美朱と魏はめでたく結婚。美朱がブーケトスしたとき、１人の女子高生が受け止める。その少女は３魏を３年前から片思いをしてた。
＜ふたりの奇跡＞
天罡との戦いから2年後、美朱と魏は教会で挙式。みんなに見守られながら永遠の愛を誓い合った。
2人は美朱が高校受験の冬に四神天地書の世界に入った時を振り返りながら、夜空の星を見上げた。幸せで一杯な2人の影に榊真夜という16才の少女がいた。真夜は2人が四神天地書で結ばれてたと知り愕然とした。なぜなら、真夜は3年前、パーラーでアルバイトしてた魏に片思いをしていたから・・・
＜朽ち果てた心＞
魏が朱雀七星士鬼宿の生まれ変わりで、美朱と結ばれたなんてと信じられない気持ちに浸る真夜。中学2年の春で恋に目覚めたものの、魏にはすでに美朱という恋人がいた。バスケットで魏への想いを断ち切ろうとするが、真夜の高校が美朱と同じ四つ葉台だった上、魏がバスケット部コーチとしてやって来たことで真夜の恋が再熱。この前の結婚式に出たのはクラスメイト兼部活仲間であるサオリの勧めだった。真夜の叶わぬ恋をサオリは悟った。
真夜は、春休みのバスケット部練習に行く前に図書館によって四神天地書があるか閲覧係に聞くと2年前の蔵書チェックで消失したが、見つけたのが最近だという。関谷部長から魏の引き継ぎコーチを紹介。魏より2つ年上で美朱の兄奎介だった。練習の帰り、バスで奎介と偶然会う。四神天地書のことを聞き出したら、うろたえた様子。また、美朱と魏が古代中国衣装にまとっている夢を見る。これらから、真夜は
朱雀の巫女になれば魏と結ばれると貪欲むき出す。
3ヶ月の月日が流れ、真夜はゴミ置き場でボロボロになった四神天地書を見つける。ぎくしゃくした家族関係、真夜の優れたバスケットセンス未開花、そしてなによりショックだったのが奎介から聞かされた美朱の妊娠。これらが真夜の現実逃避の引き金に。真夜は美朱から魏を奪おうと自分を心配してくれた奎介の反対を押し切って四神天地書を開く。砂塵に包まれ本の中へ。
＜新しい巫女＞
真夜がたどり着いたのは天罡との戦いから10年後の紅南国首都栄陽。美朱の朱雀召喚で平和に保っていたのが、殺風景に変貌。4人の男に紅南国皇帝がいる宮廷へ連れ去られ、第5代紅南国皇帝礼清帝（れいぜいてい）と対面。礼清帝は彩賁帝（＝星宿）子息の12歳。即位時に幼名芒辰から改名。また、その母鳳綺も楊太后に改名した。礼清帝の話によれば、2年前から砂塵が吹き荒れ、建物や農作物が朽ち果てるなどこの国を消滅するような現象が起こっているという。紅南国を救うという大役に真夜はただ魏と結ばれたくて来たのにと全く考えてなかった。礼清帝たちの頼みにうろたえ、心の中で魏に助けを求めたとき、朱い光が真夜の腹部に宿した。自分は何だって出来ると思い、みんなの前で自ら朱雀の巫女と名乗った。
＜奪われた宝＞
魏から妹（＝美朱）が突然倒れたと聞いた奎介は妹を搬送してる救急車の後を後を追って病院へ。四神天地書ページは朱雀の物語で次々と書き換えられてた。四神の召喚ですべて完結したはずの四神天地書がなぜ入れるようになったのかと探って見たとこ、タクシーの運転手の話に思いつく。たくさんの人たちが本を粗末にしたため、本の世界にゆがみが生じ、真夜の現実逃避意識と共鳴してたからと推測する。
魏は医師から超音波検査で美朱の腹部に胎児の姿がないという発言に言葉失う。さらに美朱の左薬指にあった結婚指輪も消えてた。美朱と魏の子供があっちの世界にいる真夜に転送されていると奎介は言う。美朱が倒れたのはこのためだった。子供を返さないと美朱の意識がもどらないだろうと実感。魏は美朱と自分たちの子供と奎介の要望で真夜を救うため四神天地書に入ることを決意する。
＜美朱への嫉妬＞
朱雀の巫女と名乗った真夜に自分の部屋と夢明（むみん）という侍女を用意してくれた。自分のために中華料理をもてなしてくれた。真夜は親と一緒に中華街に行ったときを思い出した。家族そろって旅行で真夜に取ってそれは幸せな時間だった。しかし、父親と母親それぞれに好きな人が出来きたことで仲違い。父親と母親を何とか仲良くさせようと真夜なりに明るく振る舞ってたけど、二階から目薬だった。
