まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

21世紀俳句に《座》は不要・・盆明け早々に台風接近中/新俳句日記2016

2016-08-16 17:07:10 | 日記
大叔父は大和で死んだ秋立つ日(知人にネトウヨの若者) まほろば
今日月遅れの盂蘭盆が明けたが、今度は台風が接近している。今夜から明日の朝にかけて房総半島にぶつかり、東北の東岸を北上する。昼下がりに少しだけ降り始めたが、現在、ピタリと止んでいる。日暮れと共にまた降り始めるのは確実である。8月後半に入って、確実に晩夏に入っている。好きな季節だけにシッカリ句にしておきたい。所属結社の20日締切分のセレクトを先に片付けてから一気に連作に着手したいが、そう上手く運ぶかどうかである。ところで来週の句会に出るかどうか迷っている。もし出れば、句会出席は2年ぶりということになる。37年前の最初の入門時には次々と出ていたが、3年前の再入門では数回出てみたものの、年齢からか他人のアラが見え見えで、不快感以外何ら得るものはなかった。俳句の《座》という概念を否定するわけではないが、年齢も時代もそのようなものは受け付けなくなってしまっている。・・・《続く》

一本の柱/新雑句雑感(112)~プロローグ5の終わり

2016-08-15 09:08:21 | 新雑句雑感
東京ミッドタウン青また青の終戦日  天皇の御気持ち新た終戦日  日本のいちばん長い日再び終戦日  もはや戦後ではない終戦記念の日  いつものように始まり終る終戦日  靖国の行商の母終戦忌  休院の真白き貼り紙終戦忌  東條がひれ伏す一ト日終戦記(昭和天皇が上奏を退ける)  巨大雲虚空包み込む終戦日  日本武道館に一本の柱終戦忌  雲間よりかすかな日差し終戦日  天皇の民いまも変わらず終戦日(8.8今上天皇が御気持表明) 無名戦士まず慰霊せし終戦忌  天皇巡幸ぼくも見たよ終戦日  記憶の糸細くまた太く終戦日  岸壁の母とうに忘れし終戦忌  片隅に死者のさざめき終戦忌  スポーツドリンク満杯にして終戦日  Uターンラッシュの渦中終戦日  飯盒で飯炊く亡父あり終戦忌  不戦の誓い巨大な渦に終戦日  SMAPの解散揺るがず終戦日  

空蝉の我れ/新雑句雑感(111)~プロローグ5の終わり

2016-08-13 07:11:41 | 新雑句雑感
空蝉の五体滅びていたりけり  空蝉を子が振り返り捕獲せり  シークレット・ドクトリン空蝉の茹で上がる  空蝉のこの世の憂さを如何にせん  空蝉のすっからかんといふ自由  空蝉やカウントダウンは十までか  空蝉の天国と地獄往還す  空蝉や琉球王朝秘伝とあり  空蝉を拾わずこの国を愛す(改憲勢力2/3) 空蝉の中空にあり踏まず去る  空蝉の虚空無謬なりキリストも  空蝉の我れも四肢持つ哀れかな  空蝉をポケットに入れ我も入る  ボブ・ディランの風に吹かれて空蝉も  子規庵のどこにも空蝉見当たらず  コーラ瓶ごろん空蝉てかてかす  空蝉やランボー詩集の奥の奥  痩身なれど空蝉蘇生せり

地球の端/新雑句雑感(110)~プロローグ5の終わり

2016-08-12 06:03:58 | 新雑句雑感
土用太郎月の裏側探りをり  原発と人類の未来灼け尽くす  雲の峰原発はいつ死んだのか  原爆忌言葉にならず手を振れり  原爆忌地球の端にわたしの名  ネトウヨとブサヨの無惨パリー祭  鬼灯市この街を抜け海に出る  野馬追の南へ行かず北へ去る(南相馬市) 明大タワー巨木のごとく行々子(明治大学本館前)  われこそは天下の副将軍晩夏光  

人間の盾/新雑句雑感(109)~プロローグ5の終わり

2016-08-11 08:56:13 | 新雑句雑感
終戦忌毒ガス部隊の亡父がいる  戦争とはただの人殺し終戦忌  地獄極楽宙ぶらりんの終戦日  マニラ市街戦の人間の盾終戦忌  靖国に一兵もをらず終戦忌  天皇が靖国に行かぬ理由終戦忌  遂に皇軍たりえず終戦忌を修す  慰安婦は日本国民だった終戦忌  シュプレヒコールにつづく沈黙終戦忌  ジャズを聴き皇国前衛歌終戦忌(戦後俳句の金字塔!摂津幸彦句集『皇国前衛歌』) 汲取式便所の哀れ終戦忌  ネトウヨブサヨ戦さを知らず終戦忌  韓国軍がベトナムでやったこと終戦忌  おもちゃの兵隊ピタリと止まる終戦忌  ポケモンGOのアイテム求め終戦日  朝鮮人の白骨死体終戦忌(1990年代に炭鉱跡地より発見) 御身捨て民を救わん終戦忌  出撃するももはや敵なし終戦日  身のどこか冷えの極まる終戦日