夏が去ってゆく・・ニュートラル俳句へチャレンジ/新俳句日記２０１６

天皇にこつんと当たる健次の忌（８月１２日中上健次忌）　　まほろば
つい先日台風が去ったばかりだが、来週早々にもまたドデカイのが来そうである。日曜に今夏最大のマイ・イヴェントが待っているが、ギリギリ間に合いそうだ。俳句は今週２回の投句を終え、もう一つは来週にズレ込みそう。これは通常と違った作句法でつくらざるを得ず、多少時間がかかる。月末締切の分から先に出すことも考えられる。こちらは去り行く夏の実感を定型に収めたもので、さほどの工夫はいらない。ただ淡々と日々の実感を詠み込んでゆくだけである。昨日からスッキリ晴れ上がり、気温も３３度くらいになっている。来週の台風１０号とともに一気に秋になだれ込むことになりそうだ。

メダルラッシュ/新雑句雑感（１１５）～プロローグ５の終わり

来る世のメダルラッシュか鴎翔ぶ　　ひび割れに続く剝落青あらし　　薫風やフィージーに日本敗れたり　　願わくば好い子でゐたしあめんぼう　　空蝉の戦い済んで日が暮れて　　夏木立袴田巌の拘禁症　　夏落葉袴田事件を生みしもの　　なでおかめ撫でずに帰る夏の果て　　オールジャパン４１個や秋立つ日　　スーパーマリオリオに降り立つ夏の果て　　麗しきものタトゥーに籠めて秋隣　　朝凪や根源人種とは誰か　　夕凪や襤褸の旗のひるがえり　　静止画像奥行きのあり風死の夜　　御気持ちは重々承知驟雨来る　　かなしみが熱持つ先の虎が雨　　復興につづく成長御来迎　　憲法９条こころの虹をくぐりをり　　ゴール前手を交叉せり氷雨中（リオ五輪男子マラソン）　猫死すの一報雷のとどろけり　　夕焼けの重なり人類頓挫せり　　日盛りの人振り返り人の無し　　人類はもとより蒼し西日中　　　　

関東に台風激突・・リオ五輪が閉会式/新俳句日記２０１６

夏終る体操ニッポンの響きあり　　まほろば
今日の台風９号は激しいものだった。正午過ぎに房総半島南端の館山市に上陸し、そのまま千葉～茨城へ進み、現在福島南部に達している。関東は河川や小高い山が入り組んでおり、台風などの激甚災害に弱い。東京も山手線がまだ止まったままである。電車が止まると、社屋や駅周辺に人が溢れ、そのままホテルやカプセル、漫画喫茶・・下手すると３．１１の時のように駅構内のブルーシートにゴロ寝するしかなくなる。最悪の場合、２～３時間歩いて帰宅することになる。さて、長かったリオ五輪が今朝、閉会式を終えた。史上最多のメダル４１個であった。今夜は２０日締切の結社投句が待っている。次は２５日締切分、月末分・・２年１０ヶ月前の再入門以来、１万句は作った。大半が未推敲・未投句だが、アチコチに出しまくったものも整理していない。年内に【俳句レコンキスタ】と題する個人誌シリーズをプリンターで印刷し、句集のベースになるものスタートしたい。いずれかの所属誌の賞を取って、主宰者の推薦文をゲットしたいとも思っている。自分が新人だとは知らなかったが、先月、とりあえず新人賞をいただいた。ただし、各社の８０～１００万などという費用はとても用意出来そうにない。・・・《続く》

本当の自分/新雑句雑感（１１４）～プロローグ５の終わり

初蝉や選挙ポスターくすくすと（７月２４日）　蝉の死と父の死重ね踏まずゐる　　沖縄に無音の領域蝉時雨　　空蝉に続く落蝉急がねば　　３メートルまだまだ足りず蝉飛翔　　ソーホーファッション亡母を想へば蝉羽ばたく　　下町の中の下町蝉昏し　　蝉饒舌にインカ皇帝アタワルパ　　蝉の穴いつかは帰るふるさとよ　　またの世のスカイツリー蝉の坩堝　　平行宇宙の切先落蝉仰ぎをり　　みんみん蝉空缶投げても無駄なこと　　空蝉は砂上の楼閣揺れ続く　　空蝉を何度も踏みて蘇える　　つくつくほうし本当の自分言ってみよ　　空蝉と骸の違い蝉に問ふ　　肺ガンは誤診と知りて蝉放つ　　羽化終へて念仏終へて徘徊す　　　　

真ゴジラ/新雑句雑感（１１３）～プロローグ５の終わり

台風の来てをり日本は滅びしか　　シンゴジラとは真ゴジラのこと台風来　　双葉・大熊・浪江・富岡颱風来　　ダダダダと台風ニッポン懲らしめる　　ダダダダとダッダッダッダッと台風来　　ネトウヨもブサヨも一掃台風は神　　台風襲来間引逃れし少年か　　ヘイヘイヘイヘイヘイヘイヘイ颱風来　　台風一過炎天こんどは許さない　　台風一過原発痰を吐き出せり　　ベッキーのまたも炎上台風来　　神国は一億で足るハリケーン　　火を焚いて水ぶちまける台風来　　かつて日本焦土と化せり台風来　　バキュームカー銀座疾走台風来　　ベビーカートのベビー消失台風来　　名古屋弁負けてはをらず台風来　　コンドーム付ける暇なし台風来　　結社主宰呆けて台風また来るよ　　死屍累々の９条マジック台風来