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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ライフ・アクアティック』

2008-01-20 19:19:44 | 映画
『ライフ・アクアティック』~The Life Aquatic with Steve Zissou(2005)アメリカ

監督・脚本・製作:ウェス・アンダーソン
出演:ビル・マーレイ、アンジェリカ・ヒューストン、オーウェン・ウィルソン、
ケイト・ブランシェット、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム ほか

ケイトからケイト・ブランシェットの出演作を借りたw
ジャケットから想像すると、かなりのB級なかほり。そいや、別の映画を劇場に観にいった時、
このポスターも見た気がする。ケイトは、どぅーしてこのDVDを敢えて購入したのか?
理由を尋ねたいのを抑えたんだけど、実際観て納得。

たしかに荒唐無稽で、どこかアニメっぽい作り方なんだけど、観終わると
ココロにあったかい余韻が残る。
それに全編にわたって大好きなD.ボウイの曲が流れてるしね。
船員のひとりがいつもギターを弾き語っていて、ポルトガル語で歌ってるアレンジがステキv

ズィスーって名前からして非現実的な、海洋学者で探検家で記録映画監督が、
クルーの一人を食われた復讐として、謎の巨大サメ・ジャガーシャークを探す探検に
出かけるんだけど、30年前に別れた女性との間の息子と思われる青年が現れたりして、
事業の不振と合わせて、これまで築き上げてきた少年たちのヒーロー的な虚像と
本来の欠陥の多い人間的な自分とのギャップを考えさせられるって話。

ドキドキ・ワクワクするオモチャのような船内の中で俳優が動く様子を、壁を抜けて
通して観れるワンカットのシーンは面白い演出。
出てくる魚とかも実在しない創りモノながら、カラフルで、カワイイ。
クセの強い俳優ばかり集めてるけど、チームとして動いてて映画独特の魅力を壊してない。
映画全体の色合いが明るくて、あったかい光で統一されてるのもイイ。

DVD特典はカットされた未公開映像と、監督らによるコメンタリー。
監督はとっても若い、才能溢れた青年で、どこかクドカンを思わせて、
いつもはめんどーで見ないコメンタリーまでつい途中まで見てしまった。
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』は劇場で観たんだよね。風変わりな感じが同じ。



Queen Bitch/David Bowie