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Situation Normal

忘れないように……

第81回アカデミー賞ノミネート作品一覧

2009-02-12 15:57:02 | 映画 - その他
第81回(2008年度)アカデミー賞にノミネートされた作品は以下の50本。

各作品が何部門にノミネートしているかは、英語題に貼ったリンクをクリックするか、アカデミー賞公式サイトのノミネート一覧を映画毎にまとめたページをご覧ください。また、部門毎にまとめたノミネート一覧のページもあります。

以下のwalkerplusと書かれたリンクをクリックすれば、現在上映中の劇場や上映時間などが分かります。


公開済み(公開日順)

公開中および今後公開予定(公開日順)

映画祭上映作(公開予定なし)

その他(アルファベット順)

参照:
OSCAR.com - 81st Annual Academy Awards - アカデミー賞公式サイト(英語)
アカデミー賞 2008年(第81回) - allcinema

第81回(2008年度)アカデミー賞候補の原作

2009-02-10 16:53:03 | 映画 - その他
アカデミー賞の主要部門にノミネートされた作品の原作小説についてまとめてみました。

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
原題:The Curious Case of Benjamin Button
監督:デビッド・フィンチャー
日本公開:2009年2月7日(土)

ノミネート:作品・監督・主演男優・助演女優・脚色・撮影・編集・美術・衣裳デザイン・メイクアップ・作曲・録音・視覚効果(計13部門)

原作者:F・スコット・フィッツジェラルド F. Scott Fitzgerald (1896-1940)
原作名:The Curious Case of Benjamin Button (短編小説)
発表年:1921年(Collier's誌)
その他:
短編集 Tales of the Jazz Age (1922) に所収。
ただし、翻訳された『ジャズ・エイジの物語』には所収されてないようです。
テキスト:以下のリンク先から原文全文が読めます。
The Curious Case of Benjamin Button - Wikisource
Tales of the Jazz Age by F. Scott Fitzgerald - Project Gutenberg
Internet Archive: Details: Tales of the jazz age

翻訳:
都甲幸治 訳『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』イースト・プレス、2009年1月22日
永山篤一 訳『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』角川文庫、2009年1月24日


『スラムドッグ$ミリオネア』
原題:Slumdog Millionaire
監督:ダニー・ボイル
日本公開:2009年4月

ノミネート:作品・監督・脚色・撮影・編集・作曲・歌曲(2曲)・録音・音響編集

原作者:ヴィカス・スワラップ Vikas Swarup (विकास स्वरूप) (1963- )
原作名:Q and A
発表年:2005年
テキスト:以下のリンク先で少し読むことができます。
冒頭部分(英語) -「Read an Excerpt」か「Read a Sample Chapter」をクリック
目次(日本語)

翻訳:
子安亜弥 訳『ぼくと1ルピーの神様』ランダムハウス講談社、2006年9月13日


『愛を読むひと』
原題:The Reader
日本公開:2009年6月19日(金)

ノミネート:作品・監督・主演女優・脚色・撮影

原作者:ベルンハルト・シュリンク Bernhard Schlink (1944- )
原作名:Der Vorleser (英語題: The Reader
発表年:1995年(ドイツ)
その他:第54回 毎日出版文化賞 特別賞
テキスト:以下のリンク先で少し読むことができます。
第1章~第3章(英語) - 「Read an Excerpt」か「Read a Sample Chapter」をクリック
第1章~第2章(日本語)
第6章(日本語)

翻訳:
松永美穂 訳『朗読者』新潮クレスト・ブックス、2000年4月26日
松永美穂 訳『朗読者』新潮文庫、2003年6月1日


『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』
原題:Revolutionary Road
監督:サム・メンデス
日本公開:2009年1月24日(土)

ノミネート:助演男優・美術・衣裳デザイン

原作者:リチャード・イエーツ Richard Yates (1926-1992)
原作名:Revolutionary Road
発表年:1961年
その他:1962年の全米図書賞の最終候補作
テキスト:以下のリンク先で少し読むことができます。
第1章(英語) - 「Read an Excerpt」をクリック

