シャルウィー②

えりたん（ヘイリー）周りがインパクトの強い役ばかりなので普通のサラリーマン役のえりたん大丈夫？と少し心配していたのですがそれはえりたんに対して失礼でした周りに比べて派手さや面白さは無いのですが、物語の中心となりえる、見た目の華やかさだけでない深い男役の落ち着きや包容力が有ってあの面白公演の中で飛び道具的なものを一切使わずに、まったく埋もれることなく主人公として物語を引っ張って行く姿が、役としても、トップスター様としても素敵でしたむしろヘイリーをあれだけ魅力的に演じれるなら、これからどんな役が来ても問題無しと確信させてくれる男役完成度でした

ヘイリーって役自体は平凡なサラリーマンで特に派手さはないのですが、静かな物腰で、淡々とすべき事はして、決めたことは最後までやり遂げる感じに描かれていて、実はそんなどこにでもいる人の役では無いのですが基本設定を地味な感じにして、でもじつはかなりイイ男って描き方がギャップがあったり、浮き世離れし過ぎていなくて、今までの宝塚の主人公像とは一線を画していて、新鮮さがあったと思います
そんな感じなので、お衣装は基本スーツだし、ダンスの場面でもタキシードぐらいなのですが、意外とツボは多く設定されていて、幕開きのプリンスえりたん家の中で、ニットだけど中はネクタイを締めてる少しラフだけど堅さがイイ感じのヘイリー最後のそのスーツで仕事へ行っていたと驚かせてくれるカッターまで黒ずくめのホストスタイルヘイリーと制限されたお衣装の中で色々楽しませてくれたえりたんありがとう


アユッチさん（ジョセリン）悩める奥さんって感じですが、そんなに重くなく、ダンスにも理解を直ぐに示して、ヘイリーを信じてる良い奥さんでした結構童顔な方のアユッチさんですが、パンツスタイルが多かったり、所帯じみた感じのお衣装を着こなしていて、ヘイリーの年齢に相応しい奥さんでした
計算も直ぐ出来たり人前では取り乱したりせず、心配事も一人で解決しようとしてる姿が、芯のある感じで、でもヘイリーには寄り添い系だったりして、決して多くない出番だし、エラの存在もある中、ちゃんとヒロインとして成立しているところも良かったです
ジューサーを前半で欲しがっていて、後半ではジューサーを使っていた辺りが、小柳先生らしい演出だと思いました