アメリカ人はパーティが好きです。正装したフォーマルなパーティーにしろ普段着の仲間同士のパーティーしろ、チーズ、ハム、ビールそしてワインは欠かせません。もちろん毎日の生活にもすっかり溶け込んでいる食べ物、飲み物でもあります。経済が停滞してるとは言えアメリカ人はこれらに惜しみなくお金を使っているのです。
Specialty Cheese 付加価値の高い高級チーズ。乳牛、ヒツジ、ヤギなど色々なチーズがグルメショップなどで売られています。アメリカ全体の25%のチーズを生産するウイスコンシン州の2011年のSpecialty Cheeseの生産量は585ミリオンパンド(26.5万トン)2010年比で3%の伸び率。これは総生産量の22%にあたります。全米を見てもSpecialty Cheese の伸び率は4.5%になっておりいかにアメリカ人がお金を使っているかわかります。(因みに日本の2009年のチーズの全消費量は25.23万トン)
Prosciutto di Parma プロシュット。イタリア産の生ハム。薄くスライスした生ハムの美味しさに反論する人はいないでしょう。小売価格が平均で$14.99/lb - $19.99/lbとなるとさすがのアメリカ人も買いを控えるかと思いますが、いかんせん2010年アメリカはフランスを抜いて最大の輸入国になり、2011年の輸入量は39.5%アップしています。
Craft Beer いわゆる「地ビール」 アメリカ人も安いビールをがぶ飲みすることに飽きたらしく、もっと味の良い「地ビール」に趣向を変えつつあるようです。アメリカのビール市場はAnheuser-Busch(Budweiser),Miller そしてCoorsが80%以上を占有してますが、2011年の全米の売り上げは1%ダウンしています。一方「地ビール」の売り上げは2010年度比で13%もアップしています。それにあわせて地ビールの醸造会社も増え2012年4月現在で2000社に及んでいます。
Fine Wines アメリカ人にして「私はリッチだ」と言わせるステイタスシンボルの一つと言われています。2011年に売り上げは4.1%アップの92億ドル。興味深いの価格が20ドル以上のワインの売り上げが11%アップしてることです。レストランで消費されるワインの価格は平均で62ドル。
チーズにしても生ハムにしても私たちの毎日の食生活の食卓に出ませんが、時折はワインと一緒に楽しんでいます。高価ですが、なんと言っても美味しいです。
資料:The Fiscal Times, Wisconsin Farm Bureau Federation, The Brewers Association,MadisonRestaurantand Food Industry News, Wisconsin Specialty Cheese Institute