翻訳:
村松潔 訳『家族の終わりに』ヴィレッジブックス、2008年4月19日
村松潔 訳『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』ヴィレッジブックス文庫、2008年12月15日
青木千鶴 訳『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』ハヤカワ文庫NV、2008年12月10日



なお、脚色賞にノミネートの『フロスト×ニクソン』 Frost/Nixon と『ダウト あるカトリック学校で』 Doubt は舞台の映画化。

映画『フロスト×ニクソン』は、舞台の脚本を書いたピーター・モーガン自身が脚色を手がけている。ピーター・モーガンは『クィーン』 The Queen (2006) や『ブーリン家の姉妹』 The Other Boleyn Girl (2008) の脚本で知られている。

映画『ダウト あるカトリック学校で』は、舞台の脚本を書いたジョン・パトリック・シャンリー自身が監督・脚色も手がけている。監督するのは『ジョー、満月の島へ行く』 Joe Versus the Volcano (1990) 以来2度目。


あと、短編アニメーション部門にノミネートされた加藤久仁生の『つみきのいえ』は、監督自身による描き下ろしが絵本『つみきのいえ』となって出ています。


外国語映画賞に日本映画『おくりびと』がノミネートされています。この映画に原作のクレジットはありませんが、原作は1994年度地方出版文化功労賞を受賞した青木新門『納棺夫日記』(桂書房)です。

現在は加筆された『定本 納棺夫日記』が刊行されています。加筆前のものには文春文庫版がある。なお、別の人が書いたノベライゼーション(脚本を小説化したもの)が小学館文庫から出ているので、原作と間違えないように。

元旦の新聞一面

2009-01-06 17:00:44 | 映画 - その他
朝日新聞の元旦の第一面は『陰るハリウッド』で、記事は第二面の『「ボリウッド」花盛り』へと続いた。これは大晦日から続く連載 世界変動の第二回。

ラジオ・テレビ欄だけをまとめた紙面には『007 慰めの報酬』『天使と悪魔』『ターミネーター4』他の一面広告が入るなど、ハリウッド映画が一番の広告主と言えるような元旦の紙面に大胆なことをしたなと、まず驚きました。しかし残念ながら、肝心の記事を読むと、少しズレてると感じました。

記事はまず映画『スラムドッグ$ミリオネア』の話から始まります。『トレインスポッティング』などのヒット作で知られるダニー・ボイル監督の最新作です。細かいですが、邦題表記が記事では『スラムドッグ・ミリオネア』と間違ってました(正しくは、中黒ではなくドル記号)。

この映画は小説『ぼくと1ルピーの神様』を原作としており、大金がもらえるクイズ番組が絡んだインドが舞台のお話です。このクイズ番組は、みのもんたの司会で日本でもヒットした「クイズ$ミリオネア」のインド版。元はイギリスの Who Wants to Be a Millionaire? という番組で、世界中で各国版が作られてます。昨年日本でも公開された2006年のフランス映画『ぼくの大切なともだち』でも、この番組のフランス版が出てきます。

記事では、インド人俳優のみが出演するイギリス製作のこの映画が、アメリカで好評となっていることを伝え、ハリウッド大作の低調を描いてます。記事曰く「ハリウッドに染みついてきた「打ち上げ花火」的な映画そのものの行き詰まり」です。

その代表として映画『ダークナイト』が挙げられています。曰く「昨年最大のヒット作「ダークナイト」は、米国で史上2位の興行収入を記録したが、第2の市場の日本では、外国映画で16位に低迷」

この記者は『ダークナイト』を観てないんだろうなぁ。私には、打ち上げ花火的な映画と『ダークナイト』は対極にあり、『ダークナイト』が日本でヒットしなかった原因は全く違うところにあるように思います。

