あなたのキスを忘れましょう/嫌いになって楽になって/夜を静かに眠りたい・・『あなたのキスを数えましょう』(詞 高柳恋)
肌寒い一夜となっています。昨夜も近所の公園の闇にまみれて物思いにふけっていましたが、いつもは電源を入れないスマホでカラオケの天才少女【加藤礼愛】(カトレア小5)を検索してみました。本当は近く予定されている重要業務のマニュアルに目を通さなければならなかったのですが・・。俳句は近代詩の【俳句形式】のことで近代俳句とも呼びます。これが戦時中にそれまでの有季定型イデオロギーから解放された(当然弾圧される)新興俳句に端を発して、戦後の民主化の中で《現代俳句》として確立されました。話は一足飛びに進みますが、現在世紀が明けて2020年となりましたが、現代日本である出来事が始まっています。各テレビ局でここ数年放送されているカラオケ・オーディション番組です。目的は世紀明けと共に喪われようとしている【歌謡バラード】の復興です。人間の純粋感情に裏打ちされた歌唱(言語)表現の見直しです。とりわけテレビ東京のTHEカラオケバトルは注目されます。番組が始まったのは確か2013年頃ですから、もう8年位になるのでしょうか。私はこれを【新世紀カラオケ】と呼んでいますが、一言でいえばカラオケ採点マシンによる人間の音声のデジタル化です。さらに言えばデジタル化の中であぶり出されてゆく人間存在(言語)の原型と言えるものです。このマシンの採点システムこそが、人間の歌唱表現に新しい《定型性》を生み出しているように思うのです。一方、同時代における私たちの俳句形式はどうでしょうか。・・・《続く》
加藤礼愛(カトレア) カバー 『あなたのキスを数えましょう』(原曲 小柳ユキ)