塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り ボディ_3 能衣装唐織黒紅段

2013-10-02 05:45:13 | ミュージアム巡り_2013
 1956年に「羅」で、1960年に「有職織物」で二重の人間国宝
に認定された喜多川平朗さん(1898~1988)の「能衣装唐織黒紅
段」(No robe、kara-ori type silk、絹・唐織、1962年)。
 正倉院の染織物「裂」(れつ)を研究し、有識織物という平安時代
の貴族の装束や調度に用いられた織物を探求され、その復元に務め
られた。また、室町時代以降なくなっていた「羅」という複雑な織
物も復元されている。

 今回の作品は、西陣を代表する「唐織」で、綾織地の上に多彩な
色糸を用い、柄を刺繍のように縫い取りで織り出す技法のため、錦
地の中で最高級とされる。
 黒と紅地のコントラストの中で、模様が今にも動き出すような妖
艶さを醸し出していた。
(MOMAT:千代田区北の丸公園3-1)


最新の画像もっと見る