『ダークナイト』は非常にクオリティの高い作品であり、アカデミー賞で作品賞なども狙えるくらいの映画だと思います。まぁ、アメリカで12月公開のアカデミー賞狙いの作品群にはじき出されるんだけど。

そして、日本でヒットしなかった原因は、アメコミは馴染みがない、バットマン映画はこれまでも日本では大ヒットに至っていない、一般にも馴染みのある人気スターが出てないと日本では大ヒットしない、などなど色々あると思います。


そして、第二面の記事『「ボリウッド」花盛り』。

インド映画といえばボリウッド (Bollywood) か、うーん。パンジャーブ語映画はパンジャーブ州の Punjwood で製作されてるし、テルグ語映画はアーンドラ・プラデーシュ州のトリウッド (Tollywood) で製作されてるし……って、そんなマニアックな話はいいのか。

記事には「(インドの)国民の識字率が低く字幕映画が敬遠される事情もあり、ハリウッド映画も寄せ付けない」とある。しかし、世界中で公開されるタイプのハリウッド映画って、日本では字幕スーパーを入れて公開されてるけど、世界的には吹き替えのほうが多いのでは。字幕だから敬遠されているというのは的を外している。

そのあと記事は、ハリウッドの映画会社がインドや日本や中国でも製作を行うようになってきていることを告げている。記事では最近の流れのように書いているが、その動きはここ10年くらいで何度も行われては失敗してなどの繰り返しなのではないだろうか。


長々と書きましたが、記事全体の内容はいいと思ってます。ただ、その代表として『ダークナイト』が日本でヒットしなかったことを持ってきたことに首を傾げてしまい、筆をとりました。

日本での映画の興行成績を見て問題と感じるのは、質の高い作品がヒットしないことだと思います。テレビドラマの映画化作品など、批評家に低い評価の作品などがヒット作の多くを占め、質の高い作品はヒットしないし、それどころか劇場公開もされずに終わっていったりしていってます。

打ち上げ花火的なCG頼りのハリウッド大作の問題よりも、そっちの方が重大です。そして、打ち上げ花火の代表として『ダークナイト』を持ってきてしまう記者も、映画館に足を運ばない今の人々の一人と感じました。


〈連載〉世界変動 - ニュース特集
〈連載―世界変動〉陰るハリウッド
〈連載―世界変動〉「ボリウッド」花盛り

アート系映画、真冬の次には カンヌ話題作でも未公開


追記
映画館で『ダークナイト』の予告編がかかってました。2009年1月24日(土)から松竹チェーンのメイン館6館で再公開されるそうです。アメリカでもIMAX版が1月23日に再公開。ジョーカー役の故ヒース・レジャーはアカデミー賞の助演男優賞の大本命ですからね。

朗報! 映画史に残る「ダークナイト」が2009年1月24日に再公開決定 - goo 映画
『ダークナイト』、2009年にアメリカで再上映決定!ヒース・レジャーのオスカーが狙いか? - シネマトゥデイ
Dark Knight plans re-release for Oscar push | Entertainment | Reuters - ロイター(英語)

ベスト・オブ……

2008-12-22 10:00:30 | 映画 - その他
昨年に引き続き2回目となる「ベスト・オブ・ベストアワード」が、2008年11月25日(火)~2009年1月4日(日)まで投票受付中である。

昨年は、ユナイテッド・シネマとムービープラスの共同企画で、作品・監督・男優・女優・音楽の5部門の賞が設けられた。今年は、昨年の2者にシネマカフェが加わり、賞は作品・監督・男優・女優の4部門となり、音楽部門は廃止となった。

ちなみに昨年の「BEST OF BEST AWARD 2007」が投票受付中のとき、サイト(www.unitedcinemas.jp/best_of_best/index.html)には以下のように書かれていた。
2007年のあなたのベストを投票しよう!

