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電柱牢獄発見。

2019年03月28日 | Weblog

極私的路上観察学会熊本支部もたまには遠征することにした。いろいろ用事もあり、八代駅に降り立ったのだが、ついでに、肥薩オレンジ鉄道にも乗り込む。そして日奈久温泉に行くことにした。日奈久温泉は僕から見れば宝の山だ。県内でも指折りの寂れた温泉街だ。種田山頭火が投宿した宿「織屋」もあるのだが、補助金での悪あがきのかいもなく、結果誰も居なくなった。「昔は栄えたのに」、と勝ち誇ったように言われると、今や「日本全国、昔は栄えたのにぃ」と言っていいのにねと最近、言い返したくもなる。

コンサルのキタオカ氏から、あそこは関わらないほうがいいです。歩いている猫さえやる気がないと忠告を受けたのだが。そういう先生も、毒舌ばかりではないかと、今頃になって思う。そうして大好きな日奈久温泉街を歩くと、毎回、出くわす、金縛りの電柱に出会う。いったいどうしたのだ。「誰か解放してあげてくれ!」と言いたくなる。茶色に錆びた有刺鉄線が、電柱をぐるぐる巻きにして、ついでに石柱も、電線も…。



汗をかいたので、温泉「ばんぺい湯」に入る。(仕事中なのに)、入り口に、「おきんじょ人形」が居る。僕はおきんじょの大ファンなのだ、もう少し価格が手ごろなら買いそろえるのに。




ばんぺい湯は、奥に目立たない元湯があり、とんでもなく熱い。浴室全体がサウナ状態だ。今の僕には入ることは出来ないだろう。帰りの列車の時間もあるので、早めに出て帰路に向かう。

昨日調子に乗り、自転車を漕いで、また金縛りに出会う。疎水沿いの小屋の前に、電柱発見。スパッと途中から切断され、その電柱の中には錆びた格子がある、電柱牢獄。幸い誰も閉じ込められていないが、近づくと危険だ。日奈久の金縛り電柱といい、電柱牢獄といい、どうも、僕の自閉的な性格によるものか、知らず知らずに何かに縛られ、閉じ込められる妄想を見ているのかもしれない。



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