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2008年 夏の始まり。

2008年07月07日 | 1
 熊本地方も梅雨明け、いよいよ夏がやってきました。私にとっては49番目の夏。季節に番号をつけると少し寂しい。ほとんどの人が100番目の夏なんて迎えられるわけはないし、大人になってからは“待ちに待った夏”というわりにはあっという間にすぎて、毎年、泳ぎにも一度行ったか行かないか。それでもあと自分はどのくらいの数を夏に数える事ができるのだろうか。運が良ければあと30回近くかな。子供の頃、夏は長く感じたのは何故だろう。日常の意識の差なんだろうか。

 老犬ペロは散歩の石段を登る度に舌を出し、暑さに途中で立ち止まる。
 猫のハルちゃんも暑さに弱く、動きが止まり寝てばかり。
 80を過ぎた父は、枯れたように椅子に座り部屋の暗がりで涼をとる。
 母はひたすらトコロテンを作り続けている。
 カミさんは仕事で汗だくになり、
 娘は部活で疲れ果て、マンがを見ながら寝ている。
 上の娘は京都の酷暑に耐えているだろう。
 家族、一人一人。
 何番目かの夏を迎えている。

 今日は七夕…にも関わらず、今年は飾りつけをしなかった。
 休みが雨続きで何とはなしに止めてしまった。
 こんな世の中、祈る言葉は「家内安全」
 これしかないでしょう。

 昭和40年代の夏…
 アスファルトに焼き付けられた自分の黒い影。
 遊び疲れて眠る畳の上。
 耳元に聞こえる波の音。
 夕立と胸騒ぎ。
 
 明日が待てずに寝てしまう、子供の頃のあのわくわく感。
 もう一度やってこないかなぁ。

 古本屋で買ったあの頃の少年マガジン、実は探しているんだけど

 …49番目の夏。


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