2007年公開全作品の中からあなたのBestを項目別に投票してください。
(中略)
2007年、日本で公開された映画の中から、映画を愛するあなたならではのこだわりで、「ベスト・ムービー」「ベスト・ディレクター」「ベスト・アクター」「ベスト・アクトレス」「ベスト・ミュージック」を選んで投票してください。
(中略)
「ベスト・ムービー」については、投票の多かった2作品を選び、イベント会場にご参加頂いた方の最後の1票で決定します。

さて、ここで問題となるのは投票対象を「2007年公開全作品」と謳っていることだ。実際には、私が投票しようとした作品・監督・出演者は、いずれも対象ではないとされ、ことごとくはじかれてしまった。

投票フォームに書き込んで投票ボタンをクリックすると、「ベスト・オブ・ベストアワード」側であらかじめ用意したリストを検索し、投票内容はこれでいいかと確認してくる仕組みだった。投票者による表記のゆれを避けるための対処だろう。

しかし、このリストがまったく2007年公開全作品などではなかったのだ。色々試してみたところ、ミニシアター上映作品の多くはリストになく、票を受け付けないものでした。

ユナイテッド・シネマで上映した作品に限っていたようです。“全作品”が聞いて呆れます。ユナイテッド・シネマで上映した作品に限るんなら、正直にそう書けばいいのに。

今年はさすがに全作品という言葉は使われてないが、「2008年に公開された作品の中から」と書かれている。これだと全作品が対象だと普通は思ってしまうだろう。私はまだ投票してないので分からないが、果たして今年の対象作品は全作品となってるのかどうか。

ちなみに、ユナイテッド・シネマには投票用紙が用意されているので、ユナイテッド・シネマで上映されなかった2008年公開作品に投票したい方は足を運ばれてはどうでしょうか。ついでに、何月何日からどの映画館で公開されたかを書き添えておくといいでしょう。

ユナイテッド・シネマで公開されなかった作品のみを対象にした「Best of REST Awards」なんてのをやるのもいいかも。


「シネマカフェで見る映画2008」特集 | ベスト・オブ・ベスト・アワード2008 - cinemacafe.net

BEST OF BEST AWARD 2007 - 2007年の受賞結果
BEST OF BEST AWARD 2007 - 2007年の投票受付画面(アーカイブより)
「We Love Movie / Best of Best Award 2007」を実施 - 2007年概要

ハリウッド進出……

2008-12-02 10:58:44 | 映画 - その他
先日、日本の若手俳優の堀北真希と松山ケンイチがハリウッド映画へという記事が出た。でも、それは正しくは「アメリカ人監督の映画に出演」なのでは。

ハリウッド映画というのは、ハリウッドのメジャー映画会社が製作した映画を指す。それ以外はハリウッド映画とは呼ばない。この監督の前の作品『カンバセーションズ』(映画祭題「女たちとの会話」)を映画祭で観たが、それはハリウッド映画ではなくアメリカ映画、アメリカのインディペンデント映画だ。現に、第22回(2006年度)インディペンデント・スピリット・アワードにおいて初脚本賞などにノミネートされた。

ハリウッドとは地名でもあるので、シネカノンのサイトに書かれた「ハリウッドで活躍するハンス・カノーザ監督」は嘘ではないのだろうが、各紙の記者をうまくミスリードしている。きっと、書いた記者たちは「アメリカ映画=ハリウッド映画」と思いこんでるんだろう。人気俳優の記事だから、映画担当ではなく芸能人担当の記者だったのかもしれない。

しかもこの作品は「制作・配給:シネカノン」と出ている。また、葵プロモーションのサイトには「葵プロモーション制作作品」と出ている。もし、製作サイドがこの二社のみなら、完全に日本映画だ。監督がアメリカ人で、規模は問わないがアメリカでの公開も考えているというだけのように思える。その場合「ハリウッド映画」とは程遠いのでは。


シネカノン公式サイト :: NEWS :: - 2008年11月25日
Memoirs of a Teenage Amnesiac (2009) - Internet Movie Database(IMDb)
表紙画像 - 原作小説(理論社刊

