side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

ドリフター 梶永正史 (2308)

2023年03月14日 | 書籍・雑誌

*****ご注意!!!一部ネタバレの可能性があります!*****


新シリーズになるのか?

元自衛官の豊川亮平は退官後、恋人とバリ島に旅行中に爆弾テロに合い恋人を失う。その後保護され帰国するが、荒川河川敷のホームレスになっていた。
ホームレス仲間を傷害事件から助けたことをキッカケに豊川に接触してきた宮間とPC越しのティーチャー

恋人が巻き込まれた爆破事件を起こした中国のテロ組織への復讐のため、宮間とティーチャーと共闘することになるのだが・・・

帯に書かれていたように豊川は「比類なき肉体と頭脳」の持ち主で、味方にはしたいが敵なら潰したい相手となる
テンポ良くストーリーが展開し、一気に読み進めてしまった。
格闘のアクションシーンだけでなく、爆破事件などあって、派手なエンタメ映画のよう。
一方で、豊川の無双ぶりが上手く行き過ぎてるし、話を複雑にしないためか登場人物が少なすぎて物理的な位置関係や時間関係に違和感を感じてしまった。

なにより 豊川の人物像がピュアで人情に厚く正義感が強い。自衛官時代の高評価に裏付けされるように法令順守意識も高いので、「(愛と哀しみの最強)ダークヒーロー」と称することに違和感が強かった。
(愛と哀しみ、最強には同意するけど・・・)

次作を予感させるような終わり方だったけど、話が進むほどに矛盾がでてきてしまいそう。

双葉文庫
2022年4月 第一刷発行
書下ろし作品


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