「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

東京特許キョカ局

2009年02月02日 | 製薬会社な日常
どうも自分のブログを見たら勝手にレイアウトが変わっていて
ビックリしている、SIUです(涙)こんにちは!
何もしてないのに突然変わってびっくりですよ。

今日は午前中、特許ノート(正式名称わからん)をずっとつけてまして
たまってた分(笑)
本当は溜めちゃいけないんですけどね、万が一係争になった時に
「実験実施日」じゃなくて「記載日」が早い方が有利になるはずだから
*先発制のアメリカのみ、先願制の日本とかヨーロッパは特許出願時が起点

とはいえ、自分の担当テーマで係争が起こったことがないから
実際のところは十分に理解しているとは言えないのですが…

ただし合成を進めていった結果、他社特許と
母核と側鎖がほぼかぶっていたことは何度もあります。
まあ、同じターゲットを狙っているんだし
そりゃ近づいていきますよね、他の会社の人も同じ経験をしているはず。
あ、この間、特許を調べてたらわりとホットなターゲットでファイザーの化合物が
ありました。
そりゃ当然、他社から完成品を買うだけでなくて自社でも合成して
薬理試験やって特許押さえてますよね。数日前には感情的になって
「自社で作らんかい!」と読める文章を書いてしまって反省。

さてさて合成陣の場合は特許ノートには合成ステップを書いていくらしく
(合成の特許ノート見たこと無いですが)、社内のマニュアルも
それに準じて書いてあるため、どうも生物系の実験を記載するのに
しっくりとしたフォーマットが自分の中で出来てないんですよね。

まあ今やってるのは1st screening
(=いくつも並んでる、お薬評価の第一弾と考えてくだせい)の
結果を貼付けていくぐらいなんですが。あ、あとプロトコルも貼るってるけど。
in vitroの結果で酵素なら阻害実験、受容体ならbinding assayとかのね。

でもどのくらい細かく書くべきなのかは、前述の通り正直わかってない…
化合物番号だけでいいのか、毎回構造までいれた方がいいのか
プロトコルもどのくらいまで詳細に記載した方がいいのか。。。

でもそれとは別に実験ノートがあるからなー。
そこに実験番号でひも付けされていれば問題無いと思うのだけど
いざ係争になったとき「記載が不十分なので却下」とか言われたら
わらえないなぁ、と思う今日この頃なのです。

ちなみにタイトルとして用いた「東京特許許可局」は
有名な早口言葉ですが実際は無いそうです。
まあ、言われてみればそりゃ無いか、と思うのですが
案外、有る無し何ぞは考えたことがありませんで
SIUは意外に驚いたりしました。ので、本日のまめ知識(笑)

*本当は「製薬会社の研究所と生産性」に記事を書いていたのですが
延々書き連ねてしまい、収拾がつかなくなてきたので
週末にでも時間が取れればまとめてからアップしたいと思います。


最新の画像もっと見る