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side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

コーチ 堂場瞬一

2021年08月22日 | 書籍・雑誌

*****ご注意!!! 一部ネタバレの可能性があります *****


警察小説のほか、スポーツ小説も手掛ける著者なので、題名から本作品もスポーツを舞台にしたものと思っていたら、然にあらず

小説の前半は、期待されているがちょっと躓いている若手刑事が人事二課から送り込まれた向井刑事とペアを組み、向井のアドバイスで成長するオムニバス。
”コーチング”、スポーツだけに限らず優秀なコーチは様々な分野で必要なんだなと思う。

話がずれるが、今夏の東京五輪で日本勢の成績が良かった背景に優秀なコーチ採用があったと麻生副総理・財務大臣が指摘している。
女子バスケ、卓球など日本人に拘らず優秀なコーチを招聘した種目が好成績を納めた。
この視点から分析しているマスコミはないの?と問いかけていた

スポーツでは現役で活躍した=優秀なコーチとは限らないが、本作の向井刑事は優秀な一課の刑事だったらしいのだが、現所属は人事二課

小説の後半は、数年後、向井のコーチングを受けた後活躍をした若手刑事が捜査一課に配属された
向井チルドレンが殺人事件解決に奔走するとともに、恩のある向井刑事の過去を知り、向井の捜査一課復帰を画策する

扱う事件としては、大きな捻りやミステリー部分もないが、警察小説の新しい切り口として面白い。
TVドラマにしても相性がよさそうな気がする

例えば、捜査一課に復帰した向井刑事が向井チルドレンと難事件を解決していくのか、自身を挫折させた事件の解決を目指すか、別な向井チルドレンが登場するのか、
シリーズ化を期待したい作品だった


第一部第三章「尾行」は「ミステリーズ!」100号に初出
他は書き下ろし作品
令和2年10月30日 初版発行
装丁 中村聡

堂場瞬一のスポーツ小説
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