の交通事故@週刊ニュース深読み

高齢者ドライバーが、子どもや、若者を轢き殺してしまう事件は一番悲惨だ
その一方で、私の両親のように、地方に住んでいて、病院や、スーパーに行くのに自家用車しか足がないという問題もある

80代男性Aさんのヒヤっとトラブル例:
Aさんが信号待ちをしていると、前のクルマがゆっくり後退してしてきたのでオヤ?と思ったが、
実際は、アクセルを踏まずに進む「クリープ現象」でAさんのクルマがゆっくり前進していた
Aさんは、ブレーキから足を離していたことに気づいていなかった

クルマについた傷


「傷を見て、運転を控えようと思いましたか?」
「思う でも、地方だとほかに足がないなどの問題があるから・・・」


免許返納という決意




後期高齢者、とくに80歳以上になると、若い初心運転者並みに交通事故の危険性が高くなる

 今は自主返納、やめるか、やめないかの二者択一だが、
 アメリカの州では、運転制限を課している例もある

 たとえば、昼間だけとか、自宅から何km以内だけは運転してよいなど
 運転を制限する免許の導入も考えたらよいと思う」


法律では


高齢者が気をつけるべき運転行動のチェックリスト

こういうことがあった日付を書くことで、見て確認できるのが利点

家族介護者のための支援マニュアル

※印刷物の配布は、致しておりません。ダウンロードでのみ入手可能


「菌」「賠償金あるだろ」原発避難先でいじめ 生徒手記
 

差別する心はどこにでもある
メディアからあふれる情報を誤って受け取っていないか、
同じ言葉をいじめた生徒の親が言っていなかっただろうか


M7.4の地震で津波情報の混乱

M7.4 「またか」避難3000人 第2原発で冷却一時停止 /福島

使用済み核燃料が冷却できない事態が発生した


 


津波情報の混乱
 

これまでのデータをもとに分析し、各地の沿岸で予想される津波の最大の高さを想定して、警告を発令している
 

専門家:
断層が滑る方向に仙台湾があったということで
地面の動きがそのまま海水の動きになって押し寄せた
湾内で波が当たり、違うところからの波と干渉して重なり大きくなったと考えられる

今回、最初「注意報」だったのが、途中から「警報」に一段上げられたことで住民は戸惑った

例:
3.11を教訓に「注意報」の段階で高台に避難した夫婦 ほかに避難している人はほとんどいなかった
いったん家に戻って様子を見ていたら、「警報」に上がった速報を見て、
近所の男性に知らせに行ったが、男性は迷った末、避難は見送り様子をみた

たしかに、実際こないだ、スマホに「大雨避難警報」が出た時、今外に出たほうが危ないのでは?と思って判断が分からなかった

結局、いつでも出られる準備だけして寝たら、何もなかったし
近所の奥さんは「この辺は高いから大丈夫よ」なんて自信満々だったし



「津波情報も、常に最新情報を確認するなど、予測に幅があることを踏まえて行動することが重要」


犯罪被害者週間

“毎年、「犯罪被害者等基本法」の成立日である12月1日以前の1週間(11月25日から12月1日まで)が「犯罪被害者週間」と定められました。”

「犯罪被害者支援センター」では、無料で相談にのり、場合によっては裁判に付き添ったりもする

 

取材した犯罪被害者男性Aさん:
お店を経営していた両親が、強盗に襲われて殺されてしまい、第一発見者は息子のAさんだった

無惨な姿になった両親を見た時の消えない大きな傷、その後の喪失感、不安、恐怖など
誰にも自分の気持ちを打ち明けられずに悩む日々が何年も続いた

「犯罪被害者支援センター」を知り、スタッフから「気持ちをノートに書いてみては」
アドバイスを受けて、書くうちに、文字にすることで心の整理ができ、
やっと事件と向き合えるようになった

「1人だけでは絶対に解決できなかった
 センターは暗闇の中にいた自分に1つの光をもたらしてくれた」

2015年の相談件数は761件で、10年前の3倍

現在の課題は、予算が充分でないこと
人件費、運用費などがかさみ、自治体からの補助4000万円と寄付だけでは、24時間体制で、適切な対応は困難

運営財源の確保の問題は広島だけではなく、全国的な課題
まだまだ「犯罪被害者支援センター」や「犯罪被害者週間」の認知度が低いことも要因の1つ




追。


またまた図書カードの柴さん写真が更新された
本屋さんと、お客さんに扮した柴さんかわいすぎる


追2。


こないだスーパーで見つけた輸入ものチョコレート
ものすごい厚みで、歯が割れそうな危険を感じるほど

カカオ56%だから苦味は感じられないマイルドな甘さ
70%から健康にいいとテレビでゆってたから、70%もあればいいのに



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