【 Photo by Yoshinobu Tashiro 】
靄が立ち込めてます
全て奪われるほどの靄ではありません
僕は ようやく ここまで来ました
とりあえず 僕が背負っているものを 鞄に詰め込んで 出発したのです
悲しみは 小さくなって きたけれど 消えません
思い出は 知らぬまに ドンドン 大きくなっていきます
悩みは 一足先に 宅配便で送り返しましたし
しがらみは いつのまにか どこかに置いてきたようです
そして今 鞄に残っているのは
ほんの少しの夢と 未来だけのようです
目指していたのは
ここだったのでしょうか
ここで良かったのでしょうか
もやっとした 春の靄が
突然 湧いてきたような 気がします
僕には
いつの間にか滲んだ涙で 景色が曇ったように 見えました
ここに来る前も 来た後も
きっと僕は このままです
霞だって
靄のままかも しれません
これからも僕は進みます
ずっと靄の中であっても
靄が晴れるのは 終わりの合図かもしれません
もしかしたら 靄こそが 僕なのかもしれません
靄は僕ですか?
あなたですか?
それとも世間?
それとも人生?
母よ あなたは 靄が はれたのですか?
それでも僕は進みます
意外に 靄も 良い景色です
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