しるばにあの日誌

プリキュアシリーズレビューやいろいろな事について語るブログです。

ふしぎ遊戯外伝6 ー青藍伝ー

2010-04-01 17:51:00 | ふしぎ遊戯
 青龍七星士心宿メイン。七星士の中で最強と呼ばれ、非情に人を弄ぶ心宿。濱族の伝説である真珠が心宿の悲壮な過去を物語る。それには心宿の出生と大きく関わってた。
 また、房宿と羅軍が恋敵意識したわけが明かされる。

<インフォメーション>
 ふしぎ遊戯~玄武開伝~の連載再開日が決まりました。
「凜花」第10号(2010年6月中旬)にて連載再開。

本編へ・・・


<プロフィール>
本名:アユル
出身地:倶東国西の少数民族・濱(ひん)族
身長:193cm
生年月日:11月17日
年齢:25歳(初登場時)
血液型:不明
趣味:鬼宿をいたぶること
字が現れる部分:額
能力:気功術、念動力
距星:おとめ座ε星
備考:倶東国に滅ぼされた濱族の生き残り。後に肖豈帝(しょうきてい)の妾兼倶東国将軍。





ふしぎ遊戯外伝〈6〉青藍伝 (パレット文庫)
小学館
西崎 めぐみ

ユーザレビュー:
「僕は母様がいてくれ ...
破滅へ向かう切なさを ...
破滅を向かっていく切 ...
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<主のお告げ>
 初秋の新月濱族達が年に一度、青の湖で濱族の守護神天罡(てんこう)を呼び出す。そこから離れたとこにアユルと濱族の長娘だった母マトゥタがいた。アユルは天罡を初めて目にしたとき、天罡;の瞳に強烈な憎悪が潜んでいると感じ、天こうを恐れていた。数日後、アユルの幼なじみターリアがアユルの家に来た。アユルを青の湖まで連れて行き、花束を手渡して、アユルの11歳の誕生日を祝った。ターリアは青藍の真珠のことをアユルに教える。それは愛する人がいる女性が貝の中からこの湖のように美しく光る2つの真珠を見つけたら、愛する人と永遠の愛が約束され、お互い肌身離さずに持っているというステキな言い伝え。それを聞いたアユルは母親に見知らぬ実父の事を聞き出だす気になる。アユル父親は異邦人だったため、マトゥタの身内をはじめ他の濱族に冷たくされるが、ターリアだけこの親子(=マトゥタ&アユル)を普通に接してた。
 2人が青の湖で話している間、マトゥタはターリア母親から、〝この場に汚れた異分子がいる。〟という天罡のお告げを聞かされて愕然とする。ターリアと一緒に帰ってきた息子の顔に倶東国住民に嫌がらせされた傷跡が見つけ悲しい表情する。でも、自分がいてくれるだけで幸せだという息子の一言に慰めらる。
 翌日、外で倶東国軍が濱族を虐殺。そんな中、ターリアがアユルの家に向かって走ってきた。マトゥタはある物を息子の首に掛けて、ターリアを助けに行った。1人残されたアユルは母親が数人の兵士に襲われたのを目にし、母親の名を叫んだ。そんな時、アユルの身に異変が起きた。アユルの奥底に眠っていた青龍士七星士の能力が覚醒し、母親と兵士達を爆死させた。 
 

<ターリアの遺言>
 倶東国に捕虜されたアユルは倶東国皇帝肖豈帝(しょうきてい)に自分の肢体を貪られる日々を送る。母親を殺めて孤独になったある日、従者に肖豈帝からの命令だと裏庭まで案内される。そこにはターリアがいた。ターリアはマトゥタに遠くへ投げ飛ばされて生き延びてた。アユルはターリアを生かせた母親に感謝する。ターリアと再会出来たものの、ターリアの前で青龍七星士の能力を見せてみろという肖豈帝の非情な命令が下される。それを聞いたターリアは、アユルが青龍七星士の1人だったと実感。兵士がターリアに剣を振り落とそうとしたとき、母親が数人の兵士に襲われた時と同じ感覚にアユルは必死に堪える。アユルの首に掛けてある物が光っているのを見たターリアは倶東国への復讐と愛してくれる人がどこかに生きていることをアイコンタクトでアユルに伝えた。アユルは自分の能力が抑えられず、母親に続いてかけがえのない存在のターリアまで見殺しにしてしまった。
 魂が抜けたような表情だったのが、冷ややかな表情に変貌し、青龍七星士の1人心宿として生きる道を選んだ。


