種山壮(shuzanso)NY

ラスベガス編

PRiNの話し 

2012年02月08日 | 夫婦のこと

拙ブログの訪問者の方からお便りを頂きました。

 

5歳になる孫が久しぶりに遊びに来るというので、それでは何か美味しいものでもご馳走しようと思い、PRiNを作ることにした。     

 

プリンの元と牛乳をミックスしたものを型に入れて冷蔵庫で一晩寝かせる。 朝方に早く目が覚めてしまったので冷蔵庫からプリンを出して、型から皿に移し替える。それを八等分に綺麗に切った。二切れ分を仏壇にと思って、別の皿に入れてサランラップを被せ、残りの6切れにもサランラップを被せた。

 

早朝より仏壇でガチャガチャ音させるのは、我が家でも気が引けたので、仏壇に供えずに再び床に就いた。言わなくても小皿のプリンは仏壇用と妻は理解するものと思った。

 

不覚にも5時頃から爆睡してしまい、目を覚ましたのが9時だった。 寝ぼけたまま台所に行ったら『お父さん行って来ますプリンありがとう』のメモ書き。慌てて仏壇に行ったら、「お初さん」は供えてあったがプリンはなかった。御先祖様にと用意した小皿のプリンは妻が食べてしまって出勤した。 

 

その日は寂しい仏壇だった。 今日、仏壇に詫びながら妻がプリンを供えていた。

 

片田舎の小さな家庭の小さな光景。 

 

「お初さん」= 御仏飯(オブッパン)ですが
その日に炊き上がった御飯を一番初めに盛って供えます。(自分のお茶碗に入れるのは後です)

 

他愛もないありふれた光景ですが、旦那さんは奥さんを怒ったのでしょうか。

「幸福とはささやかなものだ。そしてそんな幸福を最大限喜ぶことだ。」ふとこんな言葉を思い出しました。

 

夫婦とは不思議な関係です。こんな言葉もあります。「何でも金で買える時代だが、夫婦の良き味わいだけは金では買えない。それは宿命的に対立するふたりが仲よくこねてつくりあがるものだ。」山あり、谷ありの人生、お互いこねることで味わいが出てくるのでしょうね。

 

旧約聖書の「伝道者の書」(コーヘレトの書)は虚無主義の極致とも言われるのですが、4節にはひとりよりもふたりが良いと書いてあります。二千二百年以上昔です。

 

ふたりはひとりよりもまさっている。ふたりが労苦すれば、よいむくいがあるからだ。

 

どちらかが倒れるとき、ひとりがその仲間を起こす。倒れても起こす者のいないひとりぼっちの人はかわいそうだ。

 

また、ふたりがいっしょに寝ると暖かいが、ひとりではどうして暖かくなろう。

 

もしひとりなら、うちまかされても、ふたりなら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない。

 

ちょっと話を広げてしまいましたが、一人できないことがふたりだとできることも沢山ありますよね。ふたりの行き違い、意見の食い違い、そんなもの当たり前、なんせ宿命的に対立ふたりですから。ふたりでこねましょう。

 

 

 

 


セカンドライフ(Second Life)-仮想の世界

2012年02月05日 | Music

寒い日本列島ですがみなさん風邪には気をつけてくださいね。

 

という当方、NYは例年より暖かい今年の冬なのですが、主人が風邪をひいてしまい,喉の痛み、咳など、お医者さんに薬を処方してもらうことになってしまいました。

 

 

セカンドライフ(Second Life)と言う3DCGのインターネット上の仮想世界のゲームがあります。これに参加すると、アバターと呼ばれる自分の分身を作成してコンピューターが作り出した仮想世界に入りこみ、その世界の中で生活が体験できます。

 

基本的には­無料で楽しめます。ゲーム内で買い物やショーを見たチップを払うときは有料です。ゲームのインストールはSecond Life Officialサイトからできますが、興味のある方はどうぞ。

 

そのセカンドライフで見たダンスに「つい引き込まれてしまった」と主人の言葉、曲とダンスがぴったりでビックリ、私も不覚にも全部見てしまいました。

 

主人には悪いのですが、身体の調子が悪いときには食事を控えめにして早めに寝るとか、そういうことちゃんとやれば良いのにと、悪態をつきたくなりますが、寒い冬の夜、カリビアンの浜辺でバカンスを楽しむこと夢みて主人を許すことしました。

 

 

 

ホテルパシフィック HOTEL PACIFIC<サザンオールスターズ>

Bagnatadancer-Yayoi

 


スーパーボール Super Bowl 2012

2012年02月01日 | アメリカ素描

今年もスーパーボールがやってきます。

 

2月5日、日曜日、ルーカスオイルスタジアムLucas Oil Stadium)収容人員 63,000人、インディアナ州インディアナポリスにある屋内スタジアムで開催です。

 

第一回は1967年で今年は第46回になります。

 

NFC優勝チームとAFC優勝チームの間で争われる、NFLの優勝決定戦。アメリカンフットボールの最高の大会であり、アメリカ最大のスポーツイベントです。

 

スーパーボウルは,単なるスポーツイベントの枠を越え,アメリカ文化の主要な一部分として,多くの人々に楽しまれています。スーパーボウルまでの1週間は“Super Bowl week”と呼ばれ,出場チームの地元や開催地はもとよりアメリカ全土がスーパーボウル一色になります。

 

ゲーム当日は“Super Sunday”と呼ばれ,テレビでは朝からスーパーボウル関連の話題や試合の予想で一色となります。また、多くの人々はこの日に友人や家族などを集めパーティーを開き,毎年1度のアメリカ最大のスポーツイベントを楽します。

 

試合はアメリカのみならず、約200ヶ国で生中継され、日本でもNHK BS1で生中継の他、ゴールデンタイムの録画中継もされる。また、地上波日本テレビ)深夜録画もあります。ちなみに2011年に米国のTVの視聴率は46%だったそうです。

 

また、前半と後半の間に行われるハーフタイムショーには1993年のマイケルジャクソン以来、毎回有名歌手等によるミニコンサートが開催されるほか、試合前の国歌独唱にも多くの有名歌手が起用されています。

 

ここに2005年、第39回のスーパーボールの試合前のセレモニーの映像があります。

 

陸、海、空軍、それに沿岸警備隊の士官学校の生徒による国歌斉唱です。この映像はYoutubeにアップロードされて以来、多くの視聴者がアクセスしています。

この映像に沢山のアメリカ人が共感を覚えるのは、歴史にうらどられた伝統の少ないアメリカにとってはこのスーパーボールは「力」(Power)象徴なのでしょう。

 

一年間、できうる限りの力を出し、戦い抜いてきた両チーム、そしてスーパーボールのスタジアムに立った、その達成感、そしてチャンピオンを目指してこれから始まる戦いに、きっと人生のドラマを多くの人は感じるのでしょうか。

 

国歌とはこのスタジアムに立った選手たち、そして彼らを応援した人たちへの賛美歌かもしれません。あるいは選手たちにとっては感謝の歌なのかも知れません。国歌とは不思議な力をもってるようです。

 

 

US National Anthem by the Academy Choirs

Super Bowl 39th , 2005