鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

別の漢字を書いて、間違った国字の問題

2007年05月27日 | 直前の学習

 19-1の2週間前になりましたので、直前学習モードに入ります以前の記事に書いたように、まず、「征服」の国字書き取り問題を、約20分で解きました。120問中、不正解が11問。正答率は9割です。私にとって、国字で満点はなかなかしんどいところです。別の漢字を書いたものを、先ず列挙します。

a,かすり ×絣 ○纃・綛 

 は、かすりですが、非国字です。また、綛は、かせ・かすりという二つの読みがあり、綛が書ければ、纃は書けなくてもいいでしょう。  

b,産卵期のうぐいは赤腹とも呼ばれる ×鰚* ○鯎*・鯏 

 鰚ははらかです。はらかは書けました。鰚=はらかは、「辞典」にあるように、(腹赤)はらあか→はらかと転じたものです。ささきしげき様のサイトで紹介されている「漢字に必ず強くなる本」

鰚 宣旨=天子の命令。天皇の供御として奉る腹赤(鱒)の魚の意。

とあり、カードにもその旨書いておきました。うぐいも赤腹と呼ばれるのであれば、鰚にうぐいという読みもあったかなと思って間違えました。うぐいは、約1カ月前に、「本試験型」第16回を遣ったときも書けませんでした。 

 うぐいは、daisaku様が仰有るように、「ウグイトシナリ」と憶えるのがよさそうです。また、熟字訓石斑魚は憶えており、これとセットで憶えておくのもいいかもわかりません。

c.あっぱれ ×喃 ○

 喃は、喋喋喃喃6-3K 15-2Kで使われ、訓読み見出し語は、 のうです。遖(あっぱれ)が、何故、しんにゅう(之繞)なのか、しんにゅうには、道を行く意味があり、「辞典」には、南へ行く→天が晴れる→あっぱれとあります。以前ここを読んで、あっぱれな説明と思い、線も引いていたのですが、すっかり忘れていました。

d,むろあじ ×鰺 ○*

 の訓はあじであり、しかも国字ではありません室鰺という見出し語があり、これが、一文字で鰘になったのでしょうね。国字の中には、旁が同じものがいくつかあります。室については、榁(むろ)があり、これとセットで憶えておこうと思います。

e,さばの生き腐れ ×鯖 ○

 は非国字です。なお、さばの生き腐れという慣用句は、「辞典」の鯖の項に見出し語として載っているのですが、過去問をざっと調べましたが、何時出題されたかわかりませんでした。すくなくとも14-3以降はは出題されていないと思います。さば=については、8-1の国字書き取りに

節分の大豆もさば読みにする。

で出題されただけではないかと思います。 また、「辞典」のには、訓としては、あおさばがあるだけで、さばは訓としては載っていません。鯖の項にも、の記載は一切ありません。「必携」には、訓として、あおさば、さばとあります。 14-3以降は、「必携」には載っていても、「辞典」に載っていない訓は出題されておらず、学習しないとしています。この論理でいきますと、は、あおさばは学習するが、さばは学習しないということになり、この問題は無視をすることになります。

  なお、*をつけた漢字は、パソコンの環境によっては別の字が表示されるもの(環境依存文字)です。私の環境(windowsXP  SP2)では、きちんと読めますので、そのまま使っておりますが、別の字が表示される場合は、御自身のOS環境と合わせてご指摘戴ければ幸甚です。

長くなったので、このあたりでとりあえずUPします。



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