メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

歯医者→雑貨屋「ミッテ」(2016.12.1)

2016-12-02 11:13:23 | 日記
3ヶ月に1度の歯医者のメンテナンスに行って来た

昨日の時点では雨マークだったけれども、夜にさんざん降ったからか、朝は晴れていた

予約の13時を15分過ぎても呼ばれずに、遅いなと思っていたら
前の患者さんの治療が長引いているとのこと

私も以前、発作が出て、相当、時間をとらせてしまってお互い様なので納得

女医さんは

なぜか混む時期と、空く時期があるんですよね 12月は混むんです
 年前に入れ歯を治さなきゃっていうおじいちゃんとかw
 でも、暮れが迫ってくると、もう来年でいっか、みたいに空くんです フシギですよね

なんだか電気屋みたいw
電化製品って買う時期が同じだと、壊れる時期も一緒でバタバタと壊れてしまうのと同じか?

いつもの、歯石取り→研磨→フロス→消毒などをひと通りやっておしまい

「以前よりずっと落ち着いて出来るようになりましたねv」と言われたけど、治療じゃないから

「虫歯とかになって、かぶせものを作り直すとかになったら絶対ムリだからメンテでちゃんと予防します

今回は、左下奥がしみて、一生懸命磨いた話をしたら、

「それは“知覚過敏”なので、磨きすぎると、逆に歯茎が下がって、象牙質部分が出て
 余計に神経に近いので悪化させます ソフトに磨いて、“シュミテクト”みたいなのを使ってください」

と高そうな「シュミテクト」を「たまたま試供品でもらったのであげますよ」ってラッキー







女医さんが今回見て注意してほしいと思ったポイントは右下奥

「詰め物のある歯と歯の間は、どうしても隙間ができて、食べかすがたまりやすいので、丁寧に磨いてください」

「歯間ブラシ」の話をされて、そいえば、最近、全然使ってないことに気づいた マズイ・・・


それから「歯周病」「歯肉炎」などにも注意

「年齢を重ねるにつれて歯茎が下がり、骨ごと溶けると、グラグラして抜けてしまい、入れ歯になるケースが多い
 メンテを続けていれば、そうなる前に気づいて、注意して磨いたりして予防できる」


今回はステインもそれほどひどくないそうv

「毎日、真っ黒くなるほど濃いお茶を飲んでるんですけど
 湯のみ茶碗にも茶渋がつくから、歯にもつくんだろうなって思います」

「たしかにつきます 歯は凸凹しているから余計つきやすい
 でも、唾液で常に洗い流されている状態なので、湯のみ茶碗ほどにはなりません」

歯石も少なくて、ハミガキに気をつける意識を変えると違うものなんだなと実感したけど、
歯石取りの後に口をゆすぐと、真っ赤に血が出るから、いつも戦く/汗×5000
歯石などで腫れた歯茎は、しっかりブラシで磨くこと 難しいな・・・





その後、以前から気になっていた雑貨屋さんに寄るため本郷三丁目へ移動

の前に、ランチv

最初は、以前行ったことのある名曲・珈琲『麦』に行こうかと歩いていたら、
この辺は、昭和喫茶が多いため、また新たに発見してしまって、吸い寄せられるように入った

(う・・・今『麦』のページ見たら、プリンアラモードがあったか!
 でも、横長ガラス器じゃないから、いいんだ と言い聞かせる


喫茶&パブ 沙羅沙


野菜炒めライス(お味噌汁付き)を注文 おじさんが終始親切
「ご飯少なめ」と言ったら「こんなもんでいいですか?」って
ご飯はたぶんいける範囲だけど、野菜炒めがスゴイ量!!

 

これは、あとでおじさんに頼んで、残った分を夕飯のおかずに持って帰ろう、
と思っていたら、う、美味い これぞ家庭の味

もやし、にんじん、キャベツのシャキシャキ感と、絶妙な塩加減に感動しているうちに
お味噌汁を少し残しただけで、完食v 私にしては滅多にない量を食べましたよ、おじさん!