<カリスマ軍人>
 悪夢だった出来事から4年後、アユルは軍を志願。倶東国将軍魏虎雄(ぎこゆう)の厳しい訓練の下、1年後にはずば抜けた武力と青龍七星士の能力を自在にコントロールできるほど有能な兵士に成長した。数々の戦で活躍し、的確な戦術と秀眉端正な顔立ちに兵士達からは憧れの的だと評判。さらに次期将軍候補まであげられた。虎雄はアユルの優秀さを認めている反面、いつときでも無表情だったのが気がかりだった。
 初秋の夜の新月。虎雄はアユルが青龍廟で天罡を召喚しているとこを目撃。アユルの額に青く光ってたのは、今まで抑えてた滅ぼされた倶東国への憎悪だった。

 
<こころの純潔>
 倶東国西に位置する衛星国寧族眩村(ねいぞくげんそん)。そこには白花婉(はくかえん)という12歳の少女がいた。実家が作った借金を10歳で遊郭に売り飛ばされ雑用係としてこき使われてた。女将さんに無理矢理遊女デビューされて、自分を見失いかけたあるとき、初客に暴力をふるわれているとこを17歳で副将軍になったアユルに助けられる。何も言わずに去っていったアユルを見送った後、アユルに対する一途の想いが芽生え、生きる糧となった。
 6年後、遊郭一の売れっ子となった花婉は、陶永中(とうえいちゅう)という青年客と相手してた。永中はアユルと同じく副将軍でもう1人の次期将軍候補。勧められた酒で酔っぱらいながら、アユルの対する愚痴をこぼす。人一倍の努力と負けん気で来られたのに、濱族であるアユルが国ために尽くしているのが気に入らないと。アユルへの長年の想いが一気にあふれた花婉は地獄から抜けられるチャンスだと永中にアプローチする。


<京極座の怪人>
 倶東国は肖豈帝の浪費癖で住民の貧富差が激しく、各地で武装集団による襲来が絶えなかった。深刻な状況をおかまいなしに宮廷では華やかな舞踏芝居が催された。その中でも、宮女の間で人気な羅軍という京極座の看板スターがいた。羅軍は両親に捨てられた天涯孤独で京極座に拾われて生まれ育った旅芸人であり青龍七星士の1人氏宿(とも)だった。同士であるアユルにあいさつを交わすが、全く相手にされてない。蜃という蛤から、アユルが生まれる前、青の湖でマトゥタが2つの青藍の真珠を持って、アユルの父親を見つめているとこを見て狂喜になる。
闇に生きるとこに共感を覚え、アユルの復讐に手を貸す。
 

<妖しの蜃気楼>
 永中のおかげで遊郭から解放された花婉は宮女に転職。宮廷での舞踏見物席にアユルがいたと滑が大きく高鳴った。肖豈帝の部屋から出てきたアユルと再会し、6年前のことを話したら、〝礼は一度でいい〟と一見冷たそうな一言で返された。
 数日後、アユルにもう一度話そうと部屋の扉を開けると羅軍による幻覚でアユルの過去が映し出された。アユルの過去が悲惨なものfだったと知る。アユルと羅軍が話しているとこを遠くから見てたその時、背後から永中が鬼のような形相で花婉を睨んだ。永中は一目会ったときから花婉に溺愛してたが、ライバルであるアユルが気になってることで嫉妬。花婉を自分の部屋まで連れ出す。乱暴に抱きつく永中から逃れようと花婉は必死に抵抗。絶体絶命と諦めかけてたとき、永中が突然おとなしくなり、夢見ごこちのいい表情で深い眠りについた。花婉の左太ももにある青文字を見て、自分が青龍七星士の1人房宿(そい)であると知った。


<青龍の契り>
 虎雄率いる政府軍がアユル、永中と三つ巴に分裂。アユルを長年見て、濱族を滅ぼした倶東国に復讐して、国全土支配しようと企んでる危険な存在だと悟った。永中と共同でアユルを討伐しようと考える。そのことを永中から聞かされた花婉は、早速アユルに知らせるが、本人は無関心な様子。アユルの左腕の傷を房中術という遊郭で培った力で治療する。しかし、花婉の想いがアユルに届かず、青龍士七星士としてしか見てくれなかった。
 アユルの寝顔にある目尻から一筋の涙が伝っているのを見て、アユルの心を取り戻せる日がきっと来ると信じる。


