人間の盾作戦いまも雷鳴す(イラクのIS拠点モスル陥落) 人間の盾作戦薔薇園ににじり寄る 選挙カーより農の復興半夏雨 金魚玉どこかで見たよな私の死 白靴を履いて希望の言葉吐く 滴りや死後の世界はあったのか 手が伸びてまう帰れないあめんぼう 臨死後の夢のかがり火青すすき 再臨の記憶をたどり毛虫焼く 万緑や見たことのない景色膨張す わたしとは空気のことかさくらんぼ 十七音の空無の極み草田男忌 滝壺に人類未生の叫びきく マネキンの始原の言葉炎熱忌 蕗煮るや俳句の起源探るため 老鴬に見る前に跳べとは言はぬもの 戦後の自由戦後の不自由夕端居 向日葵やただ生きて死を恐れるな
安保なき六月の空去りつつあり 六月尽流れ流れてここにある 注水音ピタリと止まる六月尽 六月尽地球のもっと端のはう おちょぼ口点となり消ゆ六月尽 六月の一ト日が足りず漂へり 美空ひばりの哀愁波止場六月尽 創世期人は泥から六月尽 六月尽つくづく思ふ死後のこと 六月尽俳句はカルトかサブカルか(所属誌に俳句時評) ガラケーを使い古して六月尽 六月が終りイマハシアワセカイ
六月のCRYやいやいやいグローリア(YUI3句) 六月の夢じゃないやいやいやいグローリア 六月の負けてないやいやいやいグローリア