夢明は真夜の世話をしてるうちに美朱のことを話し始めた。食欲旺盛で何事も一所懸命なとこに朱雀七星士はじめ民から慕われていたと。美朱と見比べたと真夜は、美朱と魏との仲を認めないと強く嫉妬する。美朱に負けたくない一心で魏は、美朱とうまくいかず、自分と結婚して妊娠したと礼清帝と楊太后にウソ言う。
＜朱雀の涙＞
魏は真夜と礼清帝と楊太后が朱雀廟いるのを見計らって四神天地書に入る。たどり着いて早々、礼清帝と楊太后に丁重に挨拶。魏が着てくたと大喜びする真夜は、みんなの前で、新婚ホヤホヤカップルを演じる。真夜の報われない想いを聞いた魏は真夜が美朱からのブーケを受け止めてどれほど苦しめられたのかと痛感。真夜の心を救い出すためだとワザと話を合わせた。朱雀像の右目には一筋の涙が伝ってた。
＜太一君のお告げ＞
城門が崩れたという側近の知らせを聞いた魏は世界の消滅を食い止めるまで紅南国に残る覚悟をする。真夜を残して外に出ると果てしなく広がる砂丘で何もない空間。食い止める方法を模索してたときどこからか美朱の声がした。〝仲間がいる〟という美朱の一言に生き残りである井宿＆翼宿と再会。七星士の能力のキレが甘くなっているものの井宿の瞬間移動で太極山へ。
そこには美しかった景色が一欠片もなく消滅が進んでいる状況。太一君が３人の前に現れ、朱雀召喚を奨める。朱雀を召喚するには、美朱・美朱が残していった神座宝・残った４人の七星士（＝星宿、柳宿、軫宿、張宿）が必要だという。
眠っている妹のそばに付き添った奎介は、四神天地書を修繕すれば元に戻るかもしれないと試みたが、消滅が止まらず、魏たちにすべてを託す。
＜邪悪なる黒い鳥＞
魏たちは朱雀召喚で世界が救われることと残りの七星士たちを探す旅に出ることを礼清帝に報告。
太一君の話によると亡くなった４人は転生して、それぞれの場所に暮らしてるとのこと。その人達から生前の記憶を呼び出す代わり、天の掟で七星士同士以外生前に関わり合った者達と合わすことが許されないという。
真夜と顔を合わせした後、部屋には魏と真夜の２人きり。朱雀の巫女になれは魏と結ばれると思った真夜に魏は誰もが朱雀の巫女になれたとしても、一生涯愛してるのは美朱だけだと答え、自分の子供を美朱に返して、現実世界に帰る猶予を与える。自分の首にぶら下がっている物を真夜に見せる。それは心宿との採取決戦前、美朱が露店で買ってもらった指輪だった。
翌日、魏たちは朱雀廟にあったヒント玉と礼清帝から星宿の神剣を持って、七星士探しの旅に発った。楊太后は魏と目を合わせようとしなかったが、真夜のお腹に宿っている子供こそ、美朱が残していった神座宝だという一言に魏は今でも美朱を愛していると悟った １人部屋にいた真夜は美朱と魏の愛の強さに思い知る。自分がどうあがこうと２人の間に入り込む隙間がないと失意。制服のポケットからハンカチの切れ端を取り出したとき、奎介の声がした。フレッシャーマン兼奎介の悪友哲也と美朱の親友兼青龍の巫女唯もけいすけからの連絡を受けて病院まで駆けつけて来た。
魏と同じ事を促す３人に、美朱と魏を幸せにさせたくないと拒否。
真夜の強い憎悪が似せ朱雀を生み出す。似せ朱雀の口車にまんまと乗せられ、七星士そろうのを阻止ようと刺客を送った。
ふしぎ遊戯ヒロインだった美朱が今回はサポート役。長年魏に片思いの真夜が主役に抜擢。真夜のモデル、実はふしぎ遊戯を見てくれた人。四神天地書に入って、七星士たちと苦楽をともにしたいという願いから真夜というキャラクターを生み出したんじゃないかと（私も一度で良いから四神天地書に入ってみたいなって思ってたんだ）。真夜の心の病は美朱と魏のことだけでなく、家庭問題などで現実逃避している若年世代の悩みが鮮明。天罡に代わって似せ朱雀が真夜の負の心から生み出してしまったんだよね。真夜は似せ朱雀の呪縛から逃れられるかな？
それと今回のキーマンは魏と真夜だけでなくもう１人。それは美朱兄兼留年大学生奎介。真夜を妹以上な存在と言いつつ、かなり真剣だった。奎介の真夜を想い気持ちに注目したいとこ（＾０＾）
ふしぎ遊戯は終わって ...
