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地震のこと

2016年04月24日 | Weblog
地震のこと。
とりあえず、記録。

4月14日木曜日。
仕事を終えて、夜8時過ぎに事務所を出る。
帰宅9時過ぎ。夕食。

9時半過ぎ、地震発生。
家全体が横揺れ、なかなか収まらない。
これまで体験したことのない恐怖。

すぐに地震速報。携帯が鳴り響く。
そして、津波警報。町からの放送。
至急、海沿いの者は避難せよ。

すでに津波到達1メートル。
自宅の前が海。

見に行くも、凪。誰も居ない。
消防団の避難放送が響き続ける。

余震が続く。

事務所に残っていたデザイナーのI君から携帯電話あり。
社内はメチャクチャです。真っ暗です。もう帰ります。

彼は(激しい便秘)長い間トイレに入っていて
地震に遭遇。トイレのドアにロッカーが突き刺さり
暗闇の中、ようやく脱出。

家族で車に乗り、近くの小学校のグランドに朝まで避難。
猫の寛太ももちろん連れて行く。

朝を迎え、仕事に行く。熊本市内の被害は甚大。
道がいたるところで、痛んで段差が出来ている。

ひっくり返った事務所の整理。
他にも急ぎの仕事が入り、メチャクチャ忙しい。
パソコンが無事だったのは良かった。

帰宅、10時前。
夕食を摂り、疲れて11時過ぎに寝る…。

4月16日土曜日、朝2時前。
2回目の地震…相当揺れるも、家の中は無事。

デザイナーのI君から携帯に電話。
今、事務所です。メチャクチャです。
入り口のドアのガラスも割れて大変です。
真っ暗です、もう帰ります。

彼は前日の仕事で疲れ果て、そのまま
パソコンの前で突っ伏して眠っていたのだ。
そんな時に、また地震に遭遇。
両方から、ロッカーが倒れかけるなか
パソコンを守り、足の踏み場もない中、
必死で脱出。

夜が明けると、ニュースでは
熊本市内、益城、阿蘇が大変なことに。

事務所の片づけ。足元がいつも揺れている。
1時間に1回程度、足元からドーンという衝撃がする。

電信柱が揺れる。頭上にヘリコプターが飛び交う。

街のあちこちで走り回る、
救急車、消防車の音。

コンピニに早朝から長い列、100人は並んでいる。
ほとんどの商店が閉店。

I君、熊本市内から40キロ離れた僕の自宅に疎開。

道路が更に傷んでいる。
渋滞…自宅近くの海岸沿いの道は落石注意。

それから激しい雨の日、
避難勧告、避難指示の放送がラジオで
ひっきりなしに流れてくる。

事務所の後片付け、知人の安否確認、
断水、停電、電話回線の破断…

Sさんの家族、車で5連泊。
娘さんが地震の恐怖で
天井のある場所では眠れないそうだ。

自宅から水を汲み、車に積み込み
近所、被災したスタッフに配る。

コインランドリーも長い順番待ち。
コンビニの水は1人、1本まで。

1週間…

あっという間で、
なんか肝心な記憶が消えているようで、
憶えていることだけブログに残す。

震災後も、天気のいい日は
近所の公園で子供たちが走り回り、
花を摘んでいた。

向かいのおじいさんは、
自宅の瓦はほとんど落ちてしまったけれど、
いつもの日課通り、歩行器で
懸命に近所の道を散歩している。

道路に出ると、
小学生くらいのお姉さんが、
小さな妹の手をしっかり握り締め、
キッとした瞳で瓦礫の山を見つめていた。

I君は近所のおばあさんのゴミ出しを手伝い
町内に10年以上いて、初めて会話したと喜ぶ。
後でみかん1個をもらう。

少しずつコンビニの棚に
食品は埋まる。

事務所のロッカーの中で、
大きな招き猫を発見。

10年以上も前か、
会社を立ち上げた時に
プレゼントしてもらい、
いや自分で買ったのか…

移転した時に、仕舞っておいたのだけど、
すでにその存在を忘れていた。

ちょいと派手で、わざとらしいが、
あえて、入り口に飾ることにした。



1 コメント

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Unknown (キタモト)
2016-04-26 09:13:49
あらためまして、お見舞い申し上げます。タケダ氏のブログが更新されたのを読んで、ホッとしておるところです。
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