Independent film - ウィキペディア英語版
Major film studio - 〃
Independent Spirit Award - 〃
インディペンデント・スピリット賞 - 〃(日本語版)

――ハンス・カノーザ監督の前作について――
映画『カンバセーションズ Conversation(s)』公式サイト ~cinemacafe films~
Amazon.co.jp: Conversations(s)/カンバセーションズ [DVD]: ハンス・カノーザ, ヘレナ・ボナム=カーター: DVD
Conversations with Other Women (2005) - Internet Movie Database(IMDb)
Box Office Mojo - 全米13館で公開(最大時14館)され、週末興行成績で初登場46位。フランスでは41館で公開され、週間興行成績で初登場14位。ちなみに、日本では全国15の劇場で順次公開された。


スペイン・ラテンアメリカ・ブラジル

2008-09-17 09:58:24 | 映画 - その他
「第5回スペイン・ラテンアメリカ映画祭」が東京では本日最終日。スペイン映画と中南米のスペイン語圏の映画を上映する映画祭です。

今年は映画館でチラシを見かけなかったので、気づくのが遅くなってしまいました。チケット代も第1回は1200円だったのに、第3回から当日1700円・前売1500円と高くなってるのが残念です。

ラテンアメリカ(≠中南米)で唯一スペイン語圏でないブラジルの映画も、毎年同時期に開催される「ブラジル映画祭」で観ることができます。2006年は開催時期が重なっていたが、今年は1カ月ずれて開催されます。

この二つの映画祭の変遷を簡単に追ってみました。東京会場のみですが。両映画祭ともこれまでの映画祭の公式サイトを残しているので、詳細はそちらを参照してください。

スペイン・ラテンアメリカ映画祭
  • ヒスパニック・ビート・フィルム・フェスティバル(第1回) 公式サイト
  •  2004年9月16日(木)~9月26日(日)国際交流基金フォーラム(赤坂、閉館しました)
  • ヒスパニック・ビート・フィルム・フェスティバル2005(第2回) 公式サイト
  •  2005年9月21日(水)~9月25日(日)スパイラルホール(青山)
  • 第3回スペイン・ラテンアメリカ映画祭 公式サイト
  •  2006年9月16日(土)~9月22日(金)アミューズCQN シアター2(渋谷)(来日ゲストあり)
  • 第4回スペイン・ラテンアメリカ映画祭 公式サイト
  •  2007年9月14日(金)~9月20日(木)新宿バルト9(来日ゲストあり)
  • 第5回スペイン・ラテンアメリカ映画祭 公式サイト
  •  2008年9月11日(木)~17日(水)新宿バルト9 シアター8(来日ゲストあり)

ブラジル映画祭
  • ブラジル映画祭(第1回) 公式サイト
  •  2005年9月2日(金)~9月11日(日)東京日仏学院
  • ブラジル映画祭(第2回) 公式サイト
  •  2006年9月15日(金)~9月24日(日)東京国際フォーラム ホールD1
  • ブラジル映画祭(第3回) 公式サイト
  •  2007年9月5日(水)~9月9日(日)東京国際フォーラム ホールD1
  • ブラジル映画祭2008(第4回) 公式サイト
  •  2008年10月10日(金)~10月13日(祝)表参道ヒルズ スペース【O:】(オー)

「スペイン・ラテンアメリカ映画祭」はフィルム上映なんですが、「ブラジル映画祭」はDVDか何かでの上映のようでした。デジタル上映するなら2Kは欲しいんだけど。でも、ブラジルへの往復航空券が抽選で一組に当たったりするのは嬉しいです(今年はないのかもしれませんが)。


