【 Photo by Yoshinobu Tashiro 】
静かに
ひろがる
朱の前で
いつの間にか
疲れた・・・が
口ぐせになった
男が
朱と
自分との間に
横たわる
時間と距離を
見る
きっと
朱は
本当を
言わずに
もうじきの
冬を
待つだろう
きっと
男は
本当に
気づかぬふりをして
すべてを
冬の
せいにするだろう
それが
秋と冬の
間で
流れる時の
性なら
次に男は
朱に
染まる夕陽を
探すだろう
朱に
許されて
朱に
押しつぶされて
いく
それが
きっと
冬への準備だから
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