将太の日記

将太の日記は、将太の非日常等、気の向くままに「書き留めておこう」と思ったものをアップしています。

朝日アマ名人戦首都圏ブロック大会の結果

2019年11月24日 11時04分44秒 | Weblog
遅くなってしまったが、昨日参加した朝日アマ名人戦首都圏ブロック大会の振り返りを。

三田祭当日でもあり、OB・現役合同の食事会に間に合わない可能性も考慮して、朝日アマへの参加をする旨、事前報告をしておいた。
試合会場に向かう道中、渡辺誠君に会った。誠君とほぼ同じタイミングで申込受付をしたので予選で対戦することはないか、などと話をしていたが、予選ブロックのくじを引いた結果、何と同じブロックに。しかも同じブロックには元アマ名人の井上徹也君もいる。元アマ竜王の渡辺誠君、元アマ名人の井上徹也君と同じブロックで、4人中2人しか予選通過できないので、かなり厳しいブロックに入ってしまった。当然ながら最低でもどちらかに勝たなければ予選通過はできない可能性が濃厚であり、籤運の悪さに呆れていたが、まぁとにかく格下の自分としては開き直って頑張るしかない。自分のブロック以外にも、隣のブロックで鈴木肇君・小山君・小牧さんという超鬼ブロックもあり、やはり参加している強豪が非常に多いので、こうした鬼ブロックがいくつもあるのは当たり前なのだろう。

予選1回戦:対白井氏

 1回戦の相手は神奈川の白井氏と。2回戦で渡辺誠君・井上徹也君のどちらかと対戦することになる関係上、ここは負けられない戦いになると思っていた。ところが・・・。
 戦形は白井氏の四間飛車に対し、私が強引に左玉に組みに行ったのがまずかったようで、こちらが駒組段階と思っていた局面で早くも白井氏が速攻を仕掛けてきた。潰されない順はいくつかあったが、どれも潰されることはないはず、と思って選んだ手順が最悪だったようで、白井氏が飛車損の猛攻に来られ、完全に見落としていた。いくらなんでも乱暴な攻めではないか、と対局中思っていたのだが、危機感が足りなさすぎた。飛車損の猛攻と言いつつも、すぐに駒損回復できる攻めで、こちらの玉だけが終盤になってしまい、最後は形も作れず圧敗。予選通過のためには負けられないと思っていたところでいきなり負けてしまい、後がなくなった。
 同じブロックの渡辺誠ー井上徹也戦は大熱戦となり、苦しい将棋を井上徹也君が逆転したかに思われたが、ギリギリのところで踏ん張って最後は渡辺誠君が井上玉を即詰みに討ち取った。


予選2回戦:対井上徹也君
 
 2回戦は井上徹也君と対戦。2勝通過2敗失格の予選システムにおいて、1敗して後がない状態で元アマ名人の井上徹也君と対戦となってしまい、絶望感すら漂い始めていた。戦形は井上君の三間飛車対私の左玉となったが、この将棋も序盤の駒組の弱点を咎めようと積極的に動かれ、ど作戦負けに陥った。こちらの陣形が整わないうちに大々的に戦いを起こされていたら、まともに持ちこたえられそうになかったが、井上君はその手順が決まらないと思って断念したらしく、仕掛けを躊躇されてからは少しずつ持ち直すことに成功。いつの間にか井上君の飛車が窮屈になって飛車を捕獲し、最後は攻防の角打ちから綺麗に寄せ切ることができ、逆転勝ち。2連敗での予選落ちが濃厚と思っていただけに、何とか踏みとどまることができた。
 

予選3回戦:対白井氏

 勝てば予選通過、負ければ予選敗退という予選3回戦で再び白井氏と対戦。1回戦で全く良い所なく圧敗したが、井上君に勝つことができたため、精神的にも少し持ち直すことができたかと思う。ここはしっかりリベンジして予選通過したいと思っていた。
 戦形は白井氏の四間飛車対私の右四間飛車。手厚い陣形を築いて作戦勝ちとなり、指し易さを感じていた。中盤の難所で白井氏がまたもや駒損の猛攻を仕掛けて来られたが、今回はさすがに無理だったようで、うまくいなして最後は快勝。一時は予選敗退濃厚だったところから、辛うじて生還し、苦しみながらも何とか予選通過となった。
 この予選3回戦では予選通過・予選敗退をかけた一番で鈴木肇ー小山戦という全国大会決勝でもおかしくない超重量級対決があり(この組の2連勝通過は小牧さん)、予選1回戦での同カードでは小山君が勝っていたが、予選3回戦では鈴木肇君が勝ち。何というハイレベルな大会なのだろうとつくづく思った。
 また、自分の予選3回戦が終わった後、ようやく葛山が予選2回戦の武田俊平さんとの将棋が終わり、葛山は2連勝で予選通過。自分が予選2回戦・3回戦と2局指している間に1局しか指していないわけで、それだけでも長時間の大熱戦だったことがよく分かる。


本戦1回戦:対松本誠さん

 苦しんだ末にようやく予選通過できたが、本戦1回戦は強豪松本誠さんと対戦。ここで仮に勝っても次は小林康太郎氏と非常に厳しいブロックを引いてしまった。今日の籤運の悪さはかなりのものと感じていたが、他のブロックを見てもほとんど厳しいブロックがずらりと並んでいる点からみて、「籤運の悪さ」ではなく、東京・埼玉・千葉・神奈川の1都3県合同の首都圏ブロック大会全体のレベルの高さ故に必然の事象ということなのだろう。

 松本誠さんとの将棋は、松本誠さんの四間飛車に対し、またもや右四間飛車で対抗。玉頭で厚みを築いて指し易さを感じつつも、こちらから打開する具体的な手順も難しく、後手番なので千日手辞さずの姿勢が大切だったようだ。ところが自分は指し易さを感じてしまったが故に何としてもポイントを稼ごうと無理やり動いてしまい、そこからは一気に苦しくしてしまった。対局後、葛山からは仕掛けが問題というよりその後早めに桂馬を取りに行けば難しいながらやや指せていたのでは?との指摘を受け、納得。
 結局最後は自玉の厚みを活かすことができず、空中分解して圧敗。後手番なので駒組を過大評価せず、千日手辞さずの姿勢で我慢しておくべきであったと反省。

 葛山も本戦での矢橋さんとの対局で、難解な将棋を競り負け、お互い2日目に残ることはできず、三田祭の食事会へ。食事会の最中、葛山の赤旗名人戦の棋譜を見せてもらったり、私のアマ王将戦の敗戦振り返りの際に島先生にもご意見をいただくことができ、勉強になった。

 今年の将棋大会も残すところあと僅かだが、まだいくつか残っている。今日の結果に懲りず、また鍛え直して頑張りたいと思う。
コメント
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