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忘れないように……

日劇やシャンテ シネなどTOHOシネマズに館名変更

2009-01-27 13:00:30 | 映画館
有楽町・日比谷地区にある東宝の映画館(最寄り駅が銀座駅の館も)の館名がTOHOシネマズに変更される。対象となるのは日劇PLEX、有楽座、日比谷スカラ座、日比谷みゆき座、シャンテ シネの5館(9スクリーン)。

改称は日比谷地区からで以下の日程。シャンテ以外は2002年や2005年に改称したばかりなのに。

・2009年2月3日(火)
日比谷スカラ座 → TOHOシネマズ スカラ座
日比谷みゆき座 → TOHOシネマズ みゆき座
シャンテ シネ  → TOHOシネマズ シャンテ

・2009年2月10日(火)
有楽座     → TOHOシネマズ 有楽座

・2009年2月17日(火)
日劇PLEX    → TOHOシネマズ 日劇

東宝株式会社は2006年10月に映画興行部門を会社分割し、TOHOシネマズ株式会社に承継した(参照:東宝株式会社 IR情報 会社略歴)。このためTOHOシネマズは、シネコン(シネマコンプレックス)以外の従来の映画館も運営することになった。TOHOシネマズとしては、運営する映画館のシステム等を統一したいということだろう。

ちなみに、有楽町スバル座は東宝グループのスバル興業の運営なので、館名変更は行われない。


今回の館名変更と同時に、これらの館には「シネマイレージ」(会員サービス、6本観ると1本無料になるなど)と、「vit」(インターネットからのチケット購入システム)が導入される。

逆に無くなったり、不便になるサービスも出てくる。今のところ分かってるのは、以下の三つだろうか。

1. 劇場窓口での日時座席指定券の事前販売の取扱い開始日が遅くなる
2. vitで売り切れれば窓口販売の無い回も出てくる
3. チケットぴあで購入できた日時座席指定の「ぴあシネマリザーブシート」の販売終了


まず、券の販売開始日が変わる。これまで毎週土曜日に翌土曜~翌々金曜の一週間分が発売開始となっていた。つまり、土曜の券は7日前から、日曜の券は8日前から、……、金曜の券は13日前から販売開始されていた。

それが、TOHOシネマズに改称後は上映日の2日前からに変更になる。かなりのサービス悪化だ。土曜に映画を観て、ついでに翌週の土曜のチケットも取っておくということができなくなってしまう。

問題は、上映スケジュールの発表も遅くなるのではということ。

これまでは、事前販売の開始日となる土曜日(つまり上映日の7~13日前)には上映時刻・上映スクリーンが決まっていた(ウェブサイトにアップされるのは月曜昼のようだが)。しかし、TOHOシネマズ 六本木ヒルズでは、上映スケジュールは直前になるまでウェブサイトにアップされない。

(追記:TOHOシネマズのシネコンの上映時間確定は前の週の水曜日のよう。つまり、上映日の3~9日前。)

一応、ニュースの欄に上映終了日は出る(上映スケジュールの欄に表記がないので気付いてない人も多いと思う)。しかし、上映終了日が先でも、急に昼のみの1日2回上映になったり、夜の回が早くなって仕事帰りに間に合わなくなったり、小さなスクリーンに移ったりする。そうなると、観ようと思っていた映画が観れずに終わることも出てきてしまう。前売り券をすでに買っている場合はなお困る。


あと、ぴあシネマリザーブシートの取り扱いが終了し、vitが始まる。vitとはインターネットからチケットを予約するシステム。ぴあシネマリザーブシートは当日券より200円高い値段だが、vitは当日券と同じ料金になるのは良いことだろう(それでもまだ前売り券より500円とか300円高い)。ただ、チケットぴあの窓口などで買えたのが、パソコンなどからのみの購入になってしまい、買えない人も出てくる。

また、vitでの発売開始が上映日の2日前の午前0時からとなる。劇場窓口での販売開始は上映日の2日前の窓口オープン時刻からで、vitより9時間くらい遅くなるわけだ。vitで売り切れたら、窓口販売分は無しになるのだろうか。それとも窓口分は別に残してあるのだろうか。

舞台挨拶の回は並べば買えてたのが、vitで全席売り切れてしまい、窓口では買えなくなるだろう。これはとても残念。

発売が直前になるからネット・オークションには流れない、流れても高値にはならないという考えだろう。しかし、窓口販売分とチケットぴあでのみ販売の時と比べて、ネットに流れやすそうにも思う。チケットの現物の受け渡しが必要だったのが、劇場ロビーの自動発券機に必要な4ケタの指定番号と、購入者の登録電話番号を知らせるだけでいいのだから。舞台挨拶の回には何らかの対策が必要だろう。

(追記:舞台挨拶のある回に限ってはこうしては。シネマイレージ会員はvit購入時に会員番号を入力し、シネマイレージ・カードがないと発券できないようにする。シネマイレージ会員以外は、発券機は使えず劇場窓口で係員に発券してもらうが、その際に決済に使ったクレジットカードを提示し番号の確認が必要にする。これでどうだろうか。)


あと、シネコンではない映画館にTOHOシネマズの名称をつけて、お客は戸惑わないだろうか。システムを統一するにしても館名はそのままにして、劇場窓口に「TOHOシネマズのシネマイレージ・サービスが使えます」などと書いておけば良かったのでは。シネコンだと思って来場したら違ってたというお客さんも出るだろう(それでどう困るのかは分からないけど)。


最後に、私の個人的希望を挙げておく。

1. 上映時間・上映スクリーンは上映日の10日前までに発表
2. 初回は全席自由席
3. 窓口販売は従来通りか、遅くても上映日の7日前までに販売開始
4. vitの販売開始の時刻は窓口販売と同じか、窓口販売より遅くに
5. シネマイレージは導入(6本鑑賞で1本無料サービスだけでも)
6. 夜の回の開始時刻は午後7時代に

他にも色々書きたいことがあるけれど、長くなるのでこれで。


参照:
進化する映画館と映画文化の発展を目指して…有楽町・日比谷に“TOHOシネマズ”が誕生! - 東宝グループの映画館情報 - tohotheater.jp - 最新ニュース
東宝 会社トピックス - 2009年1月20日付けにPDFへのリンク

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