<苦悩の告白>
 花婉がアユルと寝ているとこを目撃した羅軍は悔しがる。羅軍もまた花婉に負けないくらいアユルに恋してる男色。花婉とはアユルを巡って対抗心を燃やす。そんな時、虎雄が青龍廟に入って、倶東国の軍人でありながら、マトゥタを愛してしまったと懺悔。それを耳にした羅軍はアユルの出生を知り尽くしたと薄笑いする。
 3日後、裏庭で洗濯物を干してた花婉は羅軍からアユルの悲壮な人生の原点がその父親にあると聞かされ、また虎雄にアユルのことを託されたことに不安募る。
 

<青藍の真珠>
 翌朝、花婉は外が騒がしいと気になって、行ってみると虎雄と永中率いる軍隊が兵舎前広場に集結。アユルに知らせようと部屋に行ったらもぬけのから。止めさせようと永中に説得するが、羅軍に自分が青龍士七星士であり、房中術で仲睦まじく見せかけたと暴露。永中は花婉がアユルのことが忘れられないと業を煮やして、アユルの首を差し出してやるとライバル心を燃やす。永中の部隊が行った後、虎雄の軍隊も。その際、虎雄の鎧隙間から青く光っているものを見て、アユルに憎しみの色を染めさせたくないと肖豈帝からアユルの居場所を聞き出す。
 一方、アユルは青の湖でターリアが自分誕生日だからと花束をプレゼントする幻想に浸ってた。今日で鮎アユルは24歳となった。背後から、虎雄と永中の部隊が到着。永中の合図で兵士達がアユルに突進するはずが、羅軍の幻術に填り、虎雄に向けられた。四面楚歌の事態に虎雄は、怒り狂う永中を討ち、アユルと一騎打ちする。アユルは虎雄と激突する中、〝強くて優しい男になる〟という母親の言葉が胸によぎった。雷鳴が近くに鳴り響くとともにアユルの剣は虎雄の体を貫く。2人が身につけている青藍の真珠がお互い父子だったと知る。


<天への誓い>
 虎雄が軍の端くれだった頃、部隊からはぐれて森にさまよってた。青の湖でマトゥタと出会い、恋に落ちた。濱族長娘と倶東国の軍人の許されぬ愛。マトゥタからもらった青藍の真珠を手にマトゥタとの永遠の愛を誓った。その後、倶東国を平和で人々が平等に暮らせるようにしようとマトゥタと暮らすより軍人として生きることを選んだ。マトゥタが自分のをアユルの首にかけたのは、生き別れた虎雄と再会させる道標。13年前、ターリアが惨殺された現場で遠くからアユルを初見して、愛する人の面影と青藍の真珠を目に自分の息子が青龍七星士だったと動揺。アユルがそのことを知ったら傷つくに違いないと今日まで伏せた。マトゥタの願いとターリアの純粋な想いが儚いものとなり、アユルの悲壮な人生と倶東国への復讐を生み出す結果に。
 虎雄はこぼれ落ちたマトゥタの真珠を握ったまま遺体となり、雨で増水した湖に飲み込まれた。たった今到着した花婉は、もう一つの能力である破空迅雷砲を編み出すが、両親を殺めたアユルの無情な顔を見て、心が闇に染まっていると悟った。 花婉と羅軍はアユルの命令でこの場から立ち去り、1年後には再び会うこととなる。アユルは将軍に昇格し、13年費やした復讐劇が今始まった。
 アユルが去った後、湖から天罡がアユルの長年積もっていた憎悪で具現化。四神に封印された怨念をアユルに背負わせ、行く末を楽しむことに。








 心宿の父親が皮肉にも倶東国の軍人。マトゥタと離ればなれになても真珠を肌身離さず、マトゥタのことを1日も忘れなかった。マトゥタへとの愛の絆はとても強いぶん、混血児である息子に復讐心を芽生えさせてしまったと自責の念。母親や幼なじみのターリアを失ってからの13年間は、心宿にとって心休まることを許さず、濱族を忌み嫌ってた倶東国政府への憎悪を糧に自分自身を鍛えるほど執念深かった。ステキな伝説を持つ青藍の真珠がアユルと虎雄を不幸に呼び寄せる不吉なものだった。心宿が美朱達を弄び、天罡もまた心宿を弄ぶというダブル連鎖を生み出したんですね。心宿が鬼宿との最終決戦で壮絶な過去から解放されたとき、家族そろってのびのびと暮らしていたことでしょ。
 房宿と羅軍が心宿のために尽くすとこが共通しているけど、前者は助けられたことから心宿に優しい心がまだ残っていることを実感し、心を開かせようとするのに対し後者は同じ生き地獄を味わった同士だからと心宿の能力の源である憎悪をパワーアップさせようと対照的だった。心宿をずっと想い続け、素顔を見抜く房宿の健気さに心打った。








 
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