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トーさんの日

2008年06月08日 | 1
 父の日がもうすぐやってくる。良く言われていることだけど、父の日は母の日よりも印象が薄く、何かお付き合いで決められたような気がするのは私だけでしょうか。

 父の日→おとうさんの日→トーさんの日→倒産の日…。

 ああ、縁起でもない連想!

 最近も熊本では大型トーさんがバタバタ。倒産の日のラッシュのような毎日ですな。毎年元旦恒例、地元紙を飾る熊本の経済界を代表する社長の特集紙面。その新聞紙が私の手元にある…。先日トーさんした建設会社の社長がインタビューに答えている。

 「自信満々、順風満帆、業績が順調で儲かって仕方がない、ワッハッハァ!」てな感じ。何故そんな会社がパタンと行くのでしょうか?知人に聞くとその下請け、孫請けの会社が今、パタパタ逝っているそうです。さんざん買い叩かれたあげくに連鎖倒産させられた会社の無名のトーさん達はどうする!…のだろう。(その新聞社は正月早々「ガセネタ」つかまされたわけですか。読者は「適当な記事」を読まされていたわけですか。)

 私の友人の会社も昨年、トーさん、しました。(厳密に言えばまだ息はある、らしい。)A社長、B部長、営業のC君。みんな10年来の友人でもあります。負債総額は1億円を超えたらしい。友人とはいえ最後までA社長の本音は分からなかった。なんでこうなるまで放置して甘いことばかりしていたのか。会社に遊びに行くとお互い愚痴を言い合う仲でした。

 A社長と私の会話。
 A社長「人件費が高いもんなぁ」
 私「最悪、社員をリストラせんとだめでしょ」
 A社長「B部長が頼りないのよ」
 私「B部長では無理かもしれんですな」

 B部長と私の会話。
 B部長「全然、社長が話を聞いてくれんとです」
 私「部長が言わないで誰が言うとですか!」

 C君と私の会話。
 C君「会社の業績が厳しいとです」
 私「C君が頑張らないでどうするの!」

 片やリストラを勧め、片やリストラされないように頑張れとハッパをかける私の性格を何と言おう…。

 荒波の中、船の底に穴が開き、みんな大変!水を汲み出せ!ああ、このままでは船が沈むぞ。全員溺れるより半分だけでも助けたい。誰か、船を降りてくれないか?しかし、海は大荒れ。リストラされた連中が泣く泣く小さなボートに乗り込む。木の葉のようにもまれ船を離れるボート。しかしそれで、船は助かったか?

 結果は「船の性能」に対して「嵐の風向き、期間、強さ」のパズルの組み合わせの答え次第。ボートの連中だけが助かることもありましょう。

 そうそうA社長の会社は銀行屋(支店長代理!)もいいかげんだったもんなぁ。(多分税理士も)初対面の私に「ここらあたりの会社はみんな粉飾決算ばかりですもんなぁ!」なんて平気で言ってたっけ。彼は今、青ざめているのか、赤くなっているのか。

 A社長、B部長の携帯の番号。いろいろ考えて、消そうか、もう少し保存しとこうか迷ってます。C君は新規の会社で頑張って!応援するけんね。(もう違う業界に行ったほうがいいと思うけど)

 で、私のお店はどうか…と言うと。「最後はみんなに迷惑をかけないようにする」これしかないと思うのです、が。

 ああ、全国一斉、とーさんの日。とにかく船を漕ぎ続けましょう、同士達!


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