見つかった?
何が?
永遠が
海が
太陽に溶け込む。
ストーリー細部はよく分からないが、どのみちフランス映画は
ストーリーそのものより流れる詩だ。
マリアンヌとフェルナンデスは出会い、男を殺して逃げる。
南仏の青い海、青い空、白い砂浜、愛し合う2人。流れる時間。
しかし缶詰、同じ服、何もする事がなく男は女に本
を買わせ続け、
日記に日々の記録をとるばかり。
女は退屈する。なぜなら、男は人生を捨て、死ばかりにとらわれているから。
女は歌い、踊り、そこから抜け出さなければならなかった。
「私の運命線を見て、短いわ」
「僕は君の腰の曲線が好きだ。僕の愛撫する線が」
ミュージカル映画にでもなったようなこの長く歌うシーンはイイ。
逆に車を炎上
させる黒い煙が空気と空を汚してゆき、
気にもかけない男女のシーンには我慢ならない。
完璧に夢のような生活も生きている人間的生活とはほど遠く、
2人はマリアンヌの兄の元へ金をとりに行く。
そこでまた一人の小男が殺され、男は罪を着せられる。
再会する2人。ギャングの闘争に一役買って金を奪い、
別の男と逃げるところを男は撃つ。
「こうするしかなかったんだ」
「ごめんなさいね」
その前の一生同じ音楽にとりつかれてやっと3人目の女と結婚して10年にもなる
不幸で滑稽な男のシーンがある。顔中にダイナマイトを巻きつけて、火をつけるが
「こんなのバカげている」と慌てて消そうとすると大爆発
。そして上の2人のセリフ。
彼女の予言した通り、死から逃れたと思った瞬間に男は死んだのだ。
章ごとに小説みたく展開する手法。途中画面全体を「人生」「シネマ」などと
テロップでその場面を象徴させたり、主人公の俳優にベトナム戦争でのアメリカ軍兵と
ベトナム女の狂言をやらせるなど、映画全体がとても新鮮で自由。
まるで作品を貫いている純粋に美しい海と空
の青さと同じ。
結局2人は出会ってから死ぬまで互いを理解し合うことはなかった。
男女の接点を仏映はずっと探し続けるが、どこにも答えはない。
「信じるよ、嘘ツキめ」
ここでも自由を得ようとする女は誘惑をうながす魔女か何かのように
翼をもがれるしかなかった。
何が?
永遠が
海が
太陽に溶け込む。
ストーリー細部はよく分からないが、どのみちフランス映画は
ストーリーそのものより流れる詩だ。
マリアンヌとフェルナンデスは出会い、男を殺して逃げる。
南仏の青い海、青い空、白い砂浜、愛し合う2人。流れる時間。
しかし缶詰、同じ服、何もする事がなく男は女に本

日記に日々の記録をとるばかり。
女は退屈する。なぜなら、男は人生を捨て、死ばかりにとらわれているから。
女は歌い、踊り、そこから抜け出さなければならなかった。
「私の運命線を見て、短いわ」
「僕は君の腰の曲線が好きだ。僕の愛撫する線が」
ミュージカル映画にでもなったようなこの長く歌うシーンはイイ。
逆に車を炎上

気にもかけない男女のシーンには我慢ならない。
完璧に夢のような生活も生きている人間的生活とはほど遠く、
2人はマリアンヌの兄の元へ金をとりに行く。
そこでまた一人の小男が殺され、男は罪を着せられる。
再会する2人。ギャングの闘争に一役買って金を奪い、
別の男と逃げるところを男は撃つ。
「こうするしかなかったんだ」
「ごめんなさいね」
その前の一生同じ音楽にとりつかれてやっと3人目の女と結婚して10年にもなる
不幸で滑稽な男のシーンがある。顔中にダイナマイトを巻きつけて、火をつけるが
「こんなのバカげている」と慌てて消そうとすると大爆発

彼女の予言した通り、死から逃れたと思った瞬間に男は死んだのだ。
章ごとに小説みたく展開する手法。途中画面全体を「人生」「シネマ」などと
テロップでその場面を象徴させたり、主人公の俳優にベトナム戦争でのアメリカ軍兵と
ベトナム女の狂言をやらせるなど、映画全体がとても新鮮で自由。
まるで作品を貫いている純粋に美しい海と空

結局2人は出会ってから死ぬまで互いを理解し合うことはなかった。
男女の接点を仏映はずっと探し続けるが、どこにも答えはない。
「信じるよ、嘘ツキめ」
ここでも自由を得ようとする女は誘惑をうながす魔女か何かのように
翼をもがれるしかなかった。