月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

昔むかし あるところに一人の少女がおりました。

2012-01-22 18:20:00 | コミュニケーション
金曜日 
アロマ講座を受講してきた晩のお話しです



自分自身をいたわる効果を期待できそうなオイルでした
深く心の中に体の中に染みわたってくるアロマの香り

ひとつ、ひとつ香りを自分の中に招き入れていきます
そこから自分の中の自分が見えてきたりします
自分自信との会話を丁寧に重ねていくと
思いがけない自分との出会いが始まります

胸をチクチクと何かが突いているような
そんな小さな痛みを感じながら
その痛みにささやきかけてみる

なに?何をみつけたの?

なに?何がそこにあるの?

目を閉じて自分に問いかけてみる
そこから得るものは なに?


深夜 一人でぼんやりと自分に問い続けて見る

小さな扉が静かに開き始める


「The Sound of Silence」Simon & Garfunkel



「こんばんは。。」

一人の友人があらわれる
「こんな遅くに どうしたの?」

一瞬自分自身の分身が声をかけてきたのかと錯覚する

「ねむれないの?」
すぐにネットの中の友人だと気づく

何かが心の中で動き始めて 誰かに語りたいと
そう思っている自分に気づく
友人を相手に 心の中の懐かしい昔の自分に再会し始めた


心の中の私は まだ幼子だった

七五三のお参りの時目にしたものは
大学生が棒を握り 何列もの縦隊になって
ヘルメットをかぶり何か大きな声をあげていた
NHKでは 鳩子の海が毎日朝の決まった時間に
放映されていた

「♪にっぽんよ~ にっぽん!♪」
年齢の近い子役が大きな声で歌っているドラマだった

それから数年がたち私は小学校も高学年になる
深夜ラジオに耳を傾けて 
新田次郎の小説の朗読を聞いていた
レモンちゃんという愛称の女性パーソナリティーの
深夜ラジオに心惹かれていた。
女性の書いた連載本はくまなく読みつくしていた

その深夜の番組では 
湘南の兄弟のデュオの歌がよく流れていた


「IF」 bread & butter


中学に上がって 
その女性パーソナリティーの開いた絵本やさんへ
毎週のように通い続けていた

近くの大学では 学生運動の名残がまだあった
大学生がマイクを通して難しい話をしているのを
その 後ろに座って 聞き流していた

そのあと
 周辺のいくつかのお店でウィンドーショッピングさながら
手ぶらで通っていた

「またのぞいてきたのか?」
とあるビルの地下のいくつかのお店の店長さんたちが
声をかけてくれる
。。。。うん。。。

「やめとけよ」
。。うん。。

学生運動をもう数年前に卒業した人たちだった

平和運動・軍縮・反核を表に立って声高に
騒いでいた時代の人達だった
どこかにむなしさを抱いたまま社会人になり
売れない家具やシェルを売ったりしている人たち
だった

「いちご白書」という映画を
教えてくれた人達だった

新宿の暗い小さな映画館で
上映されているのをひとりで見に行った

ラストシーンで大学生が 
催涙ガスのなかでビートルズの歌を歌う
床を叩きながら丸くなって抵抗する

そして 
サークルゲームという歌へとエンディングが変わっていく
「あの頃のまま」 bread & butter

そのころから 私は歌を歌っていた
学校の文化祭を中心にお遊びの範囲だったけれど
その時
 すでに私はさだまさしさんの詩にしっかり染まって
さださんのコピーバンドを集っていた。

声高に平和などと騒いだりはしないけれど
いつも 心がけていたこともある

人を愛していたい。
自然を愛していたい。

心安らかでありたい。

そんな気持ちを伝えたい。。。


そして高校生になった私は
 さださんの「防人の詩」に出会うことになる
まったく気後れすることなく、
学生と教師の前で歌い続けていた

当時 その歌は反戦歌だの 右だの左だのと
歌っていたさださんでさえ マスコミの批評にさらされていた


「お前はなぁ。。怖いもの知らずだな。。」と
かつて学生運動時代に大学を卒業してきたであろう
教師に苦笑いをされたこともあった


話が飛ぶけれど 去年の横浜での
アート展のテーマはこの歌の歌詞も
隠しテーマにしていたのだった。。



そして高校を卒業して進学して
御茶ノ水の「レモン画水」の喫茶部で
美術系の学生と売れない芸術家が一日会話している店 と
新宿の「DUG」 という 
ジャズのレコードを一日中流している店へと
足を運ぶことになる

夢と現実のはざまで 
生きていくことに精いっぱいの絵描きや 
夢破れて 音楽へおぼれている大人たち

そんな私よりも 年上で
私の知らない経験を
豊富に済ませた人たちの会話の中で
私は 時を過ごすことが多かった


そんな10代だったのだった。。

胸の痛んだその晩
私は その友人にそんな話を語りながら
自分の今のスタンスを すこし考え込んでいた。。。


憧れる大人が多かったよ。。
そのころは。。

今は どうなんだろうね。。
私たちは 若い人たちに夢や憧れを
抱かれるのだろうか。。。

BREAD&BUTTER 「若ぶるつもりはないけれど」




あわてることは無いけれど
確実に 私自身の年齢は何かを重ねて行っているはず

10年後
どんな風に年齢を重ねているだろう
どんな結果を目指して進んでいくのだろうか

このごろ 改めて そんなことを考え始めている










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