注文時に「生卵は要りますか?」と突然聞かれて、あまり普段、卵を生では食べないから断った
フシギなサービスありw



雑貨屋「ミッテ」
 

 

以前、ツイッタかどこかで見かけて、「へえ、本三に雑貨屋さん出来たのかあ」とずっと気になっていて、やっと行ってきたv
まずはものすごい急な階段で4Fまで行かなきゃならないことに驚いて
着いたら、真っ暗・・・一緒にのぼってきた女子2人組も戸惑って、
「15時からだよね」あ、そーなんだ 開店時間も確認せずに来ましたw

1つ下の事務所のおにいさんがご親切に
「まだ来てないみたいですよ ツイッター見たら、15:30~って書いてあります」
と教えてくれた/感謝


さてと・・・
あ、そうそう、もう1つ可愛いお店があったんだ!と思い出して、そちらへ


雑貨屋「スコス」


前回行ったのは2008-09-16とな/驚
その前は、2008-09-03
もとは、サケ友ちゃんが教えてくれて、ひっさびさです

でもって、やっぱり、いろんな紙と文房具いっぱいで楽しい
透明なセロテープを買いましたv


で、15:40頃になったから、ふたたび「ミッテ」へ
(その間に、コンビニのトイレに寄って、スマホを置き忘れたことに気づいて戻ったり/汗×300


ここも楽しかったあ! なんだかんだで17:30くらいまでいたかも









店員のおにいさんが気さくで、商品知識にも詳しくて、商品への愛情も深く、これが女子力というのか!?
1つ1つのストーリーを話してくれて、「旅立つ」「嫁ぐ」(売る)時には写真を撮る念の入れよう

私が行った時は、店内をモーレツに写真撮影されているスーツの男性がいたので
てっきり雑誌かなにかの取材の方かと思って「私、邪魔じゃないですか?」と後で聞いたら

「あの方は、近くで働くサラリーマンの方で、お昼休みに来て頂いて、
 毎回、買う前に写真を撮って、吟味してから買っていかれる常連さんなんですよ
 ブログにもプロ並みな写真をアップしてくれて、口コミはとても大事なので有り難いです」なんと!

常連さんが多い感じ
次に来た若い女性もそうで、プレゼント用に「これも」「あれも」と計1万円超える勢いで買っていた/驚

その後も、50代くらいの女性客も来て、店員男性はみなさんの顔を覚えていて
「いつもありがとうございます」と1人1人に丁寧な接客

ドイツ(主に、東西に分断されていた頃の、東ドイツ)、旧ソ連時代の雑貨を扱っているとのことで
思わず「ピカント」の宣伝もしてしまったv

可愛いカップに紅茶を淹れてくれて、とっても飲み心地が良かったから
「ブラックカラントティー」(ベリー系のフレーバーティー)と一緒にウチに連れてきました~v 末永くよろしくお願いします

 


<その他気になった商品いろいろ>

ドイツのSPレコード


ノエルって読めたから、クリスマス・キャロルだな
ちょっとだけジャケを読める店員さんによれば、子役のコが歌っている曲もあるそうな
途中、セリフみたいのがあって「雪」とかの単語が入ってるそう(フランス語
最初はシャンソンぽかったけど、子どもたちの合唱になって可愛い!

このレコードプレイヤーもとっても気になるんですけど


「もう発売されていないメーカーだけれども、ヤフオクなどにはあるのでは」とのこと


ラジオ

何気なく置かれているけれども存在感あり

「それは、電波が入らないので聞けません そもそも旧ソ連時代の乾電池は製造していないのと、手に入らないので」


封筒
これにはビックリしたなあ 完全にコレクター系
切手コレクターはいるけど、宛先の書いてある封筒がどっさり売られていて、訳を聞いたら
ソ連時代に、官製はがきのように、切手つきのイラスト入り封筒が売られていたそう
それを売る人がいて、日本で売ってるっていう、この時の流れ/驚


絵本、書籍
ぬりえ本には、子どもが落書きしたあとがあって、それも含めてカワイイ
相当ボロボロだけど、「ジャケ買いみたいなもので、文字が読めなくても、楽しめますよ


ひまわりの種


これもご馳走になって、黒い殻付きで炒ってある
歯で殻を割って、中の実を食べる
ロシアでは、おやつや、おつまみとして、みんなちょこちょこと食べるそう


建築家がデザインしたガラスのコップ
「耐熱と書いてあっても、製品によってバラつきがあって、
 中にはチンしたら一発で割れたっていう方もいたので気をつけてください
 ウォッカを飲むので、平均寿命が60歳だってジョークのように言われています」


布類、スープ皿、お香がおじさんのパイプをくわえた口から煙が出る人形(以前もどこかで見た)、
絵画、衣類、ぶ厚い手袋、、、とにかく、何を見ても珍しくて、話も興味深くて飽きないお店でしたv



追。

昔、本三で正社員で働いてた頃、ボルシチの美味しいお店があって
あれから、ずっとネットで調べつづけても見つからないって話をしたら
「ベースニアじゃないですか?」ってゆってたけど「ベスナー」てここかな?
やっぱり閉店かあ、残念

