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まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

空虚の意味/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その35)

2014-08-13 00:21:59 | 雑句雑感Ⅱ
滴りのいつからの空透き通る  母はいつも働きずくめ夕端居  草笛の名手か草笛光子といふ女優  ショーケンの「祭囃子が聞こえる」挫折あり  なめくじを潰して空虚の意味を知る  山姥に子を捨てし過去蛍飛ぶ  どこにでもある真暗がりにかたつむり  ここまではニッポン天使魚放つなり    

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少年の掌/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その34)

2014-08-11 21:18:08 | 雑句雑感Ⅱ
バタバタと音立てて死ぬ久保山忌(9月23日。第五福竜丸無線長久保山愛吉氏) 秋立つや日本母親大会開催す(1955年平塚らいてうの呼びかけで開催。今年で60回を数える)  母の忌の夢醒ますべく滝の音  この街の虹でありたい明鴉  宇宙よりの吉報初夏の巨大蟻  言霊の幸(さちわ)ふ国に蝉鳴けり 蟻と蚊の転生前の騒がしさ  ゲゲゲの女房年金不適格者の夫(つま)持てり  かーんかーんと待たれし者の再臨す  稲妻はプラズマ愛犬の騒ぎ出す  夏衣と寸分違わぬわが身かな  父と母の炎の寄る辺なき盆迎え  カトリーナ到来少年の掌の泥まみれ(2005年米南部を襲った史上最大のハリケーン)  

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人間は丸太/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その30)

2014-08-10 15:11:40 | 雑句雑感Ⅱ
人間は丸太かイペリット弾撃ち込めり  いぺりっとるいさいと悲しみは止まらない  死の露や毒ガス焼けの父がいた  きいとあかびらんとくしゃみ愛燦燦  関東軍防疫給水部石井731部隊  オリンピック作戦九州の私に「明日はなかった」(鳥越俊太郎)  特殊煙特殊弾やればやられる止めておけ  対中から対日へ大毒ガス戦継承す  広島の毒ガス島痛いから殺してくれ(戦中戦後大久野島に巨大毒ガス開発工場)
コメント (1)
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8.15の惨憺たるものオンリー・ユー/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の始まり(その23)

2014-08-06 23:47:05 | 雑句雑感Ⅱ
夏満月パッパラパーと血を抜けり  若田光一の宇宙日記夜蝉鳴く  ガザまでのロードマップに海は無し  体内をカメラが泳ぐ春うらら  何もない晩夏タモリのハナモゲラ  花鳥風月の炸裂ニッポンは蚊帳の外  風鈴のごとき鉄片昭和の夢  火を焚いても火を焚いても夏の果て  高層ビル街抜けてカナンを遠望す  クノッソスの迷宮人体は無言なり  大亀の干されしままの涯(よ)となりぬ  大晩夏止めてくれるなおっ母さん  廃墟の火焚かれ平成のどん亀たち  8.15の惨憺たるものオンリー・ユー

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魂のビッグデータ/雑句雑感Ⅱ~プロローグ3の終わり(その21)

2014-08-06 02:33:12 | 雑句雑感Ⅱ
魂のビッグデータに不滅とあり  ほおずきの神族たらんとしてあをし  鉄砲百合の吐くものなくて言葉吐く  日暮れまでの空限り無し青葡萄  風鈴のけたたましさは何とせる  バルコニーの棺一個に飽き足らず  化石掘るための明るさ盆迎え

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