もうひとつの「ラテン・ビート」~真夜中の映画祭~ - 9月6日(土)~9月19日(金)開催中の関連企画

ファーストラン中に……

2008-07-22 09:56:47 | 映画 - その他
いのちの食べかたUnser täglich Brot (2005) が、2008年7月19日(土)から7月25日(金)まで高田馬場の早稲田松竹で上映中である。『アースEarth (2007) の日本語吹替版との2本立て。料金は2本で1300円(学生1100円)で、最終回の『いのちの食べかた』1本のみなら800円となる。

早稲田松竹としてはいつも通りなのだが、今回特別なのは『いのちの食べかた』がロングラン中ということだ。この作品は2007年11月10日に渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開され、現在も同館で7月25日(金)までモーニングショーのみだが上映中である。また、7月26日(土)からはシネマート六本木にムーブオーバーする。

早稲田松竹では春くらいの上映を予定していたが、ロングラン中で延期されていた。なんとか上映日が決定したものの、その日が来てみたらイメージフォーラムでまだ上映中だったということだろう。よそで一般1800円でロードショー中の作品が名画座にかかるのはとても珍しい。

ちなみに、スクリーンの大きさは以下の通り。
早稲田松竹 - 高320cm×幅620cm
シアター・イメージフォーラム シアター1 - 幅444cm
シアター・イメージフォーラム シアター2 - 幅610cm


いのちの食べかた 東京映画館 -MovieWalker
|いのちの食べかた| - 公式サイト

eiga.comの国内映画ランキング

2008-06-26 12:54:12 | 映画 - その他
1998年8月に開設されたeiga.comには、興行通信社による国内(と全米)の興行ランキング(トップ10速報)が載っている。この集計は「全国9大都市」→「東京都内3地区集計」→「東京都内5地区集計」→「全国9大都市集計」→「全国週末興行成績」と集計対象が変遷してきた。

しかし現在、ランキングを見てみると過去の分もすべて「全国週末興行成績」という表示になっている。2007年6月か7月ぐらいから一時期、eiga.comの各種データの過去の分が何ヶ月もアクセスできない状態が続いた。そして、復活したと思ったら、すべて「全国週末興行成績」に変わっていたのだ。

おそらく、データを誤って消去してしまい、サーバの中などから何とか探し出してきて復旧させたのだろう。以下のリンク先では、改行タグが入っていたであろう所に「\n」と表示されている。で、その復旧時に集計対象部分が抜け落ちたのだろう。

また、以前は「トップ10速報」という名前だったが、2007年6月か7月のサイトデザイン変更時に「興行ランキング」という名前に変わった。その時のデータの移し替えで旧データが消えたのかもしれない。


集計対象の変遷は、以下の通り。日付のあとに貼ったリンクは、 [a] はランキングが書かれた当時のページ(アーカイヴサイトに残っていたもの)、[e] は現在表示される同じ日付のランキングへ行きます。

1.「9大都市集計(東京、横浜、川崎、大阪、京都、神戸、名古屋、福岡、札幌)」
   1998年8月22日 [a] [e] ~1999年5月2日[a] [e]

2.「東京週末興行成績(銀座・新宿・渋谷地区代表館の集計)」
   1999年5月8日 [a] [e] ~2000年12月3日 [a] [e]

3.「東京都内5地区集計(銀座・新宿・渋谷・池袋・上野)」
   2000年12月9日 [a] [e] ~2002年10月20日 [a] [e]

4.「全国9大都市集計(東京・横浜・川崎・大阪・京都・神戸・名古屋・福岡・札幌)」
   2002年10月26日 [a] [e] ~2003年11月30日 [a] [e]

5.「全国週末興行成績(全国集計)」
   2003年12月6日 [a] [e] ~2004年7月18日 [a] [e]

6.「全国週末興行成績(全国動員集計)」
   2004年7月24日 [a] [e] ~現在

なお、最初の〈全国9大都市〉のみ興行収入ランキング、それ以降は観客動員数ランキングと思われます。

最初の〈全国9大都市〉には興行収入欄があり、次の〈東京都内3地区集計〉には観客動員数の欄があり、〈東京都内5地区集計〉になった際に今後は合計動員数の発表をしないと通達があり、再び〈全国9都市〉になった際の解説文に「上映劇場における総動員数」の文字があり、〈全国週末興行成績〉になると「全国集計」の文字になっていたのが途中から「全国動員集計」の文字となっています。そこから、おそらく最初の〈全国9大都市〉のみ興行収入ランキングではと。


