「日々これせっせとお薬作り」 -製薬会社新米研究員SIUの日常-

新薬の研究に営む毎日・・・のはず。製薬会社研究職の日常をつたない文章でつづります。

出世する人はどんな人?(ワタシも知りたい)

2005年11月09日 | 製薬会社な日常
先週末、友人夫妻と遊んでいた時の話。

奥さんが「課長・島耕作」*(漫画)について
最近思ったことを語りだしました。
「結局、島耕作がなにやったかっていうと、
大きな仕事らしい仕事を成し遂げた記憶は無いわけよ」
フムフム。
「ただ、うまく派閥の波を泳いでいくことに長けていたことと
なんだかんだ手を出した女に助けられただけでしょ
たしかにそうですね。
「まわりの人物はそれなりに大変な目にあってるのに
島耕作ってやつは(怒)」
彼女はご立腹です。

ただ、実際の会社組織において有能な人が出世するとも
限らないんだな、と入社してからSIUが感じているのも事実です。
そういう意味では日本的会社像の一面は捉えているかなと…
え、どんな人が出世するか?
えーと、出世すべき人が出世する…(笑)
なんか出世しそうなラインというか、人付き合いってのがあるんですよ
はたから見てると。あぁ、この人は出世しそうだなと。

だいたいどんなに有能でもポストがあかなければ、そこの席は
座れないわけでどうしても相対的な関係から
ポジションが決まってくるわけです。たまたま、自分の入社年度周辺が
同じ部門にほとんどいなければ、着々とポストを上げていける可能性は
高いし、逆に自分の能力が高くても同期でもっと高い能力の人がいれば
一つしかないポストには座れないわけですね。
能力のあるなしも、所詮人が評価するものですからブレが生じますし
評価している人間が人格者とも限らない*わけで、好き嫌いで
人事が動く可能性が無いわけではないのです。

そうゆう意味では、敵を作らないという島耕作の戦略は
非常に賢い戦略の一つではあるわけですね。
まあ、あくまで一つの戦略でしかなく、どっちつかずの「コウモリ野郎」と
蔑まれる可能性が多々ありますが(笑)
女性と必要以上に仲良くなるのは通常は敵を多くしますが(笑)
ただいわゆるお局様的な女性と、いかに折り合いをつけていくか
という事も日常業務では結構大事ですよね。

ということを、オクスリ・ツクル製薬人間関係相関図を
用いて説明したら好評でした。
その相関図は企業秘密なので絶対お見せできませんけどね。
さもないと…、SIUが飛ばされる(笑)

<補足>
課長・島耕作
初芝電気に勤める島耕作がさまざまな苦労を経て(?)
会社生活を生き抜いていくお話。
なぜだか、やたらと知り合う女性と関係を持ってしまい
しかもなぜか恨まれないという、サラリーマンの
願望を描いた物語(これだから男ってやつは…)
ご都合主義では中年版「Boys Be」ともいえよう。
だいたい作者の弘兼さんはアシスタントに来ていた
女性(柴門ふみ)と結婚しているわけですから
島耕作も職場の女性に手を出すことは致し方なしですか…
長期連載の中、徐々に出世してきて
「部長・島耕作」「取締役・島耕作」と出世魚のように
タイトル変更中。現在は中国にてビジネスを展開しています。

柴門ふみ
「東京ラブストーリー」
「あすなろ白書」等を書いた
売れっ子漫画家さん。
多芸な方でエッセイストとしても有名。
SIU的に小説の「いつか大人になる日まで」がお勧めです。
ちなみに名前は「サイモンアンドガーファンクル」の
ポール・サイモンが大好きだったことから来ているそうです。

評価している人間が人格者とも限らない
たいていの人は人格者ですが、たまにわがままな
大人を会社内でも見つけます。
思えば中学生の時に、大学生ってものすごく大人に
見えたのに自分が大学生になってみたら…ですから(涙)
40代、50代になっても今とそうそう変わらないと思いますよ。
ちなみにSIUの父は年齢で言えば取締役になってもおかしくない
年齢ですが、思いっきり子供です。