お料理上手な40代くらいの仲良し女性3人組が経営していて、
ボルシチ+パン+サラダ+ロシアンティーのランチセットがとっても美味しくて
週1回くらいのペースで通ったっけ

お店には、ボルシチが家庭でできるレトルトもある お湯で戻すタイプ
具はビート(赤かぶ)のみなので、ジャガイモ、タマネギ、牛肉など入れるとよい
こちらではトマトソースを入れるから茶色いイメージだけど、
本場のは真ピンク(赤かぶの色)なんだとか/驚


またまた私の尽きないなぜなぜ坊やぶりに付き合ってくださり、どうも有難うございました/感謝

今日も佳き1日でした~


<その他拾ったカード>

バスターの映画!
 



 

 

 




追。
そうそう、ミッテさんの隣りの部屋では、ときどき、お茶しながら英会話を学ぶイベントもしているそう
近くの東大から留学生さんたちがボランティアで来て、ネイティヴではないけれども、
だからこそ生まれる異文化交流、同じ学ぶ立場として分かりやすく教えてもらえるメリットがあるとのこと
楽しそうv


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『にぐるまひいて』 バーバラ・クーニー(ほるぷ出版)

2016-12-02 11:12:23 | 
『にぐるまひいて』(ほるぷ出版)
ドナルド・ホール/文 バーバラ・クーニー/絵 もきかずこ/訳

「作家別」カテゴリーに追加しました。



「人びとの生活と 自然のために」


ドナルド・ホール:


自分の作品を朗読して国中を歩く詩人として知られる 本書について

「そもそも、この話は、近所に住んでいたいとこから聞いたものです
 そのいとこは、幼い頃にある老人から聞き、
 その老人は、子どもの頃に、大変なお年寄りから聞いたそうです
 語り継がれた伝統の素晴らしさ!」


バーバラ・クーニー:


1980年、本書でカルデコット賞を受賞
病理学者の夫とマサチューセッツ州ペパラルに住んでいた


あらすじ(ネタバレ注意

<まえがき>
19C初頭のニューイングランド人とその家族の1年間の成果を積んだ旅
この優しい物語は、もう帰らない古き良き時代のアメリカの暮らしぶりを偲ばせます



10月


父さんは、荷車に牛をつなぎ、家族みんなで作り、育てたものをなにもかも積み込んだ
ヒツジの毛、それを母さんが紡いで織ったショール、娘が編んだ手袋
息子がナイフで削った白樺の箒、
みんなで作ったロウソク、ジャガイモ、リンゴ、蜂蜜、
3月に楓の樹液を煮詰めた楓砂糖の木箱、ガチョウの羽




父さんは、牛をひいて10日がかりで丘を越え、谷を抜け、村をいくつもすぎて
ようやくポーツマスの市場に着いた





父さんは、すべて売った 空き箱も、荷車も、最後に牛も




そして市場で、母さんには鉄鍋、娘には刺繍針、息子にはバーロウナイフ、
みんなのためにはっかキャンディを買った




また家族が待ちわびている家にやっと戻った




父さんは、冬中、新しい荷車の板をひいた
母さんは亜麻をリンネルに仕上げ
娘はそれに刺繍し
息子はインディアン風の箒を作り
みんなでロウソクを作った




4月
ヒツジの毛をかりとり、糸を紡ぎ、織物や編み物をした

5月
ジャガイモ、カブ、キャベツを植える
ミツバチは蜜をつくる
ガチョウはガアガア鳴きながら、雲のように軽い羽をまきちらす




バーバラ・クーニーの素晴らしい絵が存分に楽しめる1冊
自然から恵みを頂き、それを加工して手でモノを作り、ほかの必要なモノと交換する循環社会

四季の移り変わりを感じ、4人家族の温かな暮らしが、絵からにじみ出て伝わってくる
新しい荷車を作っている時のお父さんの微笑みがステキ


1つ気になるのは、売られた牛は、ゆくゆくはステーキにされてしまうこと
「元気でな」と言われて突然別れの時がきた牛の眼は、どうして自分は置いていかれてしまうのか、と問うている
家族のためなら、他の命を殺しても構わないというのは、まだまだ低い次元の愛情だ/哀

ガチョウやヒツジは、羽毛や羊毛をかられるだけだけど

トランプさんの言っている“Good Old America”とは、どの時代だろうか?
自分の幼い頃か、両親の幼い頃か、
それとも、アメリカ大陸にイギリス人が入植した本書の頃のことか