最後に、↑のリンクと重なりますが、ランキングの集計方法が変更になったことについて書いた文章を引用しておきます。

「今週から集計方法が変わったため、「ライフ・イズ・ビューティフル」が3位に。」
「<お知らせ>今回より、国内ランキングに関しては、銀座・新宿・渋谷地区代表館の集計となりました。しばらくこのスタイルでお届けします。」
eiga.com [トップ10速報] - 1999年5月11日発表 - 2004年8月18日のアーカイヴ

「国内ランキングの集計方法について、興行通信社より変更の通知がありました。eiga.com 編集部では、以下に全文を掲載し、読者の皆様のご理解をお願い申し上げることといたします。/今週末より、ランキングの集計地区が銀座、新宿、渋谷、池袋、上野の5地区に拡大いたしました。また、これに伴って、日刊興行通信上で成績を発表できない映画館も含まれていることから、今後は合計動員数の発表は控えさせていただきますので、ご了承ください。/――興行通信社」
eiga.com [トップ10速報] - 2000年12月12日更新 - 2001年1月24日のアーカイヴ

「※今週より、集計対象となる劇場が都内5地区から全国9大都市に拡大されました。」
「ランキング情報の提供元である興行通信社の通達により、今回からランキングの集計対象が、東京都内5地区から全国9都市(東京・横浜・川崎・大阪・京都・神戸・名古屋・福岡・札幌)に変更になった。「東京中心部における稼働率の高さ」という相対的な評価から、「全国9都市の上映劇場における総動員数」という、これまでよりは多少絶対的な評価に変わることになる。」
eiga.com [トップ10速報] - 2002年10月29日更新 - 2002年12月11日のアーカイヴ

「【お知らせ】今週より、情報提供元の興行通信社のランキング集計方法が変更された関係で、これまでの「全国9大都市」から「日本全国」の集計に基づくランキングをお届けいたします。なお、同社の方針により、公開劇場数・動員数・興収については一切発表されません。」
「今週から、国内の集計方法が全国ベースのものに変更となった。」
eiga.com [トップ10速報] - 2003年12月9日更新 - 2004年8月16日のアーカイブ


参照:
eiga.com
eiga.com [トップ10速報] - 2007年5月8日更新 - 2007年5月12日のアーカイヴ(リニューアル前 最後の「トップ10速報」?)

先行公開か 先行上映か

2008-06-10 13:02:09 | 映画 - その他
6月14日(土)、15日(日)に『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』 Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull の先行が行われる。

チラシ『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』

5月始めくらいから駅などに出ている「インディ4」の看板には「14日(土)・15日(日)先行公開決定」と書かれている。これは「先行上映」の間違いではないかと思っていたら、先週木曜の6月5日の夕刊の新聞広告では先行上映となっていた。

映画で公開というと、その日以降も映画館でやっているイメージである。上映だと、その日その時だけという印象で、映画館とは限らない感じだ。ただ、先行公開という言葉を使いたかった意図も分からなくはない。

「先行オールナイト」や「先行上映」の話をすると行ったことない人は、試写会みたいに抽選に当たらないと行けないとか、映画祭みたいに特別な券を買っとかないとだめだと思ってしまうようなのだ。誰でも行けるし、いつもの映画館と同じだと言うと驚かれる。

先行上映ではなく先行公開と言うと、そんな誤解も生まれにくい。インディ4は「14日(土)・15日(日)先行公開決定」と日付が二つ出てるから、その二日間だけなんだと思ってもらえるだろうし。


