うちの師僧を乗せて車を走らせていると急に
「あーこの先のスーパーでスルメイカを3杯買ってきてくれ」
と頼まれました。もちろん我々は聖職者なのでイカは食べません。きっとうちの師僧は病気のリハビリの為にスルメイカを握ったり伸ばしたりしてトレーニングするのでしょう。
作務衣に雪駄で誰がどうみても坊さんルックでしたが、鮮魚売り場を子供3人くらい育てたような主婦の目でうろつく僕りん。やはり胴がまるまるとしたものがワタが多くて「仮に」塩辛を作るとしたら適しているだろうな、、、。買い物かごに入れた後はレジを通り過ぎるまで、「謎のニワトリ歩き作戦」で周囲の人がこちらをみないようにする。
そして駐車場までは「ハナ肇の銅像のフリ作戦」で行く予定でしたが、、、
村人A「おいっ」
僕りん「はっ?僕はただの銅像ですが、、、」
村人B「おめえ、袋の中みしてみろ、今、イカさ買いやがったな。この生臭坊主め!」
僕りん「いや、この中はむっちゃ甘いものしか入っていません、、、」
村人A「こなくそ、開けてみてやるべさ!」
僕りん「ああ!!南無薬師瑠璃光如来!」
すると、その袋の中のイカは跡形も無く、なんと法華経の経典が入っているではありませんか!
村人達「こりゃあ、お坊様、失礼すますたっ!」
プリンコちゃんはおかげで窮地を脱しました。そして車に戻るとなんと経典はまたイカに戻っており、師僧は大層喜んでイカをにぎにぎしたということです。パチパチ!
これが流山に伝わる「イカ薬師」の縁起、、、になるのは何百年後かな?
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