『大草原の小さな家』同様に、開拓時のアメリカ人の暮らしは
もっとずっと前からの先住民ネイティヴアメリカンの大虐殺の上に成り立っているという歴史を忘れてはならない

『ナショナルジオグラフィック世界の国 アメリカ』(ほるぷ出版)


ネイティヴアメリカンたちは、さらに自然に根ざした生活をして
自然に感謝し、祈りを捧げていた

『神々の母に捧げる詩-続 アメリカ・インディアンの詩』(福音館書店)
『魔法としての言葉 アメリカ・インディアンの口承詩』(思潮社)
『アークティック・オデッセイ 遙かなる極北の記憶』(新潮社)
『アメリカ・インディアンはうたう』(福音館書店)



産業革命後、一度ひとびとの暮らしは大きく変わった

今では、大量のヒヨコを急速に育て、成鳥になるとホースで吸い上げ
機械で殺して吊るし、各部位に手際よく分け、チキンナゲットや手羽先などになってスーパーに大量に並び
レストラン、家庭の食卓で毎日出る食べ残しは、大量に捨てられている

『ありあまるごちそう』(2005)


アメリカは、ベトナム戦争から、もう一度大きく変わってしまった
ムダがなく、のんびりと働いていた、この頃とどれほど違うか

この絵本の中で語り継がれたストーリーには、人々の祈りも込められているのかもしれない
失ってしまった「古き良き時代」という理想郷への祈り

ここまで謙虚な暮らしまで戻るのは難しくても、
知恵の使い方によって、科学と自然の共存は可能だと
私はまだかすかな祈りを持ち続けているんだ



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「ワンロード~現代アボリジニ・アートの世界」ほか@アートシーン

2016-12-02 11:11:23 | アート&イベント
 

 

イギリス系入植者のキャニングらが切り拓いた
北部の牧草地から南部の食肉市場へと牛を運ぶ重要なルートとなり
オーストラリアの開拓史に刻まれる輝かしい出来事として知られるが
その影に大勢の先住民アボリジニが故郷を追われ、殺されたことは語られてこなかった

 

今回の展覧会では、アボリジニ35人の作品が並ぶ
アボリジニ自らが祖先の道をたどって絵にするプロジェクト



文字を持たないアボリジニにとって、絵は土地の歴史、神話などを伝える重要な手段

青いは井戸、無数の点や線は植物、祖先の精霊、自分たちが通る道を表す
 

道の周辺は、白人にとってはただの「荒野」
アボリジニにとっては「豊かな大地」だった


6人の女性が描いた作品


この真ん中の赤いラインは牛追いルートではない


「両側には野焼きや、狩猟をした場所がモザイクのように描かれている
 この地に牛追いルートは通っていても示されていない
 アボリジニにとっては重要ではないからです」


泉を守る祖先の精霊

この地を去って100年あまり経ても、アボリジニは精霊が今も泉の底にいると信じている

教授:


「オーストラリアの開拓の歴史にとって牛追いルートを造ったはサクセスストーリー
 そこでアボリジニがどんな経験をしてきたかは、ほとんどのオーストラリア人は知らなかった
 彼らがあらわした自然のあり方、強いメッセージをぜひ受け取ってほしい」


(常々、アボリジニも、北海道の先住民アイヌ民族、アラスカの先住民エスキモー、
 アメリカ開拓で大量虐殺されたネイティヴアメリカン、沖縄県民もすべてつながる気がしている




「ポンティアナック」(マレーシア女性の作品)
 

出産、男性の暴力で亡くなった女性の幽霊に扮した女性たちの会話

「生理のことを悪魔だっていう人もいるわ」
「汚いってことでしょ」

「心が弱いからって言うよね」
「心が弱いって意味が分からない」

「ポンティアナック」に扮することで、弱い立場に立たされている女性の本音を社会に投げかけている




タイ 若者たちが火のボールで遊んでいる
この村では1960年代、共産主義と疑われた農民たちが政府軍の弾圧を受けた

光線や炎はかつて農民を殺した武器
隠された歴史、薄れゆく記憶、危ういバランスの上に成り立つタイを象徴している


 

イギリスに生まれ、独立直後のナイジェリアで育ったインカ
2つの異文化の間で揺れ動くアイデンティティがテーマ
ナイジェリアで幸福をもたらすとされる双子の神が蝶の上で遊ぶ

頭部の地球儀は、イギリスの植民地を示し、英国式の教育を受けたことを表す
民族衣装だと思っていたアフリカサラサは、ヨーロッパで大量生産され輸入されたものだった



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