腰痛になったのは高校1年の夏だったかな。友人の家の庭で数人の同級生が集まって、バーベルを持ち上げていた。
バーベルを所持している友人は100kgを持ち上げる怪力であった。ぼくはやっと50kgだった。もっともたいじゅうも50kgしかないやせっぽちではあった。
しかしこれも慣れてくるとだんだん重たいのを持てるようになるもので、最終的には70kgまで上げられるようになった。
しかしそれをやっている段階の60kgを挙げたときに腰をひねってしまった。なんとなく鈍い痛みを抱えたまま帰宅したが、翌朝はベッドから起き上がれなかった。
昼過ぎに、何とか立って(運がいいのか悪いのか)隣が整形外科だったので、そ~っと歩いて診てもらいに行った。
レントゲンを撮って、「異常なし。」
歩けないほど痛いのに、それだけ。
仕方がないので、家に帰って寝ていた、数日たつと痛みも幾分和らぎ、何とか歩けるようになったが、何かのはずみできゅっと痛みが走る。
そんな具合で数日を過ごす。3週間も終わるころにはだいぶ楽になってくるが、元通りに痛みが消えるには1か月を要した。
以来、腰に爆弾を抱えるようになった。仕事などが忙しくなって、疲れがたまってくると腰痛が出るのである。
16歳の頃から、腰痛を知るとは…しかしもうずいぶんと長い付き合いだし、この腰痛君がいたおかげで、今の人生があるわけで、痛みが出た時はつらいけど、自分の体調を教えてくれるものだと気付いた時は、もうかった様な気さえしたものだった。
これだけ苦労した、腰痛との劇的な展開がこの後あるわけですが、ちょっと休憩。
つづく。