EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

リコーダーコンクールで入賞しました。

2010年05月20日 | 日記
先日、メッヘレンという町で
リコーダーコンクールがあり、2位を頂きました。


そのコンクールは、去年、あるベルギーのリコーダー奏者が
病気で亡くなり、その追悼の意を込め、始まり、今回が一回目のようです。
続くのかしりませんが・・・。


その方は、病気になる前まで、今の自分の先生のリコーダー同僚で、
私の音楽院でも教えていたそうで、舞台上には大きな彼女の写真が掲げられていました。
最期はとてもかわいそうだった。。といろんな人が言っていました。
(現代リコーダー音楽分野で今一番有名なリコーダー奏者も同じ病気と闘っているそうです。筋肉が固まって動かなくなるので、もうその人もリコーダーを吹くことが出来なくなっていて、治る方法が無いとききました)




私の出場したカテゴリーは、ベルギー人は一人しか居なくて、
残りはすべてドイツやポルトガルなど外国から来ていました。


ベルギーではよくある光景なのですが、
すごく緊張した雰囲気になるはずの場面が、なぜかとても和やか。。。
演奏者は外人ばかりでしたが、感じがなんて、いいんだろう。。。
コンクール前なので、みんなもちろんストレスを感じてはいるものの、
気さくにしゃべり、いい人たちばかりでした。
リハーサル室をゆずりあったり・・・。

英語での会話だったので、(私は英語ができないし、)
あまり沢山お話ができませんでしたが、連絡先交換をしたらよかったな。。。



このコンクールを受ける事を半年くらい前から決めて、曲を探したり、
準備をして、2ヶ月くらい前から集中して取り組もうとしていたやさき、
その後からもう色々な事があり、

最後には、リコーダーが紛失。。。。

当日の2週間前に紛失していたリコーダーがようやく戻ってきて、
そのまだ新しいリコーダーでの演奏だったりと、かなり直前は
ナーバスになったり、モチベーションが随分下がったりと
なかなか集中できずじまいでした。
その間に室内楽の試験やら、フィルム録音やら、、、

いつも伴奏してくれているチェンバリストとも
そんなこんなで、直前に急に音楽が合わなくなってしまったりと
やっぱり、自分の思い描くように、時は運ばないもんだなーーーと
痛感した日々でした。



曲も色々悩んだ揚句、古楽コンクールという事ではないので、
バイオリンの曲をリコーダー用にアレンジした曲と、
現代曲の2曲を演奏してきました。


こんなに1つの曲に向かい合ったことは人生ないな、、、という感じでした。

本当は日本でもいつの日かこの曲を演奏したいと思っているのですが、
チェンバロ奏者も当日とても良く演奏してくれ(私よりも良かった)
もしかしたら、日本では演奏する事はできないかもな、、、と
なんとなく今は思います。


そのアレンジと、装飾、現代曲の演奏解釈、
音の音色などが評価されて2位を頂きました。


でも、正直に言うと悔しくて、表彰の時には多分私だけ一人
泣きそうになっていました。
そして、帰って友達に付き合ってもらい、朝まで飲みあかしました。


それだけ、曲や伴奏者、先生方とのともにした時間や、
どうしても、そういう場で
パーフェクトには演奏できない悔しさやら、
なんといったら良いか分からない後悔の念やら、

過ぎてみるとただ、コンクールの賞を取る事だけに
向けたエネルギーだけじゃなく、良い経験になったなーと思いました。



次の日にミニコンサートと室内楽の試験があり、酷い二日酔いと睡眠不足で
ワインがうっ。。。と出てくるかと思いました(おっと、失礼・・・)


そして、先日偶然リコーダーマガジンを見たら、
一位を取った子がでかでかと表紙に載っていました。
どうやら、別のコンクールの優勝者だったみたいです。


しかし、それから1週間、なんだかやる気もでず、
リコーダーをほとんど触らない日が続いてしまいました。



この前、友達が言ってくれたフレーズ。(訳がうまくできないけど、)


夢は、十分に大きく持つ事だ。
それに向かって走り終えた後、見失わないために。



私の夢はなんだろうな~~~。
小さな夢や、目標はいつも持つようにしていますが、
なんだろう。。。と最近良く考えます。

でも、私は、目標や目的がないと、
音楽を続けては行けない。




ところで、、、
メッヘレンの音楽院で行われたのですが、
その近くに、大きな教会があり、カリヨンがなっていました。
初めての経験でしたが、ヨーロッパのカリヨンが


さくら を演奏していました。。。。。。


信じられない光景で、思わずそこらへんに居る人達の顔をみてしまいました。
私一人、不思議な気分になって、ひとりで笑って、
日本が応援してくれているような気分になって、会場に向かったのでした。。。。



正直、
帰り道は、二度ともう来るかっ!!!と思っていましたが、
今振り返ると、中世の町並みが残る、素敵な場所でした。




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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あめでとー! (女将)
2010-05-21 08:09:11
えみさん、おめでとうございます

いろいろなことを乗り越えての受賞だっただけに、
喜びもひとしおだと思います。

私も嬉しいです


お友だちの言葉素敵ですね!
小さな目標の積み重ねで、大きな夢に向かっていって
くださいネ!


カリヨンのさくら、日本のみんなからの力強い応援ですね。
聞いてみたいわ
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おめでとう! (松田あゆみ)
2010-05-23 06:59:33
おめでとう!!
そしてお疲れ様。
本当にいい経験になりますよね。
受けると決めたその日から終わりまで
すべての時間が後になって意味のある経験になるのか、と思います。

これからも頑張ってね。
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お久しぶりです (ceci)
2010-05-23 23:50:05
入賞おめでとうございます。

えみさんの正直なお気持ちが伝わってきました。

いつも読み逃げなんですが、遠い日本で、心の中でだけですが応援していますね。
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ありがとうございます! (えみ)
2010-05-25 22:53:30
女将さん


うれしいメッセージをありがとうございました!カリヨンのさくらはとても厳かで
ゴシック建築にとてもマッチしていましたよ!


あゆみさん

メッセージありがとうございました!!
あゆみさんのように、家族を大切にしながらも
いつも何かに挑戦している姿は、私の一番のお手本です!9月に会えるのを楽しみにしています★


CECIさん

お久しぶりです!読んでくださっていたのですね。応援してくださり、励みになります。
これからも日本から祈ってくださいね!
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おめでとうございます! (mai)
2010-05-31 05:19:44
えみさん
遅くなりましたが、受賞おめでとうございます!とても凄いことですね!是非演奏を聴きたかったです。

えみさんの音楽に対する真摯な姿、刺激を受けました。応援しています。これからも頑張ってくださ~い!!!
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oo (emi)
2010-05-31 05:41:10
おお、、maiさん
ありがとうございます★
次回会えるのを楽しみにしていますよお~~
また連絡くださいねえ^^
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おめでとうございます! (みなみ)
2010-06-04 10:01:37
大変なことを乗り越えての2位入賞すごいと思います!

さすが絵美先生

これからもがんばってくださいね

大阪からエール送っています
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Unknown (emi)
2010-06-06 00:30:59
みなみさんありがとうございます。
秋には皆さんにまた会えるとおもいます~★
早く皆さんの顔をみたいです。。。
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待っていま~す! (みなみ)
2010-06-15 12:15:46
みんなでお帰りを待っていま~す
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はい~ (えみ)
2010-06-20 08:34:35
9月に会えます~~
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