それで、この二日間は各都市の東宝の一番大きい館と、各シネコンの一番大きいスクリーンが朝から晩までインディに占領されてしまう。日付の変わる零時ちょうどに始まるカウントダウン上映までシネコンではある。

そんなことなら「6月14日(土)公開、ただし6月16日(月)~6月20日(金)は休映」としたほうがいいんじゃないか。それにしても、夏休み映画の大本命を、夏休みもまだまだ先の梅雨まっただ中のこの6月中旬に公開してどうするんだろう。

ちなみに、「インディ4」が公開される日劇1系列の次の作品は、日本の配給会社が題字をインディそっくりにしたミイラ映画シリーズ最新作『ハムナプトラ3』 The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor だそうな……


インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 - 公式サイト
:: INDIANA JONES - OFFICIAL SITE :: - 公式サイト(英語)

IMDbの題名表記

2008-06-03 09:54:53 | 映画 - その他
The Internet Movie Database (IMDb) では、映画の題名をのアルファベット(ローマ字・ラテン文字)で表記している。このため、アルファベット以外の文字を使用する国の映画は、原題の発音をアルファベットで表している。

フランス映画のアクセント符号などは表記しているので、ラテン文字言語圏の映画は原題通りに表記されてると思っていた。しかし、少し違うことに気づいたので、気になってざっと調べてみた。


日本映画なら、ヘボン式ローマ字表記。
Shichinin no samurai (1954) 『七人の侍』
Soredemo boku wa yattenai (2006) 『それでもボクはやってない』

英単語でもカタカナ表記ならローマ字表記に。もとからアルファベット表記ならアルファベットのまま。
Batterî (2007) 『バッテリー』
Always zoku san-chôme no yûhi (2007) 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
Anfea: The Movie (2007) 『アンフェア the movie』(ただし、もとのテレビドラマの表記は "Unfair" (2006)

中国語圏の映画はピンイン表記(ウィキペディア)。
Hong gao liang (1987) 『紅いコーリャン』 (紅高梁/Red Sorghum) (中国)
Chung Hing sam lam (1994) 『恋する惑星』 (重慶森林/Chungking Express) (香港)
Yin shi nan nu (1994) 『恋人たちの食卓』 (飲食男女/Eat Drink Man Woman) (台湾)

ロシア映画なら、キリル文字をラテン文字に置き換える(в→v、н→n、р→r など)。
Vozvrashcheniye (2003) 『父、帰る』 (Возвращение)
Nochnoy dozor (2004) 『ナイト・ウォッチ』 (Ночной дозор)

ロシア映画なのに英語題を採用しているものも。ただし、この作品はIMDbではルクセンブルク映画としており、そのため英語題となってるのだろう。
Lilacs (2007) 『ラフマニノフ ある愛の調べ』 (Ветка сирени)

フランス映画なら、アクサン付きのアルファベット(éàèùâêîôûëïüç)は、アクセント符号つきのまま表記される。しかし、英語にない文字(œ)は、英語のアルファベットに置き換えられる(œ→oe)。
Heure zéro, L' (2007) 『ゼロ時間の謎』
Faute à Fidel!, La (2006) 『ぜんぶ、フィデルのせい』
Môme, La (2007) 『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
Joyeux Noël (2005) 『戦場のアリア』
Ça commence aujourd'hui (1999) 『今日から始まる』
Coeurs (2006) 正しいフランス語題は "Cœurs" (参照:ユニフランスの作品紹介

フランス語のœがoeになるなら、ドイツ語のß(エスツェット)もssに置き換わるかと思いきや、必ずしもそうではないらしい。
Berlin: Die Symphonie der Großstadt (1927) 『伯林-大都会交響楽』
Weisse Massai, Die (2005) 『マサイの恋人』 (Die weiße Massai)


簡単に調べただけですが、西欧の映画でも原題通り表記されてるとは限らないことが分かりました。原題を調べるときにIMDbを使うことが多いですが、ちょっと注意が必要のようです。